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キャストは豪華すぎるけど、ストーリー展開が特殊すぎる『ソング・トゥ・ソング』

【基本情報】

 原題:Song to Song
製作年:2017年
製作国:アメリカ
 配給:AMGエンタテインメント

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:187/208
 ストーリー:★☆☆☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

音楽の街、オースティン。何者かになりたいフリーターのフェイ(ルーニー・マーラ)は、成功した大物プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)と密かに付き合っていた。そんなフェイに、売れないソングライターBV(ライアン・ゴズリング)が想いを寄せる。

一方、恋愛をゲームのように楽しむクックは、夢をあきらめたウェイトレスのロンダ(ナタリー・ポートマン)を誘惑。愛と裏切りが交差する中、思いもよらない運命が4人を待ち受けていた……。

【感想】

本国で公開されたのは2017年と、ちょっと昔ですね。これ、とにかくキャストが豪華すぎるんですよ。。。ルーニー・マーラにライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダーにナタリー・ポートマンって。しかも、ケイト・ブランシェットまで出てます!憧れの顔がズラッと並んでて、洋画好きにはたまらないキャスト陣なのは間違いないでしょう。

が!

ジャケ買いみたいな感じで観ると、だいぶ後悔すると思います(笑)なんてったって、ストーリー展開が、、、特殊すぎるから。。。全部が「点」なんですよ。場所も時系列もごっちゃになってて、すべてのシーンが飛び飛びでほとんどつながりがないんです。まるで長いミュージックビデオを観ているような感覚でした。これは、、、けっこう眠くなる人いるんじゃないでしょうか。

とはいえ、舞台となっている音楽業界の異様さや登場人物の不安定な精神状態はよく伝わってきます。クックの「キミも泳ぐだろ?」の一言で、上半身素っ裸で庭のプールにドボンしちゃうようなモデルたちに、久しぶりに見た女体盛り。バブリーな乱痴気騒ぎが行われている様子は、まさに異質な世界です。「ああ、向こうの音楽業界って、本当に様子がおかしいんだな」って感じますよ(笑)

そんなところでハメを外しているクックは、まさにザ・業界人。フェイは常に自分探しをしているけれど、どことなく心ここにあらずな様子。そんなフェイにゾッコンのBVは、彼女がクックと付き合っていたことは知りません。そして、クックと出会ったことで運命が大きく変わってしまうロンダ。

基本的に、男女関係を基軸としつつ、みんな何かしらクックと関わりを持つことで、人生に大きな影響が出ているんですね。それだけクックの人間力にはインパクトがあるということですが、確かに、あのオラついた風貌と豪快な言動なら、それもわかる気はします。

そうやって、みんなの人となりはわかるんですけどねー、話の展開が非常にわかりづらく、概念的な印象しかないんですよ。これは好き嫌い分かれそうですね。キャストの割に、レビューサイトの点数が低いのもうなずけます。通常の映画として観ない方がいいです!とりあえず、僕もキャストの豪華さだけで順位上げている感じなので(笑)

ただ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやイギー・ポップなども出演しているので、洋楽好きならもう少し楽しめるかも、、、?


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