たくさんの片想いがあふれ出す『mellow』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:9/11
トキメキ🥰:★★★☆☆
  感動😭:★★☆☆☆
  笑い😂:★★★☆☆

田中圭の鑑賞会みたいな映画です。

これさ、たまたま『めざましテレビ』観てたら、軽部さんが「この映画を観て、人を好きになるっていいことなんだと思いました」みたいなことを言ってたから観に来たんだけど、、、いや、確かにそうなんだけどね、そうなんだけど、、、っていう感じでした(笑)

【どんな映画?】

この映画は、『愛がなんだ』、『アイネクライネナハトムジーク』の今泉力哉監督のオリジナル作品で、花屋の田中圭とラーメン屋の岡崎紗絵によるプラトニックなラブストーリーです。

【感想】

でも、メイン2人だけの彼ら2人だけの映画じゃないんです。彼らのまわりの人たちも、それぞれ好きな人がいて、切ない片想いで、気持ちを伝えるか伝えないかで悩むっていう、どんなに時代が変わっても必ず付きまとう究極の問いに真剣に向き合ってました。

よかったところは、みんなあふれそうな気持ちがある中で、結果はどうであれ、言わずに後悔するよりも、言って後悔する方を選んでいたのと(結果後悔なんてないんだけどね)、それを電話やLINEなどで済まさず、言葉やら手紙やらで伝えているところに真剣さと誠意を感じられたところです。

自分も若い頃を思い出しました。クラスや部活がいっしょで好きだった子のこととか、気持ちをどうやって伝えようとか。そういう甘酸っぱさがね、ふと脳裏に浮かびました(笑)

さらに、全体を通じてとても静かで独特の"間"があり、いわゆる日本特有の侘び寂びを感じさせる雰囲気は、ギャーギャーうるさいラブコメとは一味違った魅力があります。

でも、退屈な感じは全然なくて。
ともさかりえのエピソードはめちゃくちゃ笑えるし、セリフの応酬が面白かったです。

ただ、個人的には『愛がなんだ』や『アイネクライネナハトムジーク』の方が、男性目線からしても共感できて好きでした。

この作品は、とにかく田中圭がモテまくるだけで、しかも彼自身が自ら何かすることがないから、正直物足りなさがあります。
これで、田中圭自身もあふれ出す想いを抑えきれずにっていう流れだったら、もっと面白かったんだろうけど、基本彼は受け身だけだったので。。。

今思えば、田中圭以外のキャストはほぼ全員女性だったし、告白の主体も全部女性だったから、完全に女性向けの映画なんだろうと。

今日、映画館のお客さん、ほぼ女性しかいなかったんですが、そりゃそうだよねっていう(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?