醜い顔と傷を負った美人は違うと思った『累-かさね-』

不思議な口紅により顔が入れ替わるという話。
昔見た『フェイス/オフ』チックな設定でした。
しかも12時間しか持たないという時間制限付きで、
そこは『シンデレラ』っぽいなと思ったり。

いつも純朴な役が多い土屋太鳳と芳根京子が、
今回は闇まっしぐらな役だったので新鮮でした。

顔入れ替わって人生変わったら、
そのまま借りパクしたくなっちゃうよなあとか、
でもやられた方は人生台無しでたまったもんじゃないよなあとか、
この顔が入れ替わることに関しては、
2人のヒロインの立場を踏まえて共感するところはあった。

でも、芳根京子がなぜあそこまで演劇にこだわるのか、
そこがちょっとわからなかったな。
女優の娘っていう背景はあったけど、
演劇に入れ込む動機がわかりやすければ、
もっと感情移入できたかも。

そして、醜い醜い言われてたけど、
醜い顔と、顔にキズを負った美人は、やっぱり違うよ。
美人はキズを負っても美人。
だから、「結局キレイやん」って思ってしまって、
あんまりピンと来なかったなあ。
てか、今ならキズをもっと目立たなくする施術とかありそう。
これだけ美容整形も発達してるんだし。

なので、やや違和感が残る映画ではあった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?