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いい意味で広瀬すずも吉沢亮もその美しさが微塵もなかった『一度死んでみた』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:41/52
⠀ 笑い😂:★★☆☆☆
⠀ 感動😭:★★★☆☆
スリル😱:★★☆☆☆

令和における最大級の美少女と最大級のイケメンがタッグを組んだ作品ですね。まるで、孫悟空とベジータのような組み合わせです。

【どんな映画?】

「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んだ野畑計(堤真一)が、陰謀により生き返る前に火葬されてしまうことになるという最大のピンチに!そこで、娘の野畑七瀬(広瀬すず)と部下の松岡卓(吉沢亮)がそれを阻止しようとドタバタ奔走するコメディ映画です。

【感想】

んー。期待しすぎたんでしょうか。総じて面白くはあったのですが、個人的には笑いのインパクトがちょっと弱かったなっていうのと、ラストの描写に違和感ありまくりで、やや微妙だなっていう感じでした(笑)

今回、監督を務めた浜崎慎治さんや、脚本の澤本嘉光(『ジャッジ!』などを手掛けた方)はCM畑を歩んでいるからか、割と最初の方から攻めてくる展開だったんですよ。ただ、「この美しい主演2人がこんなことしてるなんて面白いでしょ?」っていうドヤ感を感じたのと、その2人のテンションが空回りしている気がしたので、全然笑えなかったんです。僕だけじゃないですよ。まわりもほとんど笑ってませんでした。

それが、後半になって話のペースがつかめてくると、ちょいちょい笑えるようになったし、何なら母親(木村多江)なんかのくだりもあってちょっと泣いちゃったりもしました。

なので、だんだんと面白さが積みあがっていく形なのかなとも思うんですが、それでもコメディという割にはあんまり笑えなかったんですよね。なんでだろう。

作品が違うので一概には比較できないんですけど、同じ邦画のコメディでメインに若手を起用しているということで、福田雄一監督の作品と比べるとインパクトが弱かったんですよね。

福田監督の作品、特に実写版の『斉木楠雄のΨ難』なんかは、山﨑賢人と橋本環奈というこれまたコメディ感のなかった2人であそこまで面白くできたので、何か違いがあるんだろうと思いました。

パッと思いつくところだと、福田作品って"謎の言動"と"顔芸"が特徴なんですよ。
謎の言動っていうのは、例えば佐藤二朗や賀来賢人のあの独特の言い回し。文章にはできないですが、、、わかりますかね(笑)あれは謎すぎて笑っちゃいますwww

そして、顔芸のレベルの高さ。
山﨑賢人と橋本環奈なんて、顔が壊れるんじゃないかってぐらい変形している上に、それに合ったカメラワークなどがあったのでメチャクチャ面白かったんですよね。

今回の『一度死んでみた』には、そういう目に見える面白さっていうのがほとんどなかったように思います。一番笑ったのだって、リリー・フランキーですもん。某CMのくだりで(あのCMもこの映画の監督さんが作ったものらしいですけど)。

もちろん、笑いのツボは人によって違います。中には腹がよじれるほど笑ったっていう人もいるかもしれません。あくまでも僕の場合はってことです。

また、今回の映画は俳優の無駄遣いが過ぎるところも注目すべきポイントです。「そこでその人使っちゃうの?」っていうぐらいチョイ役にも、佐藤健や志尊淳、西野七瀬、柄本時生、城田優、古田新太など、そうそうたるメンツを揃えているので要チェックです。本当に数秒しか映らない人もいるので、油断していると見逃しちゃいますよ(笑)

意外だったのが、映画のメッセージをセリフにしちゃってるところで。この映画のメッセージって、「目に見えるものだけが信じられるわけではない」、「口で言わなきゃ想いは伝わらない」っていうことなんですけど、普通の映画だとそういうのってあえて言わないじゃないですか。なのに、この映画ではそれをそのままセリフで言うんですよね。説明っぽくなっちゃう気もしたんですが、まあわかりやすくなったっていう点ではいいのかもしれません。

あと、観る人が観ればっていう程度のことなんですけど、けっこう某広告代理店臭がするんですよね。チラッと映った人たちに見覚えがあって(笑)


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