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ジョン・トラボルタの新境地!『ファナティック ハリウッドの狂愛者』

【基本情報】

 原題:The Fanatic
製作年:2019年
製作国:アメリカ
 配給:イオンエンターテイメント

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:81/130
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

ハリウッドの大通りでパフォーマーをしながら日銭を稼ぐムース(ジョン・トラボルタ)は大の映画オタク。

人気俳優ハンター・ダンバー(デボン・サワ)の熱狂的なファンで、いつか彼からサインをもらうことを夢見ていた。

しかし、念願叶って参加したサイン会でダンバーから冷たくあしらわれたことから、ムースの愛情は歪んでいく。

徐々にエスカレートしていくムースの行動はやがて大きな悲劇へと発展してしまう。

【感想】

「ここまでやるか、ジョン・トラボルタ!」。思わずそう叫びたくなるぐらい、彼の演技がとんでもなかったです。

過去には、『サタデー・ナイト・フィーバー』や『グリース』で華麗なダンスを見せつけ、『パルプ・フィクション』や『フェイス/オフ』でコワモテだった彼が見せた次なる役は、典型的なオタクです。

これがまた秀逸な演技で!話すときは人の目を見ないし、早口だし、空気は読まないし、挙動不審だし、耳裏の垢の臭いを嗅ぐ癖はあるし、とにかく様子がおかしいんですよ。

ある意味、純粋と言えば純粋なのかもしれませんが、進んで仲良くなろうとは思うのが難しい独特の雰囲気がありました。これまで様々な役をこなしてきた彼にとって新境地なのではないでしょうか。ここまで役の振れ幅が大きい人も最近あまり観ない気がします。

今回は、大ファンだった人に冷たくされたショックでストーカー化してしまう話ですが、元をたどればムースが全部悪いんですよね(笑)ただ、彼の愛は狂信的かつ一方的で、視野がとてつもなく狭いので、相手の気持ちなど考えることもせず、完全に自分だけが被害者だと思い込み、常軌を逸した行動に出ます。特に、ダンバーの家に侵入したときの行為はとてつもなく気持ち悪くて背筋がゾッとするほど。

役作りをする上で、何を参考にしたのか気になりますね。。。

ストーリー的にはストーカーあるあるなので目新しさがあるわけではないんですが、ジョン・トラボルタの演技が圧巻すぎて彼でもってるような映画ですね。終盤がややB級スプラッターなのがちょっと笑っちゃいますけど(笑)

人と接するときは相手に敬意を払い、自分本位にならないように気をつけようと思える内容でした。

それにしても、ジョン・トラボルタの髪型が関口メンディーに似てますね(笑)


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