企業の究極の遊び心『前田建設ファンタジー営業部』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:6/23
⠀ 笑い😂:★★★★☆
⠀ ⠀ 夢🤤:★★★★☆
中二病🥳:★★★★☆

これは面白い。笑うしかない。もはや壮大な企業CMみたいなもんです。それか、『マジンガーZ』のスピンオフ(←だから、お客さんにおじさんが多いんだなと思いました)。

【どんな映画?】

前田建設の広報戦略の一環として、アニメ『マジンガーZ』の格納庫を実際に造ったら、どれだけの費用と工期がかかるのかを大真面目に算出する映画です。
なお、この会社は実在の企業で、ファンタジー営業部というのも実際にあります。もともと一般にはなじみの薄いゼネコンの業務内容を広く知ってもらうために、若手社員発案の企画だったとか(僕は存じ上げなかったのですが。。。)


【感想】

とにかく笑えるし、夢があるしで個人的に大好きでした!
『マジンガーZ』のアニメを観て、格納庫を造るのに必要な要件を洗い出し、それぞれ専門の担当者に協力を仰ぎ、少しずつ形にしていく過程が、ビジネスエンターテインメントでもあり、とても見ごたえがありました!

見積もるまでで実際に造りはしないから、見返りはほぼないのだけど、よくこんなことを会社がOK出したなと思いつつ、こういう遊び心を真剣に行える環境は素晴らしいなと思いました。

もちろん、広報部員たちは技術的な意味で建設のプロフェッショナルではないから、自分たちも勉強で重ねていくんだけど、途中で作画揺れ(回によって設定が異なること)があったり、マジンガーZが格納庫内で横移動するという事実が発覚したりと、様々な困難が立ちふさがります。
でも、「地球の危機だから!」、「いつミケーネ帝国が復活するかわからないから!」と、全員が中二病全開で乗り越えていく姿がツボでした(笑)

マジンガーZに親しんだ世代なら絶対楽しめるし、そうじゃなくても、コメディタッチのビジネスモノとしても普通に面白いので、老若男女問わず楽しめる映画だと思いました。

終わり方も夢があっていいんですが、個人的にはオープニングのメンバー紹介が一番好きです!
むしろ、予告でああいう中二病全開の映像を観て、この映画を鑑賞することを決めたぐらいですから(笑)


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