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ストーリー性もなくただひたすら「そうはならんだろ」というスプラッターシーンが繰り返されるのみだった『テリファー』

【個人的な満足度】

2023年日本公開映画で面白かった順位:72/72
  ストーリー:★★☆☆☆
 キャラクター:★★☆☆☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★☆☆☆

【作品情報】

   原題:Terrifier
  製作年:2016年
  製作国:アメリカ
   配給:プルーク、OSOREZONE
 上映時間:84分
 ジャンル:ホラー、スプラッター
元ネタなど:なし

【あらすじ】

ハロウィンパーティーの帰り、タラ(ジェナ・カネル)とドーン(キャサリン・コーコラン)は酔いを覚ますためダイナーに立ち寄る。すると、ゴミ袋を担いだピエロメイクの男が店に入ってきて、どういうわけかタラに熱視線を送り続ける。

タラはその様子を不気味に感じるが、しばらくすると男はトイレで何か問題を起こしたようで店を追い出される。ほどなくしてタラとドーンも店を出るが、止めておいた車がパンクしていた。

タラは姉に電話して迎えにきてもらうことにしたが、その裏でピエロメイクの男がダイナーの店員を殺害していた。そしてそこから、タラは一晩中ピエロメイクの男に追われるはめになる…。

【感想】

『テリファー』シリーズ第1作目。もともとは2016年の映画なんですよね。でも、当時はアメリカで限定的に公開されたのみで日本では上映していなくて。ところが、この続編が2023年6月2日に日本で公開されることに伴い、本作も7年越しに日本で公開される運びとなりました。なので、括りとしては2023年日本公開映画ってことに。ちなみに、2週間限定上映です。

<アート・ザ・クラウンがイマイチ存在感がない>

なんていうか、うん、B級映画って感じですかね(笑)ハロウィンの夜に"アート・ザ・クラウン"と呼ばれるピエロがひたすら人の命を奪っていくというただそれだけなんですよ。まさに、『ハロウィン』シリーズと『IT/イット』シリーズを足して2で割ったような設定ですよね~。

でも、キャラクターに魅力がないんですよ。ヴィジュアルはちょっと夢に出てきそうな怖さはあるんですが、ピエロだから一切しゃべりません。さらに、タラを執拗に追いかける目的も動機も一切わかりませんし、殺し方に美学もありゃしません。ただ、新しいホラー映画のアイコンを作りたかっただけなんだろうなーって感じますね。その割には、過去のホラーキャラクターの寄せ集めのような設定なので、新しさも何もないんですけどね(笑)例えば、「黒髪女性しか狙わない」とか「殺すときは必ずナイフで数字を彫る」とか、そういうのがあれば印象づくんですけどね。

<ゆーても殺し方もそこまで酷くない>

もはやスプラッターシーンを楽しむ以外にこの映画の見どころがないんですが、その殺し方も『ソウ』シリーズを観ていると、そんなに酷いものでもないというか、そんなものすごい死に方ってわけでもない気がしました。逆さづりにされた女の子が、股からギコギコ切られてはいましたけど、「そうはならんだろ」っていうありえなさに苦笑です。死体もすごく作り物感が強くて、その手作り感におぞましさよりもノスタルジーを感じてしまいましたね(笑)

<この手のホラー映画の気になるところ>

別にこの映画に限ったことではないんですが、こういう映画の殺人鬼ってどういう体の作りしてるんですかね。異様に力は強いし、撃たれても刺されても死なないっていう。あと、必ず出入り口が全部塞がれている都合のよさも気になりますね。殺人鬼がいちいち鍵を閉めてまわっているとしたら、ご苦労様ですって感じですが(笑)

<そんなわけで>

スプラッター映画が好きで、新しいホラーアイコンの誕生?をその目で観たいならどうぞって感じですね。多分、よほどのコアな映画ファンしか観ないと思いますけど(笑)


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