ヲタクの生態をみんなで楽しむ『ヲタクに恋は難しい』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:16/26
⠀ 笑い😂:★★★★☆
⠀ 恋愛💕:★★☆☆☆
⠀ ⠀ 歌🎤:★★★☆☆
⠀ 踊り🕺:★★☆☆☆
ヲタク🤓:★★★★★

ヲタク同士の恋愛を描いたラブコメで、ちょっと『電車男』を彷彿とさせます。ヲタク界隈からの評判はよくないらしいですが、僕は好きでした。普通に笑えるし、共感できるし。さすが、福田監督と言ったところです。
(ちなみに、原作は読んでません)

【どんな映画?】

隠れ腐女子の桃瀬成海(高畑充希)と、ゲームヲタクの二藤宏嵩(山﨑賢人)は幼馴染でありながら、たまたま会社で再会します。前の彼氏にヲタクということがバレて振られてからは、そのことを表には出さないと決めていた成海ですが、二藤の「ヲタク同士なら理解し合えるのでは?」という提案に乗り、交際に発展します。しかし、2人の前には様々な問題が立ちふさがり、、、という話です。

【感想】

ヲタ活に精を出し過ぎてて恋愛要素はほとんど感じなかったのですが、この映画の魅力はヲタクの恋愛うんぬんではなく、単純に福田雄一監督のコメディというところだと思うんですよね。

佐藤二朗、ムロツヨシ、賀来賢人という福田作品の常連俳優さんを始めとした独特の顔芸、間、言動、あれは"福田節"と言えるぐらい定着したんじゃないかなと思います。特に、斎藤工のキャラが強烈過ぎて最高でした(笑)

その流れがあった上で、アニヲタ、ゲーヲタ、声優ドルヲタ、コスプレイヤーなど、いろんなヲタクが出てきているので観ていて楽しいし、ヲタク会話が続くところは、ニコ動テイストの流れるテロップを入れてわかりやすく見せる工夫をしていたのがよかったと思うんです。

でも、この映画はあくまでも「一般の人がヲタクの生態や恋愛を面白おかしく観る」という形になっているので(なんか妖精や珍獣を観るみたいな書き方になってしまいましたが)、ガチ勢からしたらヲタクの上澄みだけをすくったような画とか、コスプレのクオリティーとかにツッコミを入れたくなる気もします。
(これは、水泳をずっとやってきた僕が、昔『ラフ』という映画を観て感じた違和感と似ているかもしれません)

そうはいっても、この映画はあくまでもヲタクのラブコメであって、ヲタクたちの自分の好きなものに対する愛や情熱を目にするものではないから、そもそもガチ勢を狙った作品ではないんですけどね。題材が題材なだけに、やたらと反応する人はいそうだなと。

あとは、この作品、意外にもミュージカルなんですよ。歌も踊りも多くて、昨年の『ダンス・ウィズ・ミー』以上にミュージカルしてたんですが、、、歌詞がよく聞こえなくて、何歌ってるのかほとんどわからなかったんですよね。。。その上、1曲1曲が長いので、ちょっと聴いてるのが辛かったです(笑)高畑充希はずっとピーター・パンをやっていたおかげもあってか、綺麗で力強い歌声でしたが。

まあ、いろいろ書きましたけど、個人的には好きです、この作品。けっこうずっと笑ってたんで。福田監督作品のあの独特の顔芸、間、言動、ツボなんですよね(笑)


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