あんな生き方に憧れる『バイス』

2019年公開映画50本中32位。

アメリカで元副大統領を務めた
ディック・チェイニーという人物の話。

彼が副大統領に至るまでの経緯と、
ブッシュ政権時のイラク戦争で彼が行ったことを追った
半分ドキュメンタリーのような映画でした。

アメリカ人には刺さりそうだけど、
日本人にはどうかな。。。
特に僕は政治にも経済にも興味がないので、
映画としてどうだったかと言うと、
「ふーん」としか思わないのだけれど、
キャラクターとしてのディック・チェイニーはとても興味深かった。

頭のキレる野心家というべきか。
頭がお花畑な素心家の自分とは正反対。
口がうまく、自らの地位を上げるための立ち振る舞いとか、
あんな感じで社会を渡れたら楽しそうだなと、
少しうらやましくも感じた。

だからこそ、いかにして彼がそういう人格になったのか、
そこんところを掘り下げて欲しかったのだけれど、
残念ながらそういう映画ではなかった。。。

これはブッシュ政権を批判していたのかな。
映画は淡々と事実を映し出していただけのようにも見えるけど、
最後のテキストで「こういうことがありました」っていうのを見ると、
イラク戦争がなければそうはならなかったっていうことだから、
やや批判めいている気がしないでもない。

でもこの映画で一番すごいのはクリスチャン・ベイルだろう。
予告見たとき、誰かわからなかったよ。
それがあのハゲデブのおっさん。
この役のために18kgも太ったというから恐れ入る。
これが本当にあのバットマンかと。
ハリウッドスターは肉体改造がやばすぎる。
日本の俳優でそこまでする人いないからね。

あとはサム・ロックウェルのブッシュ役も、
そっくりすぎてびっくりでした。
本当にハリウッドは似せてくるよな。。。

個人的にはラストツボです。
まったく同じこと思ったから(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?