見出し画像

【ちょいとネタバレしちゃいますが】とにかく観て欲しい『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:1/41👑
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】

アクション
ヒューマンドラマ
アニメ
エヴァ

【あらすじ】

舞台は前作『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の直後。"第三村"というヴィレの支援によって成り立つ集落で生活することになったシンジ、アスカ、レイ。

戦いから離れ、平和な生活を送り、渚カヲルの死によって自暴自棄になっていたシンジも、村での生活に慣れ始めた。

しかし、NERVとの最終決戦に挑むヴィレに戻り、すべてに決着をつけるため、再び彼は立ち上がる。

【感想】

感無量です。・゜・(ノД`)・゜・。いや、これ本当に映画館で観た方がいいですよ、特にシリーズ全部観ている人は!

テレビアニメシリーズから数えると、実に25年の歴史に幕が下りました。終わった後、拍手が湧き起こるぐらい、他のお客さんにとっても感慨深い内容だったんでしょう。久しぶりですよ、拍手が出たの。

とにかく、映画館の熱気がすごかったです。池袋のグランドシネマサンシャインで観たんですけど、初日でここまで混雑したの、『鬼滅の刃』以上かもしません。パンフレット買うのに30分以上かかりましたから(笑)なんだかんだで歴史長いですもんね、、、積もる想いを持ったファンは多いですよね。・゜・(ノД`)・゜・。

さて、中身についてはちょっとだけネタバレも含んじゃうと思うので、中身を知りたくない方はここでそっ閉じしてください。。。










はい、ここから先は自己責任です(笑)

お話としては、スッと心に染み渡るようないい終わり方だったと思います。
思春期の少年・少女(特に碇シンジ)の成長や父子の確執など、これまでのシリーズを通してモヤモヤしていたものが晴れ渡るような感じです。正直、ここまで歴史が長いと、この作品単品というよりも、この25年分の積もる想いが大きくて、それらひっくるめた印象にはなっちゃいますけどね。これは『アベンジャーズ/エンドゲーム』と同じかもしれません。

過去作においては、各種解説などを読んで、「あー、そういうことか!」と納得したことも多々あるんですけど、本作は映画だけで理解できることも多いです。特に、碇ゲンドウの人類補完計画を行う目的や彼の思考の内側など、本人の口からハッキリと聞けたところは大きいですね。そりゃ過去作を観ていればわかることですけど、「そこを正直に話すんだ」って驚きました。

なので、今作に限って言えば、碇シンジの成長を見届ける物語でもありながら、碇ゲンドウの心情の変化を垣間見る物語でもあったんじゃないですかね。碇ゲンドウの目的が、この『エヴァ』シリーズの最も根幹だと思うので、そこが明示されるだけでかなりわかりやすくなりますよ。

それが、レビューサイトにて「今までで一番わかりやすいエヴァ」みたいに評されていた理由なんじゃないかなって思いました。もしかしたら、前作の『Q』が謎すぎたっていう声が多かった反省も、作品に生かされてるのかもしれませんが(笑)

そこを「丁寧すぎ」と捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身はもともとわかりづらい作品だなって思うところもあったので、より多くの人に楽しんでもらうにはこれぐらいがいいんじゃないかなって感じました。

とはいえ、小難しい用語があったり、「あの設定ってどういうこと?」のような、お話以外の部分で気になるところはありました。それはどこかの解説や他の方の感想を拝見させていただいて補完します(笑)でも、シンジの成長、ゲンドウの本音、アスカの本気、マリの正体、ミサトの行く末などなど、本当にすべてに決着をつけた形となっており、全体的には観終わった後に「よかったよかった」って思える内容でした。終盤にうるってくるところもありますし、この25年の歴史にピリオドを打つにふさわしい作品だと思います。

ここまで歴史が長く、話が深く、カルト級の人気を誇る作品だと、他の映画以上に、"その人が思うエヴァ"ってのが確立されているから、感じ方も千差万別だと思います。こういうのは『スター・ウォーズ』や昔の特撮映画など、壮大なSF映画に多い気がしますけど。

それを踏まえても、現時点での各レビューサイトの評価はすこぶる高いですね。まあ、初日はファンが多いだろうから肯定的な意見が多く、総じて評価も高くなりがちではあるでしょうが。

さらに、この作品に関しては前作から8年以上経過している上に、『Q』の評価があまりにも低いから、「ちゃんと公開されてよかった」、「きちんとまとめてくれて感謝」といったコメントも目立ちますね。

でも、それだけファンは期待していたし、待ち望んでいたってことですよ。僕もそのひとりです。正直、熱狂的なファンというほどではありませんが、過去シリーズはすべて観ていますし、今作に合わせて用語や設定の予習もしました(なかなか覚えきれませんがw)。なので、本作の公開はとても心待ちにしていたんですよ。この難解な作品をきちんと終わらせることができる
庵野監督の手腕はとてつもないですね。自分じゃ絶対風呂敷畳めないので(笑)

尺の長さを感じさせないほどスクリーンに釘付けになりますし、過去作を観た人ならなおさら観るべき作品です。社会現象まで巻き起こした『エヴァンゲリオン』の結末は、日本人としてしっかりその目に焼き付けましょう。

さようなら、すべてのエヴァンゲリオン。
ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?