メインサロンとサブサロン
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メインサロンとサブサロン

匿名美容師|マーノ

美容師として、お客様に指名され定期的に通っていただくことはこの上ない幸せなことです。

それをしてもらうために、日夜努力をして技術や接客術を磨いているのですが、それでも失客してしまうこともあります。

ちなみに、この【失客】というのは、ご来店されたお客様が次回以降にまたご来店するることがなくなることを意味します。

まぁ、いわゆる「あのお店にはもう行かなーい」って状態ですね。

じつは、この失客というのは美容業界全体で定義が決まっているのではなく、お店によってバラバラなんです。

例えば、あるお店では3ヶ月以内にご来店しなかったら失客

でも、あるお店では半年以内にご来店しなかったら失客

といったように、じつはお店によって失客の定義が違うんです。

ちなみに、この【失客】って業界用語っぽいんですよね。

予測変換しても出てこないし、検索をかけても美容室のことしか出てきませんでした。


話は逸れましたが(笑)

では、なぜこういった失客の定義があるか?と言いますと、それは会社が給与査定に使うからなんです。

単純に売上の数字だけを査定するのではなく、リピート率の数字と照らし合わせて、そのスタイリストや店長の給与査定をする会社が多いからなんです。

基本的に一月単位で給与計算するところが多いのですが、例えば売上が同じ100万円のAさんとBさんがいたとしましょう。

・Aさんは売上100万円でリピート率が90%

・Bさんは売上100万円でリピート率が60%

だったら、Aさんの方がお給料が高いという査定になります。


■ なぜ、そうなるのか?

美容室というのは、リピーターさんで成り立っている商売なので、このリピート率というものを最重要にしているからなんです。

リピート率が高い=リピーター(固定客)が多い

→ つまり、売上が安定している

ということになります。

美容室のビジネスモデルとしては、1人1回いくら使うか?というのが基本なので、大量にまとめ買いすることで単価が爆上がりすることはほぼないです。

それはなぜかというと、髪の毛は毎日コンスタントに生えて、日常生活で髪色が落ちたりするから、ずっのそのままの状態というのはありえないんです。

たまに、『ずっとこのままだったら、いいのに〜』って嬉しいお言葉をいただけることもありますが、残念ながらそうもいかないのが髪の毛なんです。

話を戻しまして、美容室というのは定期的に一定額のお金を使う場所ということで、リピート率が重んじられるということになります。

こういうのってお客様サイドからすると、知られざる裏側的な話だと思います。

だから仕上げの時や帰り際に、

『次回は3ヶ月以内には来てくださいね』

って言うのは、お客様のためでもあり自分のためであったりもするんです。

ちなみに、僕が以前働いていたお店でもこのシステムを採用していて、当時のリピート率の基準は3ヶ月以内(90日以内)にご来店でリピート率としてカウントされましたが、3ヶ月を超えた91日開いたら状態でご来店だとリピートにカウントされなかったんですよね。

このね〜、微妙に日にちを超えちゃうというパターンがけっこうありまして(笑)

お客様:予約空いてなくて、別のお店行っちゃった、ごめんねー

と言われるんですけど、

僕:あ、全然いいですよー

って返事してましたが、心の中ではいろいろと複雑でしたね(笑)


■ 個人的に思うこと

リピート率は満足度を測るための数字として、とても大事な数字なのですが、そろそろ時代とともに変えてもいい頃合いだと思います。

『既定の日付以内にリピートしなかったらダメ』

なんかもう、こういうの辞めません?って思います。

それをなぜかと言いますと、通ってくださるお客様の事情も時代とともに変わってきているからです。

例えば、僕の担当しているお客様の事例をいうと

・ヘアドネーションをしているからご来店は1年に1回になってしまう

・転勤で勤務先が遠方になったけど、帰省の時は髪の毛やってもらいたい

・コロナの影響で実家に戻って離れてしまったけど、ストレートやカットはマーノさんにお願いしたい

・予約の空き状況とこちらの予定が合わなかった


これって、日にちこそ長期になってしまっているけど、またご来店してもらえれば定期には通ってることになりますよね?

間で違う美容室に行かれてるにしろ、結果また来ていただけてますよね?

それって、つまりリピーターさんってことじゃないでしょうか? 

あとは、美容師側も「他店にお客様が行かれたらおしまい」みたいな考え方も辞めた方がいいです。

むしろ自分が担当できない分、それを代わりにやっていただきありがとうございます!的な発想の方がいいと思います。

僕も独立してきている身なので、僕が担当したお客様が以前のお店に行かれたりすることもありますし、全然知らないサロンに『このメニューはここでやらいたい』というお客様は、中にはいらっしゃいます。

そんな感じで他店のことを敵対しするのではなく、予約が取れない時のサブサロン的な関係性を保つ方が良いんじゃないかと思います。

もちろん、かかりつけ医のようにずっと担当させてもらえることは非常にありがたいことです。

でも、それができないという方には、他のサロンさんと上手く手を取り合いながら提携できた方がいいんじゃないかな?と思います。

まだまだインフラとかは整っていませんが、「他店に行かれたらおしまい」という考え方ではなく、他店と上手く付き合っていく方法を見つけていければいいかなと思います。

では、また。


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匿名美容師|マーノ

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嬉しいです✨ありがとうございます☺️
匿名美容師|マーノ
29歳の時に独立|独立するまでにしてきて良かったこと、やらなくても良かったことなどを美容師さん向けに発信中|テクニック的なことから雑談まで、幅広くお伝えしてます|