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土用とガーデニング

24節季で、土の気が入れ替わる"土用"という期間が、年4回あります。次の季節に準備し、滋養をつけたり生活を整えたりする期間で、夏土用の鰻など有名ですよね。

今年の春土用は4/16から立夏の5/4までの19日の期間で、もういよいよもう数日でこの土用に入ります。古来では、この期間の土いじりは控えたほうがよいと言われているようです。(引っ越しや、基礎工事なども控えたほうがよいらしいです。)

こんな長期間土を触らないというのは、私にとってはなかなか難しいことで、毎回少なからずとも触っています。その結果、何か悪いことが起こっているのかは知りません(笑)。でもこの言い伝え、確かに理にかなっているなぁ〜と思う部分も。
というのも、気温との関係なのですが。立夏(ゴールデンウィークくらい)になると、安定して気温が高くなってきます。この時期以降でも、植付はできるのですが、やはり高温期の植え付けは根に多少なりとも負担がかかるのでは、と思います。まだ涼しい時期(春分後から土用前まで、3月下旬から4月上旬)に植え付けておいて、土用期間に発根を促す養生期間の後、高温期を迎えたほうが、植物にとっては楽なのではないか??と思うのです。
一方、種まきに関しては、土用以前の時期にしても微妙です。気温が安定して高くなった後の土用明けで十分間に合い、むしろスムーズに発芽しそうです。さらに、ゴールデンウィークの旅行などで種の水管理が手薄になることを考えると、ゴールデンウィーク明け、まさに土用明けくらいがちょう良い気がします。
このように、植え付け・種まきの観点から、春土用に庭作業をしないのは、ある程度理にかなっている気がします。

秋土用も同用の扱いで、まだ土の温度に温かさの残っている土用前(9月下旬から10月上旬まで)に植え付けなど大きい作業を終え、土用で養生、立冬からの本格的な冷えに備えておく。という流れで考えられないでしょうか??最近は、温暖化で残暑が厳しいので、9月下旬はまだまだ油断できないですが、、、

古来の言い伝えと、理にかなった庭作業の関係は今後、考えていきたいことの一つです。
土の温度・気温と、根や葉の成長の兼ね合いだと思うのですが、、、

ともかく、春土用に入るまで、カウントダウンとなっているので、私はいろいろな作業を進めています。
優先的にしているのは、
・大量発生した雑草を抜くこと
・多年草の植え付け
・低木類の植え替え
などです。

花壇のスペースに植える多年草をずっと探していたのですか、ティアレアというヒューケラの仲間を見つけ、植え付けました。葉の形が5つ程に割れ面白く、成長がかなり楽しみです。後は、成長が遅いミカンの木を、陽のあたる場所に植え替えたり、、、結構思い切って引っ越しさせています。

上記のように、植物にとって良い時期(まだ暑すぎない時期)を選んでるつもりですが、いろいろ考えても結局、根付くときは根付くし、駄目なときは駄目。私達は植物の生命力に寄り添うことしかできません。

Stay Homeの昨今、家で癒やしを与えてくれる植物達にとても助けられています。土用は人間も植物も次の季節に向けた準備期間。4/15まで、たくさん作業をして、土用を迎えたいと思います。

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