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スマホ普及による「暇な感覚の拡張」目や耳が空いてると暇に思える感覚と、コンテンツの多重消費による音声コンテンツの可能性

最近「暇という感覚」が細分化していて、なんとなく「耳が暇」という感覚ってありませんか? ということについて書いてみました。

目次:
・「暇な感覚」がどんどん拡張している説
・「お風呂に入ってる時間は暇である」という感覚
・テレビの前で起こる「目と耳のコンテンツ戦争」
・スマホで浸透していく「コンテンツの多重消費」
・移動中は「動画を音で聴く」動画の耳消費

※全体を正確に調べたものではありません、一意見としてご参考ください。

「暇な感覚」がどんどん拡張している説

最近、音声サービスが気になっているのですが、その理由として大きいのは「暇な感覚の拡張」だと考えています。(スマートスピーカーではなく)

スマホに慣れて多くの人が、交差点で信号を待ってるときを「暇だ」と感じる、エスカレーターに乗ってるときを「暇だ」と感じるように、

本来、暇ではなかった時間を「なんとなく暇だ」と感じてしまう、とくに若い人が増えているように思えます。

イメージとしては、「手の暇」「目の暇」「耳の暇」みたいなものがあり、そこに空白があると何かしらの手段で埋めようとする。

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これがスマホが持っている、「家の中でのモバイル性」という特性によって、お風呂・布団の上・トイレ・洗面所などでも起こる。

とくに「手の暇」「目の暇」を埋めるコンテンツは多いものの、「耳の暇」を最適な形で埋めるコンテンツは、まだまだ多くないと感じます。

というのもあり、音声という文脈での「動画」に可能性を感じたり、スマホの最後の隙間時間は「耳の暇」なのではと思ったりもします。

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※2018年に「音声の兆し」が感じられるデータ例。Airpodsは後述します。耳レイヤーのコンテンツとしては、音楽、生配信、ラジオ系コンテンツ、動画、LINE通話、オーディオブックなど。

「お風呂に入ってる時間は暇である」という感覚

例えば、いまの若い人は「お風呂に浸かってるとき」を暇だと感じている人がわりと多いようです。なぜかというと「目や耳が暇だから」

お風呂に入ってるのだから「暇じゃない」とも言えるけど、ある意味「目や耳が空いてる」のを物足りなく感じて、その空白を埋めようとする。

具体的にいうと、お風呂場にスマホを持ち込んで、YouTubeを見たりして過ごす人が多いように感じます。

(中には、お風呂にアイスを持ち込んで、まるで「第二のリビングルーム」のように時間を過ごしている人も)

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お風呂で雑誌を読むだけでは物足りず、YouTubeのライブ映像(公式動画)を流して、それをメドレー代わりに聴いているという人も。

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とくに、お風呂でのYouTubeで強いのが、音楽PV・ライブ映像・YouTuber動画など、音楽や喋り系の耳系コンテンツの動画です。

あるユーザーが「お風呂では"眺めてるくらい"がちょうど良いんですよ」

と言っていたのですが、たしかにお風呂はリラックスしたい場所だから、集中したり頭をつかうコンテンツとの相性は、よくないのかもしれない。

広がっている要因としては、暇な感覚の拡張、スマホの防水化、音声コンテンツの拡充、バックグラウンド再生対応、などがあるように感じます。

テレビの前で起こる「目と耳のコンテンツ戦争」

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