無題のプレゼンテーション

企画に思いを込める!〜はじめてのJAPAN IT WEEK出展〜

JAPAN IT WEEK出展!!

ブース_censored

 10/23〜25にJAPAN IT WEEKに出展しました。
ご存知ない方に言うとIT系の展示会だと日本で一番大きい展示会。ここにChatworkも毎年出展しているんですが、今年はいつもより大きめに出展しました。今回僕が出展の企画周りをやったんですが、会社のブランディングに寄与するかたち、インサイド連携を強化するっていうことなど、他の展示会出展する方の参考になればと思いnote書きます。
※インサイド連携も書こうと思いましたが、文章超長くなるのと、色んな意図から今回やめます。

はじめに

今回の展示会ですが、色々チャレンジングなところありましたが、下記のように取り上げていただきました!感謝感謝!!少し抜粋。

などなど。記事でもけっこう上の方に取り上げていただいてたり、IT系の展示会ではブースの感想ってあんま出てこないので、その点でも強い発信ができたと思います。

はじめての展示会出展企画

「note書きます」「取り上げられました」って言ったものの、今回の出展はけっこうギリギリ感が強いカンジでした。主なポイントは下記。
1.期間の問題
僕がオフライン担当になったのが7月。そっから稟議通ったのが8月半ばなので、だいたい2カ月足らずでの企画・準備になりました。
また、7月時点で施策の積み上げがあまりなかったので、他の施策企画ももちろん並行して動いている状況でした。
2.訴求メッセージ
Chatworkは去年にCI変更、ミッション、ビジョンの変更があり、今年にタグラインを「ビジネスシーンをラクラクに」に変更していました。そのため、それを表現する場としては初めてだったので訴求メッセージも大幅刷新する必要がありました。
3.インサイド連携
うちのインサイドセールスは今年立ち上がり、展示会でのインサイド連携が重要な観点だったので、連携の方法、Marketoでのナーチャリングの設計など新しく検討していきました。ここは本記事ではあまり触れませんが良い結果も出てきました。
で、これらの企画関連を僕がやるわけなんですが、基本僕はメインのオフライン担当やったことねえっす!文句あっか!っていう状況でした。なので、本記事ではやったことない領域でも短納期でもなんとかなるよ!たぶん!っていうのを伝えられればと思います。

物より思い出。スキルよりマインド

出展が決まったあと、他社事例を確認するのもありましたが、基本は自分のマインドセットを作ることに重きをおきました。
ブランディングの観点を考えることもありますが、マーケティングの基本ってJエイブラハムがいう「誰のためのあなたであるか」を考えることだと思っています。なので、展示会に出る意味を自分の中で腹落ちしないと企画はできないと考え、この点は改めて考えました。
僕らは非効率な働き方、業務の無駄に困っている方にChatworkを提供しているわけですが、それを提供するまでが目的ではなく、それによる業務効率化を世の中に提供したいと思っています。ただ、今回はそこにとどまらず、業務効率化により本当にやりたい仕事に取り組めるということを提供したいと考えました。
また、「誰に」という観点では展示会の来場者を改めて考えました。
働き方改革・業務効率化っていう文脈は非常に意義のある考え方ですが、けっこう前から必要性が言われていること、働き方改革関連法が出てきて義務付けられた今は「働き方改革疲れ」も出ていると思います。結局意義のある取り組みも現場担当者としては義務感・閉塞感は出てくるものだと思っています。
これらから今回の展示会では「働くことはもっと開放的であり楽しいことである」「心理的に義務感・閉塞感がある仕事から自分が本当にしたい仕事への気づきを与える」ことを僕のミッションとして考えました。
これをやらずに企画を考えると「セミナーはすべきか」「オファーはどうすべきか」議論になりがちです。

このミッションができてからはアイデアを膨らます、最高のものにするため合言葉は「ブチ上げる」でひたすら進めています。やっぱ限界知らずで考えないと他社のパクリになったりしがちなので。

ブースの設計について:知識提供からシーン提供へ

自分のミッションが見えた段階からブース設計に移ります。ブースの基本コンセプトとして、体験・体感を強化を挙げています。ChatworkをUIの中の話でいうと、「ビジネスコミュニケーションをチャットでやりとりできる」になるんですが、正直その知識を与えても来場者の気持ちは動かないです。
そのため、今回はChatworkを使うことでどうビジネスシーンが変わるのかをブースで体感いただくことを考えました。
今回Chatworkを使うことで体感してもらいたいことは「場所を選ばず仕事ができること」「業務効率化やリラックスした仕事ができる」です。
そのため、ブース内に「カフェエリア」「公園エリア」を設置しました。

リラックスして仕事ができるカフェエリア

カフェエリア

ここではカフェなどで遠隔で仕事ができる点を訴求しています。
カフェで仕事をすることで、自分がリラックスして仕事ができる、集中して仕事ができるようになるという点を体感してもらいます。
これを体感いただくために立て看板、テーブルを用意し、あとはバリスタの方にコーヒーを常に淹れていただくようにしました。バリスタに淹れていただくのは、なんかコーヒーメーカーとかじゃなくて本格派がいいな〜というこだわりと、香りを立たせてカフェエリアの臨場感を強めたい意図があります。

バリスタ

バリスタはかなり人気で行列ができました。

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また、ノベルティはコーヒー豆にして、「リラックスして仕事をすることをChatworkがサポート」という意図を込めています。

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ショップカードも用意しています。こちらにはQRコードで資料DLができるようにして、手渡しの資料を持ち帰らなくても大丈夫というペーパレスを推進しています。

スキマ時間で仕事を進められる公園エリア

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Chatworkを使えば移動時間、外にいる時間でもかんたんにメッセージを返答することことを実感いただくエリアにしています。
また、写真撮り忘れたんですが、うちのスタッフもここの芝生に座って仕事をすることで「芝生で仕事をしている」っていう違和感・面白みを来場者に与えることも考えています。

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こちらのエリアではスマホで仕事をすることをサポートする文脈でポップソケッツをノベルティにしています。スマホに取り付けて人差し指と中指で挟むやつね。

コラボレーションを生むエリア:オフィス

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これら話していくとオフィスいらねーじゃん!ってなりそうなんですが、オフィスエリアは「コラボレーションを生むエリア」と考えています。
なので、このエリアは主に Chatwork体験、商談などを行うようにしています。
これらの3エリアにより来場者に「一人で集中したいときはカフェ」「スキマ時間で仕事をしたいときは外でもできる」「コラボレーションが必要なときはオフィス」と状況・空間による働き方の体感をいただきました。

自分が本当にやるべき仕事とは!?

上記ブースを通し、これからの働き方を体感いただくわけなんですが、そこでまで思い通りに理解・体感いただいてもお客様のマインドって「こう仕事できたら楽になりそう」くらいだと思うんですね。これってどの業務効率化サービスにおいてもそうですが、業務効率化が目的になるのは違うと思うんです。そのため、今回は「Chatworkは来場者なるべき未来」をサポートしたいという意図で来場者に「業務効率化したい業務」、「本当にやりたい仕事」を書いていただきました。

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公園エリアはスキマ時間活用、無駄業務削減を訴求しているので、こちらの壁面は業務効率化したい、無駄だと思っている業務を書いてもらいました、

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カフェエリアはリラックスして集中して仕事をする象徴のエリアのため、本当にやりたい業務を書いてもらいました。

このエリアは思ったより扱いが難しいエリアでした。最後の方には壁面いっぱいになってきましたが、来場者の方々に書いてくださいと言ったときに「何がやりたいか分からない」など書いていただけないケースいくつも出てきました。また、正直うちのスタッフもここを書くのを悩む方もいました。

ただ、このエリアを設けて本当に良かったと思っています。
というのは当初想定していた、最近の働き方改革疲れなどから自分のやりたいことが見えなくなってきている現状が感じられましたし、その状況に対してChatworkが発信をしたことは意義のあることかと思ってます。
この結果から、もっと世の中に「より良い働き方」「もっと自分がやりたいことをやれる」「もっと自分らしくある」という価値提供をしていきたいと思っています。

さらに言うと今回の展示会、方向性は強く出しましたが、もちろんオペレーション面など超反省がたくさんあります。これらはこれから改善予定です。

最後に

がーっと書きなぐりましたが、近年THE MODEL、マーケの科学などの重視から「お客様へ何を届けるか」っていう観点が弱くなっている気がしていています。(もちろんTHE MODELなどは超重要で本当にリスペクトですよ!!)そのため、今回のnoteでは企画の前提、クリエイティブ面をメインで出しました。
お伝えしたいこととしては、短期間でも訴求軸大幅変更だろうと、自分が経験していない領域だろうが、「誰のためのあなたであるか」のマインドセット作ってしまえばなんとかなるっしょ!っていう話。それがしっかりできていれば他社の施策は参考にするけど振り回されないし、お客様に真摯に向き合えると思っています。
またそれを突き詰めていけばマーケターも「現在のこうあるべき論」からもっと自由になると思います。

一緒にデザイン・設計、準備進めていただいた新免さん、守岡さん、仁科さん、施工をやっていただいたジーングロス中村さん、バリスタの梅澤さん、社内のみんな、派遣スタッフ、来場者のみなさま超感謝です!!


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