ものをつくる仕事
本日のテーマは、私の歩んできた人生の核心に触れるものです。今後、何度か書き直すことを前提にメモ書き風に書き記していきます。
ものをつくるを仕事にする
私はこれまで、ものをつくる仕事をしたいと思い、実際に歩んできました。その域に辿り着いたのは、就職してからの偶然の産物であり、結果論です。今では、ものをつくる仕事は尊い、と本気で思っています。ものをつくることを軽く考え、(経済的)価値が低いと思っている発言などを目にすると、心がざわっとします。
子どもの頃から、「〇〇になりたい」という強い思いがありませんでした。人生の設計図も見通しもなく、社会に出る時に消去法で選んだ道を、そのまま愚直に歩んできただけ、という気もしています。それでも、一度選んだ道を、プライドを持って歩んできたつもりです。雇用側の都合によって使い捨てにされるちっぽけな労働力として歩んだ会社員人生でしたが、別に損したとも思っていません。
『もの』を『つくる』
『ものをつくる』と敢えてひらがなで書いています。『もの』にも、『つくる』にも色んな意味があります。私の理想であり、本当にやりたいことは、無から有を産み出す『創る』です。残念ながら私には、クリエイティブの才能やセンスはなさそうだと観念しています。ゼロ⇒イチにする能力が、どうにも足りないのです。幾ら好きな世界であっても、周囲から評価されない分野にしがみ付いて頑張り続ける気力は、私にはありません。
その代わり、出来合いのものを使い易く改良したり、精度を高めたり、違う方向に発展させたりすることは、比較的得意であり、活路を見出せるように思っています。物事の本質を掴んで、効率化・合理化・システム化を設計する仕事には、力を発揮できそうな気がしています。そして、それなりに結果も出してきたと思っています。
日本という国の土壌と過去の日本人が代々と叩き込んできた精神は、ものづくりに向いていると思います。ただ、ものづくりについての対価が薄いことへの不満はずっと抱き続けてきました。優れた製品をつくること、愚直につくり続けることへのリスペクトが十分にされていないと感じることが多く、勝手に悔しい思いを募らせてきました。
ものをつくり続ける
これからも、価値あるものをつくり続けたい、それだけは胸に抱いて歩いていきたいなあ、と思います。どういう形で実現したいのか、全くテーマはありません。出された課題や要求に、期待以上で応えることが持ち味の受け身の人生でしたから、これからもふんわり生きていくことになると思います。
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