見出し画像

夢は叶えば現実になる

夢は叶ってしまえばそこからは現実です。このnoteは私達夫婦の「子どもを持つ」という夢が、現実になった後の話です。

⬛️私達夫婦の夢

私達夫婦にとって、子どもを持つことは、妻にとっては絶対に叶えたい夢であり、私にとっては叶わなくても仕方がないと考えていた夢でした。

私達夫婦の間で温度差があったこの夢は、努力を続けた結果、ようやく結婚10年目に実現することになりました。授かった待望の息子は、出産予定日よりも二週間以上早く、この世に誕生しました。その瞬間、私達夫婦の【夢】は達成され、そこから子育てという【現実】が始まることになりました。

⬛️妻の夢と現実

妻は大学も教育学部に進んだくらい子どもが好きで、結婚して数年したら子どもを産みたいと考えていました。自らが腹を痛めた子を持つことが念願だった妻は、息子が誕生して以来精力的に子育てに取り組み、今も毎日溢れんばかりの愛情を我が子に注ぎ続けています。この献身的な姿勢には本当に感謝しています。

我が子だからといっても、自分の思い通りには動かない人間を相手にしての母親業は、苦労の連続だと思います。それでも、妻の信念は揺るぐことはなく、心の底から息子を愛していることが私にも伝わってきます。夢が現実になった後も、情熱を絶やさず、子育てで経験する辛いことも糧に出来ているようです。

子どもを持つ母親でいることを大切に思っているからでしょうか、世の中の罪無き幼な子が犠牲になった自然災害や凄惨な事故には涙をし、我が子に虐待を加えたり、ネグレクトをしていた親の犯罪には容赦なく憎悪の言葉を発します。

⬛️私の夢と現実

対する私はと言えば、当初は、我が子を持つということ、父親になること、夫婦で子育てをすることに対して具体的なイメージが沸かず、積極的な興味が持てませんでした。我が子は、授かればそれでいいし、縁がなければしょうがないという無責任なスタンスでいました。子どもに対するお互いの姿勢の違いで、夫婦間で揉めたことは一度や二度ではありません。

子どもは可愛いと思う一方、時に残酷でもあります。もしも私に懐いてくれなかったら‥、成長して自我が育つ中で、家庭内で暴力をふるうようになったら‥、学校の友達に虐められて引き籠りになったら‥、大きな病気やケガをしたら…、自分は父親として覚悟を決めて対処できるのか?、子どもの人生の責任を取れるのか?、とネガティヴなことも考えていました。

結果的には、息子誕生の不安や迷いとは打って変わり、私は産まれてきた息子を溺愛するようになりました。今では世界中で一番大切な存在であると断言出来ます。私は自分なりに息子と触れ合う時間をとても大切にしています。こちらの言うことをなかなか聞かない時は、いらっとすることも多いものの、本の読み聞かせをしたり、一緒に風呂に入って遊んだり、なんでもない時間を過ごすことがとても貴重だと思えます。

妻は、時に自分の都合や感情を優先する私の息子との関わり方には不満があるようです。世の子育てに熱心なお父さんと比べれば行動や配慮が足りないと自覚しています。少しづつ改善していければいいかな、と思っています。

⬛️新たな夢

夢が現実になれば、次の夢を育てればいい。今は健康で、出来るだけ長く息子と幸せに暮らせるようにすることが、次の夢です。息子が誕生する前に抱いていた私の不安が今後現実になる可能性はありますが、そうなったらその時考えようと割り切っています。

そんな仮定の心配をするよりも、今、この瞬間に現在の息子とどう向き合うかが大切なんだと思います。それは、子どもを持つということがどういうことなのかという現実を経験したからこそ導かれた考え方です。

サポートして頂けると大変励みになります。自分の綴る文章が少しでも読んでいただける方の日々の潤いになれば嬉しいです。