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Markover 50と音楽

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Markover 50がこれまでに出会ってきた好きな曲、好きなアーティストの思い出をコラムにします。
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#好きな曲

何度目かのマイ・ブーム:YES『危機』

最近になって、夜中にひとりでイエス(YES)『危機 Close To the Edge』(1972)を聴く機会が増えています。過去にも何度か、集中的に聴いていた時期がありました。それは、停滞期からの転機が訪れそうな気配が漂い、次の挑戦を考え始めた時期が多かった気がします。そういう心境の時には、この曲の魔力に引き寄せられるのかもしれません。折角なので、大切に聴き続けてきたこの曲の魅力を言語化しておこうと思います。 遠すぎたプログレッシブ・ロック最初に断っておきます。私は、プロ

好きな楽曲:ホワット・ア・フール・ビリーブス

本日は、朝から松本の市街地で一日ガッツリ勉強を積み、適量の酒を気持ち良く飲んでから、部屋へと帰ってきました。本日の記事は、好きな楽曲 ~守備範囲ではない1970年代の大ヒット曲~ 今も色褪せることのない名曲、ドゥービー・ブラザーズ Doobie Brothers「ホワット・ア・フール・ビリーブス What a Fool Believes」(1979)を語ろうと思います。 鬼才・マイケル・マクドナルドこの曲は、彼らの通算8枚目のアルバム『ミニット・バイ・ミニット Minute

私の好きだった曲⑱:涙のフィーリング

本日は、約3か月ぶりに私の好きだった曲(1980年代洋楽しばり)シリーズの記事を書きます。第18回目は、REOスピードワゴン(REO Speedwagon)『涙のフィーリング Can't Fight This Feeling』(1984)です。 アメリカ屈指のベテランロックバンド1967年にアメリカ・イリノイ州で結成され、1971年にデビューしたREOスピードワゴンは、何度もメンバーチェンジを経つつ、今も現役を続ける長い経歴を誇るロックバンドです。元々は、ドライブの利いた豪

九月の歌

秋がすぐそこまで迫ってきました。九月を題材にした楽曲が多い気がします。本日は、邦楽・洋楽の『九月の歌』を取り上げてみます。どちらも思い出深い曲です。 邦楽の『SEPTEMBER』邦楽の『SEPTEMBER』は、1979年8月に発売された竹内まりあ(1955/3/20-)の3枚目のシングル曲です。(作詞:松本隆、作曲:林哲司)1980年発売のアルバム『LOVE SONGS』にも収録されています。 この曲の持つ軽やかなメロディーと彼女の爽やかな歌声は印象的でした。まだ、英語を

私の好きだった曲⑮:『君の瞳に恋してる』

私の好きだった曲(1980年代洋楽しばり)の第15回は、遂に真打ちを登場させることになります。ボーイズ・タウン・ギャング(Boys Town  Gang)『君の瞳に恋してる Can't Take My Eyes Off You』(1982)です。 名曲だと信じているこの曲のオリジナルは、1960年代に遡ります。フランキー・ヴァリ(Frankie Valli 1934/5/3-)が歌って、1967年に全米チャート2位を記録した大ヒット曲です。その後も多くのアーティストにカバー

好きな楽曲:セプテンバー

自宅待機期間の七日目。本日が最終日で任期完了です。本日取り上げる”好きな楽曲”は、アース、ウインド&ファイヤー Earth, Wind & Fire『セプテンバー September』(1978)です。あぁ~ あれかぁ~ と思わず半笑いで唸ってしまう不朽の名曲です。 衝撃体験全く予期しないタイミングで流れてきた冒頭のメロディー一発でノックダウンされてしまう楽曲がごく稀にあります。この『セプテンバー』は、そんな経験の中でも、トップクラスに衝撃的な体験でした。 出会いは、洋楽

私の好きだった曲⑬:『ルック・オブ・ラブ!!』

私の好きだった曲(1980年代の洋楽縛り)シリーズ13回目は、もはや忘れ去られた感はあるものの、当時洋楽を熱心に聴いていた人には、懐かしいと思われるABC『ルック・オブ・ラブ!! The Look Of Love』です。 突然の再会この曲を聴くのは、おそらく十数年振りだろうと思います。今日は、珍しく残業をして19時近く(普段は17時30分〜18時にはあがっています)に会社を出ました。家路へと向かうクルマの中で聴いていたFMラジオから、この曲の懐かしいイントロが流れて来ました

『されど愛しき人生』を聴きながら

本日は、スキマスイッチ『されど愛しき人生』の世界に浸りながら、沸き上がってくる思いを綴ります。 好きなアーティスト、スキマスイッチ大橋卓哉(1978/5/9-)と常田慎太郎(1978/2/25-)のユニットであるスキマスイッチは、2003年にデビューし、2005年には5枚目のシングル、『全力少年』が大ヒットしてメジャーの仲間入りをしました。私は、彼らの『奏(かなで)』が非常に好きで、カラオケで歌いたくなる曲の一つです。 この『されど愛しき人生』は、スキマスイッチの約3年半

私の好きだった曲⑫:『エボニー&アイボリー』

私の好きだった曲(1980年代の洋楽縛り)シリーズの12回目は、ポール・マッカートニー&スティービーワンダー(Paul McCartney & Stevie Wonder)『エボニー・アンド・アイボリー(Ebony And Ivory)』です。 スーパースター同士の共演1982年3月に発売され、米ビルボードシングルチャートでNo.1を獲得、英国や日本でも1位になっている大ヒット曲です。英米の稀代の大スター、ポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーの共演です。 この曲

私の好きだった曲⑩:ハングリー・ライク・ザ・ウルフ

『私の好きだった曲』シリーズの第十弾は、デュラン・デュラン(Duran Duran)の『ハングリー・ライク・ザ・ウルフ~狼のように飢えて Hungry Like The Wolf』です。 MV初体験この曲には特別な思い入れがあります。それは、洋楽のミュージック・ビデオを初めて観たのがこの曲だったからです。 出会いは、小林克也氏がディスクジョッキーを務めていた伝説の音楽番組、『ベストヒットUSA』でした。正確な時機は覚えていませんが、1982年の年末か1983年の1月でしょ

私の好きだった曲⑨:カモン・アイリーン

『私の好きだった曲』シリーズの第九弾は、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ(Dexys Midnight Runners)の『カモン・アイリーン Come On Eilleen』です。 衝撃の一曲何から何まで驚きの一曲でした。一度聴いたら耳を離れない独特のメロディー、長く覚え辛いバンド名、退廃的な香りも漂うプロモーションビデオ、メンバーたちのシャビ―で自由過ぎるファッション……  この曲を含むアルバム『Too-Rye-Ay』のジャケットはかなり個性的で、邦題名は『女の泪

あの頃好きだった曲❷… 慟哭

本日は、4月1日エイプリルフールです。沢木耕太郎氏のエッセイによれば、かつてエイプリルフールは、バレンタインデーやクリスマス以上に盛り上がる国民の一大イベントだったようですが、現在の注目度は、おそらくハロウィンにも抜かれているでしょう。 私の本日のnoteのテーマも、エイプリルフールとは全く無関係で、『あの頃好きだった曲』の第二回、『慟哭』です。 30年近く前の歌『慟哭』は、1993年に工藤静香が歌ってヒットしました。彼女の代表曲と言ってよいでしょう。作詞は中島みゆき、作

私の好きだった曲②:『堕ちた天使』

私が10代の頃に好きだった80'sの曲の思い出を綴る<第2回>は、J・ガイルズ・バンド『堕ちた天使 Centerfold』です。 J・ガイルズ・バンドの大ヒット曲1960年代から活躍し、ブルースロックのルーツを持つJ・ガイルズ・バンド(The J. Geils Band)の最大のヒット曲が、1982年2月にビルボードシングルチャートNo.1を6週間に渡って記録したこの曲です。1980年代を代表するユニークなヒット曲だと思います。 Centerfoldとは、雑誌の中央見開き