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Markover 50と音楽

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Markover 50がこれまでに出会ってきた好きな曲、好きなアーティストの思い出をコラムにします。
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#私の勝負曲

あの頃好きだった曲⓯:シングルベッド

本日は、『あの頃好きだった曲』シリーズの第十五弾として、シャランQ『シングルベッド』(1994)を選んでみました。当時の時代背景とともに綴ってみたいと思います。 昔聴いていた曲に浸りたい夜部屋に一人で居ると、昔好きだった音楽を、無性に聴きたくなる夜があります。今夜は、そんな気分に支配された夜です。ラジオからランダムに流れて来る楽曲との予期せぬ出会いに心ときめくのもいいですが、今夜はマニュアルで、自分の記憶を頼りに一曲一曲丹念に音源を探し当てて聴いています。 今は本当に便利

あの頃好きだった曲⓮:『悲しみは雪のように』

今夜も楽しく酔っ払いです。という訳で、『あの頃好きだった曲』シリーズの第14回に、真打ちを登場させます。それは、浜田省吾『悲しみは雪のように』です。 私のカラオケ定番ソングでした……この曲は本当に好きで、誘われて行くカラオケで何か一曲歌わないといけない時には、ほぼほぼこの曲をチョイスしていました。あえて断言しますが、私のカラオケでの数少ない勝負曲です。学生時代を体育会で過ごした私にとって、青春の思い出とだぶる一曲です。 オリジナルは、浜田省吾『愛という名のもとに』オリジナ

あの頃好きだった曲❻…雪が降る町

本日は、『あの頃好きだった曲』の第六回、この季節にぴったりとはまる、UNICORN『雪が降る町』(1992)です。 一時代を築いたバンド、UNICORN1980年代後半から1990年代前半、日本がバブル経済を謳歌していた時代には、次々と重要なバンドが登場し、ベスト10を選ぶのも一苦労です。今改めて聴き直すと、この頃活躍した日本のロックバンドにはいい曲が多いです。 青年期を生きていた私にとって、鬼才・奥田民生(1965/5/12-)率いるUNICORNは、THE BLUE

「汽車」にまつわる名曲【番外編】:ミッドナイト・ブルートレイン

本日は、過去に記事にした『「汽車」にまつわる名曲5選【邦楽編】』のセレクトから漏らしてしまった名曲、浜田省吾『ミッドナイト・ブルートレイン/Midnight Blue Train』(作詞・作曲 浜田省吾 1978/2005)の世界にどっぷり浸ってみたいと思います。 大好きな季節がやって来た11月4週目の木曜日は、米国ではサンクスギビング・デー(感謝祭Thanksgiving Day)の祝日です。翌金曜日もブラック・フライデー(最近ではバーゲンセールのスタートとして知られる)

切ない曲、Mr.Children『くるみ』

本日は、今さらながら最近になって知った曲で、聴くたびに心にグッとくるMr.Childrenの『くるみ』についての考察です。 聴くたびに切なくてこみ上げてくる曲この曲は、Mr.Childrenの通算25枚目の「掌/くるみ」(てのひら/くるみ)の両A面シングルとして、2003年11月に発売されています。シングルチャートで1位を獲得していますが、私はつい最近まで知りませんでした。 「くるみ」は、Mr.Childrenらしいスローバラードで、歌詞も曲も素晴らしいのですが、それ以上

あの頃好きだった曲❸…『島唄』

本日のnote、『その頃好きだった曲』の第三回は、歌詞の裏に込められたもう一つの物語の意味を知ることで別の思いを抱きながら聴くようになったTHE BOOMの『島唄』です。 深い意味を知らずにカラオケで熱唱していた頃この曲(オリジナル・バージョン)が大ヒットしていた1993年、私は社会人3年目の若手会社員でした。この曲に出会ったのは、取引先の人と仕事終わりに飲みに行き、二次会でカラオケに行った際です。 初めて聴いた時から、心の琴線に触れる素晴らしい楽曲だと思いました。しばら

私の好きだった曲①:『ラジオ・スターの悲劇』

このたび、私が以前に好きだった曲の思い出を綴るシリーズを立ち上げることにしました。記念すべき第一回は、バグルス(The Buggles)の『ラジオ・スターの悲劇 Video Killed the Radio Star』(1979)です。 何年経っても思い出される名曲この曲は、バグルスの1979年発売のデビュー曲で、1979年10月に全英チャートNo.1を記録しています。1981年8月1日に開局したMTVの記念すべき一曲目のミュージック・ビデオとしてオンエアされたことでも有名

私の好きな曲:『サムバディズ・ベイビー』

本日紹介する私の好きな曲は、ジャクソン・ブラウン『サムバディズ・ベイビー Somebody's Baby』です。この曲を巡る思い出を辿ります。 映画の挿入歌この曲は、1982年公開の映画『初体験/リッジモント・ハイ Fast Times at Ridgemont High』のサントラ盤に収められている挿入歌です。アメリカを代表する良識派シンガーソングライター、ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne 1948/10/9-)が歌っています。この映画のサントラ盤には豪

名曲『ニュー・キッド・イン・タウン』が描き出す悲しい現実

本日は、イーグルス『ニュー・キッド・イン・タウン』に描かれた世界とメッセージを考えて、掘り下げてみます。 世代交代の歌『ニュー・キッド・イン・タウン New Kid in Town』は、イーグルスが1976年に発売した『ホテル・カリフォルニア』に収められている一曲で、シングルカットされ、全米チャートNo.1を記録しています。 アメリカの落日・退廃を赤裸々に描き、ロック史に残る傑作アルバムに数えられている『ホテル・カリフォルニア』の中でも、この曲は美しく落ち着いたメロディー

名曲『昴 -すばる-』

本日のnoteは、谷村新司の不朽の名作『昴 -すばる-』を取り上げます。 『昴 -すばる-』の衝撃この曲は、1980年4月1日、私が小学校6年生に上がる年に発売されました。作詞・作曲・歌唱を手がけたのは、アリスの谷村新司氏です。アリスでの谷村氏は、サングラスをかけ、帽子を被って、ギターを弾いている、ワイルドな印象のある人だったので、この静かで壮大な楽曲との間にはイメージのギャップがありました。 小学生にしては生意気にも、この曲を初めて聴いた時から「この曲はこの先何十年経っ

私の勝負曲:Don't Stop Believin'

本日は私の勝負曲、ジャーニーの『ドント・ストップ・ビリービン Don't Stop Believin'』という曲への偏愛を語ります。 心の支えにしている曲私はこの曲が本当に好きで、長年聴き続けています。 この曲のイントロ部分を聴くと、自分の心が鼓舞され、背中を押されている気がします。嫌な気分の時、辛くて自暴自棄になりそうな時、それでも踏ん張りたい時、にこの曲を聴いて自分自身を鼓舞してきました。 この曲は、ロックバンド、ジャーニー(Journey)の1981年発売のアルバ

Come And Save Me Tonight... エアロスミスの思い出

エアロスミス(Aerosmith)の『エンジェル Angel』という曲が好きです。私よりも若い世代ならば、木村拓哉主演のドラマ『エンジン』のオープニングソングとして記憶されているかもしれません。今日は楽曲『エンジェル』とエアロスミスにまつわる思い出のお話です。 エアロスミスの豆知識ボストンで結成されたエアロスミスは、アメリカンロックを代表する大御所中の大御所バンドです。風貌が似ていることから"ミック・ジャガーのコピー”とも評されたスティーブン・タイラーの独特の個性的なボーカ

『I Don't Like Mondays』の衝撃

私は、今でも気分の冴えない月曜日が巡って来ると、ブームタウン・ラッツの「I Don't Like Mondays」という曲が頭に浮かびます。初めてこの曲を聴いた時は、衝撃的でした。当時の思い出を振り返りながら、言語化してみようと思います。 『I Don't Like Mondays』との出会い「I Don't Like Mondays」は、鬼才、ボブ・ゲルドフ(Sir Bob Geldof 1951/10/5-)率いるアイルランド、ダブリン州ダン・レアリー出身のロックバンド