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ぼっちが海辺に住みたくなったら

家に居すぎて、住宅地に飽きた。
近場で、ひとりでも、リゾート感・開放感を得られる生活って何だろうと考えた時、海辺の暮らしに思い当たった。

海辺に住みたい理由

レジャーだ、マリンスポーツだ、ピクニックだ、キャンプだ、デートだのと理由を付けず予定も立てずに海に行き、散歩したり写真撮ったりしたい。
むしろ人の多いビーチに行かずして、海の見える家のベランダでトレードしたり、YouTubeだらだら見たり、漫画読んだりしたいだけ。(贅沢ですね~)
何もリゾートホテルに泊まって極上のサービスとやらを受けたい訳でも、おしゃれカフェでインスタ映え写真を撮りたい訳でもない。

写真撮る人は分かると思うけど昼間の海は白っぽくてひたすら淡い。撮影するなら色がはっきりした早朝か夕方が良い。夏は始発じゃ間に合わないけど、前泊なんかしたら天気微妙でも撮らなきゃ損だと感じるし、宿泊先探すのもめんどくさい。生活費とは別に金もかかる。旅行や外泊、外食が特に好きではない人間にとっては疲れてしょうがない。選択の回数を減らしたい。

つまり、日常の中で海を楽しみたい。
・始発、終電を気にせず海に行ける。
・家の窓から涼しい海風が入る。
・毎日夕日を眺めながら散歩する。
・新鮮な海産物を使って料理する。

宿泊で得たい体験とは違う。となると住んでしまいたい。
割と「ワーケーション」の考え方に近いかな。

候補地に行ってみた

都心から1時間程度で移動できる場所で、車がなくても生活できそうなエリアとして、横須賀、逗子、葉山を視察してみた。特に物件は絞ってないので内見はしてない。街や人の雰囲気、交通の便を確かめる目的で行ってきた。

ネットで頻繁に物件情報やインスタ眺めてる時間あったら、現地見た方が悩む時間減らせるし、より現実的に検討できるのでおススメ。旅行先なら切り取られたイメージで決めてもいいけど、住むとなったらあまりにも情報量が少なすぎる。

1.横須賀

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【結論】現実的にけっこうアリ

■主要交通機関
・京急本線(横須賀中央駅)
・JR横須賀線(横須賀駅)
・京急バス

■買い物/外食
・横須賀中央(モアーズ、コースカベイサイドストアーズなど)
・駅から離れた場所にも西友とか大型のスーパーあり
・飲食店が全体的に安い、魚が安くてうまい

■街や人の雰囲気
庶民的。一部アメリカン。
ファミリー層から単身者、高齢者など人の種類の幅は広め。単独行動しても目立たない。(香椎かてぃのイメージでヤンキー多いのかと思ったがそうでもない。)

■家賃相場(参考:アットホーム) 
1R~1K:4.85万円
1DK~2DK:5.63万円
2LDK~3LDK:7.27万円

2.逗子

【結論】自分には合わないのでナシ

■主要交通機関
・湘南新宿ライン(JR逗子駅、始発駅)
・京急逗子線(逗子・葉山駅(旧新逗子駅)、始発駅)
・京急バス(道が狭く、土日はかなり渋滞する。)
都内まで座って通勤したい人には人気の駅のようです。

■買い物/外食
JR逗子駅周辺に一通り揃ってる。ヨークマート(しまむらも入ってる)、OK、スズキヤなど。
遅くまで開いてる居酒屋や、松屋などチェーンの飲食店もあるので外食は不便じゃなさそう。

■家賃相場(参考:アットホーム)  
1R~1K:6.18万円
1DK~2DK:7.69万円
2LDK~3LDK:9.3万円

■街や人の雰囲気
観光客が多い。葉山よりはカジュアルだけど横須賀よりは富裕層な感じ。
逗子駅と逗子マリーナ周辺だけうろついてみたけど、住む場所としてはあまりグッとこなかった。
逗子マリーナは夕暮れ時のヤシの木を人がいない時を見計らって撮影し、色バキバキに加工したら映えるかもしれんが、リゾートマンションは昭和のバブル感半端ねえし、そこに令和のおしゃれカフェが点在しても、全体的な昭和感やある種の団地感が否めない。インスタって部分を切り取って良く見せるメディアとしては秀逸だと再認識した。
メディアはおしゃれなイメージを打ち出してるようだが、普通の海辺の街じゃないか?の割に家賃相場が高め。

3.葉山

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【結論】資金が豊富ならアリ

■主要交通機関、駅近の買い物事情は上記、逗子と重なる。
葉山エリアの買い物/外食を補足すると、おしゃれなカフェやパン屋、雑貨屋などの観光地っぽい店はあるものの、普通の生活用品を手頃な価格で買える店は少ない。
飲食店は遅くとも20~21時で閉まる。地元の常連客と店員がアットホームな感じでわいわいやってるので一見さんやぼっちは入りづらい。地元大好きな人がUターンしてきてまちおこしで起業するイメージ(悪い意味じゃないよ)。

■家賃相場(参考:アットホーム)  
1R~1K:6.28万円
1DK~2DK:6.78万円
2LDK~3LDK:8.8万円

■デメリット
山が近いため、賃貸の木造アパートや古い一戸建ては、虫や結露の問題がとても多いらしい。湿気のせいでダニ、ノミが大量発生するなど、かなり住みづらいとか。
ちなみに平地の新築または築浅は23区内と相場が変わらないか、むしろ高め。
以下の中尾建築工房さんのブログに虫の話の詳細が書いてあるので、ゲジゲジの画像が平気な方はご一読ください。

■街や人の雰囲気
圧倒的観光地感。富裕層感。神奈川の港区。

リゾート地の画一的な人々

リゾート地って何で同じような外見(服装・髪型)の人らが多いんですかね?
男性はTシャツ×ハーフパンツ×ビーサン×高級車。(シャイニーなガチムチ系なら日焼け×タンクトップ☆)
女性はマキシ丈のワンピース×ロングヘア×サンダル。海ならビキニ。
なんとなく港区女子のアガリのいち形態のようなセレブマダム。(特定の個人を指してる訳ではない。イメージよ。)
いわゆるスクールカースト上位クラスタばかりが集結した場所に見える。

たまたま日曜に行ったので観光客も多かったし、地元の人以外も多く含まれていたとは思う。それでも、あの画一性は何だ?
もちろん人を外見で判断するのは良くないと思う。同じような恰好でも、中身は個性があって、人それぞれなのだろうが、その場所の暗黙の了解に寄せていける人が多く集まっていることに違いはないだろう。つまり、その「常識」から外れた人間は異端に見えるということ。

葉山エリアには高校・大学がない。観光や飲食以外の仕事も少なく、若者は流出傾向にある。残るは中高年や外部から移住してきた富裕層だ。そして、富裕層には高収入の夫と専業主婦のカップルが多い。となるとジェンダーロールが固定されがちで、外見も性差を明確にしたものになりがちなのだろう。
脱コルセットした女性にとっては、なんかきつい。

リゾート地で単独行動は浮く

葉山は場所は理想的なんだけど、ファミリー単位、カップル単位での行動がデフォルトな地域ってぼっちは生活しにくそうに見えるんよ。もちろん単独行動してる人はいる。ただ、出歩いてる人の大半がファミリー・カップルだと相対的に目立つ。

都市部の大学があったり、働く場所が豊富なエリアは単身者が多く住んでるし、単身用の賃貸物件も充実しているが、リゾート感は無い。
結局、何を優先するかですね。何かを変えることができるのは何かを捨てることができる者ってアルミンが言ってた。

仮に今、金があるとして物件の取得が可能でも、ぼっちにとって住みにくければそのコストをかける価値を見い出せないんだよな。
ほぼ引きこもって生活するなら景色だけは開放的な都市部のタワマンでもいいのかもしれない。葉山の戸建やマンションと値段はさして変わらないし、虫もご近所付き合いも少なく共用部が便利という圧倒的メリットがある。

リゾート感・開放感は海辺に求めるべきなのか?現地を回ってみたら、そこからして分からなくなりつつある。海辺だとしても、候補に挙げてる横須賀のようにリゾート感を強調してないエリアの方が落ち着いて生活できる期待値が高い。京急本線沿線はいくつか回ってみようかな。

住処探しはまだまだ続きます。

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