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【2021/11/24】愛されていた過去

大きく括ると「愛」ではあるが、タイトルから受ける第一印象であろう恋愛的な「愛」とは違うお話。

もっと広くて、大きくて、でも濃くなくて、ふわふわした愛の話。
それは4年前に書いていた、新卒で就職した会社で出会った上司からの愛。

大人の事情シリーズは①~⑤まであるけれど、上司が出てくるエピソードは以下2つ。就活や大学時代、あと家族のことなど盛りだくさんで結構気に入っているので、もしよかったらお目通しを。

「上司からの愛」って書くと、ちょっと愛憎ものとか不倫ものって香りが漂うのはなぜだろう。私の場合の上司は女性であるし、もちろんそういう関係性ではない。

新卒で勤めた会社で出会い、今でも交友のある上司Mさんに久しぶりに会った。何か相談や報告があった時は必ず会いたくなるし、いつも適切なアドバイスをくれる人。今回も報告という大きな荷物を背中に背負って、会いに行った。

話の中で、わたしが退職したときのエピソードが出てきた。

わたしが退職するとき、Mさんは直属の上司ではなかったが、会社の中で一番に報告した人だったと思う。「退職して、芸能の世界に行きます」とシンプルに伝えたと記憶している。そしてMさんも「マリオを応援するよ」と快く受け入れてくれた。分かってはいたけれど「無理でしょ」「なんで?」とか否定的なことを言われなかったので、Mさんの応援に恥じないように頑張るぞ!と思えた。

「快く送り出してくれましたよね~」

とわたしが言うと、Mさんは

「はあぁぁっ!?!?」

と半分キレて、半分ギャグでそう言った。

「快く送り出してないから!そうするしかなったんじゃい!!」と当時の心境を教えてくれた。「初めてカワイイと思えた後輩にたった3年で辞めるって言われてもう有り得ん!しかも芸能界!?予想のナナメ上を行き過ぎてる!」と。

実はMさんはわたしが辞めたことに動揺していたし、深くショックを受けていたという…全然気づかなかった。わたしだってそれどころじゃなかったし、若かったのだ…すみません…

そんな出来事を経て、今でもこうしてお互いの状況を応援し合って、共有し合って、出来ることならいつか一緒にまた何かやれたらと思い合っている関係があるというのは何と素晴らしいことか。

シンプルに、愛されていると感じた。

大げさに言うと(でも大げさじゃないような気もするけど)親が子を思う愛に似ている。愛されているかどうかは、その本人しか感じ得ない。どんなに愛していても、その愛を受けた者がそう感じられないと悲しい結果につながることも多い。わたしは愛されていると感じているので、たとえ本心はそうじゃなかったとしても幸せなのだ(本心で愛されているけどね)。

元上司と部下であり、師匠と弟子であり、親と子であり、姉と妹であり、友達であり、仲間であり、同志であり、似た者同士であり、、、Mさんとの間には色んな関係がある。

結局これに尽きるけれど、そういう人と出会えているわたしは幸せだということ。だからこうやって頑張れているのだろう。感謝。

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