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ヒト対ケモノ

友人は宝。父ちゃん母ちゃん産んでくれてありがとう。ばあちゃんじいちゃん育ててくれてありがとう。権力の腐敗に抗う大人もステキ。親切でほんわかワークメイトにも恵まれた。なのに時に人は面倒くさい。そして恐ろしい。コロナウイルスの混乱の中、ロンドンでアジア人がパンチされて中国帰れって言われたニュースや世界では相変わらず殺し合いは止まらない。

生物の最強霊長類のトップ、ヒトがそんなにいいものなのか?

比べてみました。

芸術性 - ヒト28% アフリカゾウ(絶滅危惧種)89% アフリカゾウの勝利


かつて20世紀までは大衆芸術においてもヒトは芸術性が高くピュアな創造性でたくさんの作品を生み出した。近年は資本中心のエンタメ要素が高い傾向にあり、アート界にもポピュリズムが誕生。身も蓋もない社会批判映画や外国文化のパクリ大衆本や、プリセットテケテケぱやぱや音楽などフォーミュラを頼りに作られているので全く面白くない。世界は一体何を欲しているのか全く解せない。仮にも私は音楽を作っている立場の人間だから、ぎゅうっと捻りに絞り出して制作してる人もたくさんいるのは知っている。何かを作るときは大きなエネルギーが必要になる。そのエネルギーの燃料は葛藤だったり、憂な心だったり、他の作品や人からの触発であったり、それを自分の中でプロセスするのだからくたびれる作業である。そのくたびれる作業を省いて、「あたし賢い勝ち組」みたく生産性を高く効率よく作ってあるのが今の大半の芸術と言われるもの。

反してアフリカゾウは長いお鼻で筆をもち、気の向くままに色を使い、一心不乱にキャンパスに向かっている。目の前の作品以外何も求めていない。単純に面白がっている。これは…完璧に何かの芽生えである!!アフリカ、サバンナである調査員と案内役の現地人の一行は非常に興味深い出来事に遭遇したそうな。現地人はサバンナでの夜会、焚き火を囲んで自分たちの民謡を奏でたそうな。「隣の美しい娘はカバに潰されて死んでった」みたいな憂な歌詞だと想像する。ふと背後に気配を感じ振り返ると、ゾウの群が体を揺らしてその民謡を楽しんでいたそうな。きっとそのゾウたちには、民謡の主役になったカバたちへのメラメラした嫉妬などはあるはずもなかっただろう。

自滅性 - ヒト78%、ジャイアントパンダ(絶滅危惧種)0% ヒトの勝利

殺し合いはもちろん、自殺が唯一できる動物ヒト。器用な指先でいとも簡単にこの世からおさらばできる。根拠もなく、生きているだけで精神的に辛いという精神疾患者や、激しい痛みが堪え難い末期患者以外の自殺者には必ず加害者がいる。それも身近な人間だ。前文科省の前川喜平さんが先輩の寺脇研さんと映画をプロデュースした。タイトルは「子供たちをよろしく」内容は自殺する子供の話。貧困、家庭内暴力、いじめに苦しむ子供が描かれているが、これが今の社会の実態。先生同士でカレーを目に擦り付けていじめてるくらいだから、そりゃ子供同士もいじめ合う。ある自民党員がLGBTが生産性がないと差別するんだから国民も同じく差別する。外見に対する恐ろしいまでの執着心があるからブスだと人生終わったも同然。あとツルツルの体じゃないと女じゃないみたいね。私はオケケボーボーよ。なにせ人と違う事がいけないのですね。細かいところまで周りと同じじゃないといけない。そんな教育が小さな頃から養われているんだから大人になって個性を出せと言われても簡単には変われない。

ただいま渋谷のユーロスペースで公開中。

ジャイアントパンダはクマ科であるのに、他のクマにはない小指の横に突起した「第6本目の指」を使って笹を掴む。湖北省、湖南省ではすでに絶滅。過去には密猟すると死刑だったらしい。さすが中国ですね。(あ、日本も死刑がまだある野蛮な国でした!)ジャイアントパンダというと黒柳徹子しか思い浮かばぬ。ユニセフ親善大使もされておられますね。ユニークで自由な教育方針の小学校へ通った徹子さんの自伝的小説「窓際のトットちゃん」は今の文科省に読んで欲しいくらいだ。そのトットちゃんをも魅了する愛くるしいジャイアントパンダだが、将来中国でまた新型ウイルスが発生し、そのウイルスが、ジャイアントパンダを人間化させるものだったとしたら、その器用な手先で竹を割り削ぎ、鋭利になったもので心臓をひと突き。もしくは竹を削いだ繊維で縄をあみ、竹山の斜面を利用して首吊りともなり兼ねない。

依存性 - ヒト100% 一匹狼17% ヒトの勝利

酒、タバコ、薬、博打、色情、ゲーム、いいね、などあらゆるものに依存してしまう厄介なヒト。ヒトに依存する寄生中タイプもいるらしい。前者は昭和の特徴で最近若者の間ではレアタイプ。平成では金と嘘に取り憑かれ狂ったように金をばらまき貸したがパッチンコ、金も嘘も弾けちゃったわね。さて令和はどんなことに依存して行くのかしら。令和人はようつべのブラックホールでも発見して、インスタの承認欲求のチリやホコリを吸い込んで時空を超えて新しい銀河を作るのかもしれない。さて私の場合はというと目下秘事に依存中!

一匹狼はどの群にも依存することなく気ままに荒野を歩き、獲物を狩り、窪んだ岩に溜まった雨水を舐めた。「自由って本当に素晴らしい」彼は山頂から森を見下ろして柔らかに顔を撫でる風を感じた。先週、木漏れ日がキラキラとふり注いでいたいた洞窟の入り口で、同じ種族のメスに出くわした。スレンダーな手脚とふわふわな尻尾が対照的な美しいメスだった。彼は興奮して、くるくるとその場を回って空気中にかすかに漂うメスの香りを鼻で追った。その様子を見たメスはポッと頬を赤らめて月見山の方へ走って行ってしまった…。そんなことを思い出してしまったもんだから朝から胸の奥がムズムズしている。腹が減ったがあの鈍感なハツカネズミですら今日は捕まえることができない。「ああ、こんな時に仲間がいればよぅ」「メスの一匹や二匹いれば俺の可愛い分身でも連れてハリネズミと一緒に遊ばせたりできるのによぅ」生涯独り身である彼に、ふと孤独の寂しさが訪れたのだ。日が暮れて大きなまん丸いお月様が森を照らした。彼は居ても立ってもいられずに月見山へ駆け出した満月をちょうど追っていくように山頂に導かれた。満月の下、彼は深く沈んでいく彼の心の底から「アオーン」とひと鳴きした。

つづく…

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