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読書感想 なぜ「つい買ってしまう」のか?「人を動かす隠れた心理」の見つけ方

なぜ読もうと思ったのか

○買った動機
会社のデータサイエンティストにマーケティングの本でおすすめを教えたもらったのがこの本だったから。

○どういうことを学びたかったからか
自分が現在プロモチームに所属していて、今までと全く違う分野にいるためチームの人の考えかたや定石を知りたかった。
また研修でデータの共有じゃなくて、それから導かれるインサイトを共有しなさいということが主な主張だったが、そもそもインサイトをどうやって発見すれば良いのかわからなかった。
データを眺めてたら見えてくるものなのか、そういうアンテナを高めるためにはどうしたらいいのかが学びたかった。

内容について

○タイトル
なぜ「つい買ってしまう」のか?「人を動かす隠れた心理」の見つけ方

○目次
第一章「満たされた時代」を打破する
第二章「オポチュニティ」を探し出す
第三章「インサイト」を探し当てる
第四章「アイデア」を生み出す

○概要と切り口

本書は、ヒットする商品・サービスが出せなくて困っている人のために、「インサイトに基づく商品・サービス開発」という新しい考え方を提示し、そのための手法(プロセス)に焦点をあてた一冊です。
(表紙カバーより引用)


○読了までの所要時間
1時間半くらい

良かったところ

○さよならおっさん、串カツ田中の戦略など、自分に身近な最近のマーケティング施策が書いてあって読みやすかった。

○自分のアンテナの上げ方や実践方法が具体的だった
・CMを年代別にみていく
・写真投影法
・文章完成法でのインタビューの仕方

○自分がバイアスに支配されていることを思い知らされる仕組みがある

○ナッジ施策の事例が紹介されていた

気がついたこと

○既存価値年表を作るという手段とCMの価値
自分がいかに所属している組織の既存価値を知ろうとしてないかがわかった。CMをみていくことで、その企業が何を既存価値としているのかがわかるということだった。

既存価値を理解するなら、まずは当該カテゴリに関する、時間軸を問わないあらゆるブランドのCMを見ると良いと考えています。なぜなら企業は自ブランドについて知ってもらうために15秒あるいは30秒の映像にしっかり練り込んだ意味を込めるからです。したがってCMを見れば、既存価値はざっくりと理解できると感じています。
p110より引用
特に最近はyoutubeを重宝しています。1960~70年代のCMが上がっているからです。
p110より引用

youtubeを使えば、他社の既存価値の移り変わりが年代ごとに追えるという学びをえた。競合他社を比較してみると発見があっていいかもしれない。

「新しいもの」をつくるためには「今まであったもの」を知らないと作れない

○自分の持っているバイアス
本を読んで仕掛けにはまってほしいため具体的には書かないが、こんなことに気づけ無いんだ・・・・ということに愕然とする。人間の目は固定観念に支配されているということを実感する。だからこそ、なんとなくこれが良いと思うというのも、間違っているかもしれないと立ち止まって見つめ返したほうが良いかもと反省した。

○日本のナッジ事例

バイアスの話と関連して、人間が選択行動を取る時の面白い事例だと思ったのがナッジ事例だ。

ナッジとは、選択行動を利用した「戦略」を意味します。本来ならなにもないところに選択肢を提示して、どちらかを(そしてできれば好ましい方を)選ぶように仕掛ける仕組みを指します。
p236より引用

私は、ナッジを施策に活用した事例を知らなかった。こういう工夫で人間の行動が変わるのはとても面白いと思った。

千葉市役所は「育児休業を取得する理由」を申請させていた運用を見直し、育児休業の取得を基本としたそうです。そして育児休業を取得しない場合に、なぜとらないのかを申請させる運用にした結果、大幅に取得率が向上したそうです。ちなみに、2017年度に育児休業を取得した男性職員の割合は、前の年度12.6ポイント増え22.9%を記録しました。

こういう工夫で育児休業を取りやすくできるなら、他の自治体も会社もどんどんこういう仕組みにしてほしいと思った。

自分で調べてみたらこんな記事があった。
アツい・・・全然知らなかった。本ありがとう。。。

まだわからなかったこと。

○どうすれば良いインタビューができるのかということ。
○具体的にどうやって仕事の施策に落とし込むのか
○データをとっても、で?結局何が知りたいんだっけ?みたいな
知りたいことがあって→データをとろうだと良いのかなという今の自分の仕事に対する疑問が解決していない

これから調べたり探求してみたいこと

○ナッジを使った施策の事例を調べてみたい
○youTubeで企業CMを年代別に見比べてコンセプトを予想してみる
○インサイトを発見できる観察目を養う
○この本で紹介されていた本を読んでみる
・USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか
・勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論




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