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m'sジャーナル001_大人って楽ですね

小学校の頃、早く大人になりたいと思っていたことをよく覚えている。

大人になれば、一人で時間を過ごすことができるし、なんでも好きなようにできると思っていたから。

そもそも、学校が楽しかったのは小学校中学年くらいまでで、それ以降はあまり楽しくなかった。誰とでも友達になれるタイプではなかったし、人の好き嫌いも激しかったから、苦痛と感じる時間が圧倒的に多かった。


学校で友達をつくるには、兎にも角にも明るくしていなければいけない。それが苦手だった。明るくふるまうためにはまずたくさん話さないと!と気合を入れて、明日何話すか、メモしていたこともあったな。いまでもママ友をつくることは苦手。


はじめて就職したときも、会社で誰とお昼ご飯をたべるか、そんなことを気にして学校の延長だなって思ったりしていた。

今の会社は何社目になるのかわからないけど、完全リモートワークだし、ごはんをいつ誰と食べるかとか気にしなくていい。最高の環境。

まだ英会話講師をしているころ、ある生徒に言われたことがある。英語で話しているときと日本語で話しているときで、先生(わたし)の人格が違うように見える。英語の時の方がいいと。英語を話す感覚で日本語も話したらいいのかもしれない。難しいけど。


たぶんそれは私自身も感じている。英語を学び始めたのが中学生で、とにかく英語の成績が良かった。スペリングコンテストも満点で、ほかの子よりもできるという自信もあった。だから、英語で話しているときは自然と明るいトーンになっているんだと思う。


学校生活で何が嫌だったかといえば、苦手なことが多すぎること。小学校ではドッジボール・水泳、中学校ではバレーボール・バスケットボール。団体競技ができないと、どんどん自信が失われていく。私にとっては英語が自分のプライドを保てる数少ない科目の一つだった。

たくさんの時間とお金を費やして、ここ最近の転職では英語を武器に内定を獲得してきた気がするけど、これからの人生で、仕事以外でどんな形で英語を活かしていこうか、最近はそればかり考えてしまう。多分英語は自分にとってもうひとつのアイデンティティになっている。


もともと誰かと何かをシェアしたい欲があまりない(というかむしろいやな)私にとっては、どんなふうに人と関わっていくのが自分に合っているのか、そこの答えを探さないといけない。関わるのは最小限だけど、関係性は長く続くようなつながり方。やっぱり私は一人の時間がかなり好きみたい。

大人だったら、いくらでも一人でいられる。
いまは夫と子供がいるけど、それでも中学生のころ苦痛に感じていた時間はもう私の人生に存在しない。
大人って楽だ。




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