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消えたい気持ち


タイトルについて、うつ病や精神疾患を患った多くの方は経験するのではないでしょうか。



心の大事な反応だと思うので書いていこうと思います。



この記事はちょっぴり暗い内容を含むので苦手な方は回れ右でお願いします。










消えたい気持ち


希死念慮ともいいますね。感じ方は人によって様々で、「消えたい」と思う人もいれば「死にたい」と思う人もいるようです。


気持ちの出方も様々で、たまに漠然と消えたい気持ちになる人もいれば定期的にそういう気持ちが訪れる人もいたり。



どんな形にしろこの希死念慮、言葉では言い表せないくらい本当に辛いしシンドいですよね。



私は「消えたい」という気持ちも「死にたい」という気持ちもどちらもありました。


自分がいて何になるのだろう。

生きていて何になるのだろう。

自分なんか役に立たない。

いない方がいい。

自分の存在なんか消えてしまえばいい。

このまま消えてしまいたい。


うつ病という病気そのものが辛い。

繰り返すうつの波に体調が左右される日々。

何もかも興味が湧かず無気力な日々。

絶望を感じる日々。

こんな灰色の毎日がずっと続くならいっそのこと死んでしまいたい。


そんなことを思う毎日でした。


私はうつが辛い時期はそんな気持ちが四六時中、心にぴったりと張り付いていました。その気持ちは弱まることなく割と長い間感じていたと思います。

正直かなりしんどかったです。


何かで気を紛らわそうとしてもうつで興味も湧かないし集中することもできず、“消えたい“という絶望感のブラックホールみたいなものに飲み込まれそうになりました。


消えたい気持ちを和らげる


抗うつ薬の服用

抗うつ薬はすぐに劇的に効くわけではないのですが、消えたい気持ちや絶望感が徐々に徐々に減っていったように思います。

私の場合SSRIを飲んでいて、薬が効いたと感じるまでには数ヶ月かかりました。

うつの波を繰り返しながら本当に少しずつ少しずつですが消えたい気持ちがなくなり、振り返ると「あの頃より楽になっている」と感じることができました。


気持ちを吐き出す

誰かに気持ちを聴いてもらったり紙に書き出したりすると、心の重荷が降りて少し楽になる気がしました。

私はどうしても辛い時は夫に聴いてもらっていました。夫も聴いていて心地良いものではないと思いますが、私の話を黙って聴いてくれて「そんなに辛いんだね」と理解しようとしてくれました。

もし誰かに聴いてもらう時はあれこれアドバイスするより黙って聴いてくれる人に頼んだ方が良いと思います。自分の心の内側にあるものを話しやすいように感じます。

それでも何度も話すのは悪い気がしたので、そんな時は広告の裏やいらない紙に自分の気持ちを思いっきり書いて、その後はくしゃくしゃに丸めてゴミ箱にポイしていました。また、書いた後に「そうかそうか。辛かったんだね。」と自分自身にに声をかけたりしました。

やってみると落ち着いたり意外とすっきりします。


これは私の個人的な考えですが、私がうつ病になった原因の一つとして、周りの価値観や気持ちを優先しすぎて自分の気持ちを無視したり否定したりし続けていたことだったと思います。そんなことをされていたら体だって「消えたいくらい辛いよ〜」とSOS信号を出して自然だよなぁって今になってしみじみ思います。


私の場合ですが、希死念慮が強いときはその信号が強んじゃないかな、と。


なかなか難しいけれど、今感じている自分の気持ちを受け止めてあげると”大切にされている”という気持ちが徐々に育っていき、”消えたい”という気持ちが減ってくるのではないかと思います。


おわりに

絶望感にどっぷり浸かっているとどうしても全てが悲観的に見えてしまって希望が持てなかったり、八方塞がりのような気持ちになってしまいとても辛いと思います。


でもそれは“うつの典型的な症状”であり時間はかかるけれども”必ず良くなる”。


そのために今休んでいるということを少しでも思い出して自分自身に声を掛けてあげるのが良いと思います。


うつ病が快復した今ではあの時の絶望感や消えたい気持ちはやっぱり病気によるものだったんだなと思います。


今辛い思いをしている人が少しでも楽になっていけるように。そう願いながらこのnoteを書いています。



生きていてくれてありがとう。

そこに居てくれてありがとう。

あなたの存在は大切だよ。



今はそう思えなくても、いつか自分自身にそう思えるようになるから。


今の辛さはそのための“きっかけ“だから。



止まっても下がってもゆっくりゆっくり、歩いていこう。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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