自分を肯定すること
よく自己啓発本なんかで「自分を褒めよう」「自分を好きになろう」「自分の良いところを探そう」というフレーズを目にしますが、私はどうも”自分を褒める”というのが苦手です。
なんだか居心地がわるいというか、嘘くさいように感じるのです。
うつ前は自分を責めることばかりしていたため、褒めること自体苦手なのは当たり前なのですが笑
褒めることで嬉しくなったりモチベーションが上がったりすることもありますが、私の場合は常に“良い自分“でいようとしてしまい苦しくなってしまうと思います。
「良い」と「悪い」は紙一重
一般的に褒めることは基本的には何かができた時や良い行いをした時で“良い判断“にあたります。それとは反対に、叱ったり貶すことは何かができなかったり悪い行いをした時で”悪い判断”にあたります。
私はその悪い判断が自分に下ることが怖いのです。
自分を褒めれば褒めるほど自分への期待が大きくなる分、失敗したり出来なかった時はそんな自分に落胆したり責めたりと“良い“と“悪い“の対極した判断に振り回されて心はダメージを負って疲弊してしまいます。
しかも良い悪いの受け取り方も人によって、また場合によって様々です。
自分が良かれと思ってしたことも相手にとっては迷惑(悪い)と受け取られたり。自分が嫌い(悪い)と思っている人も別の人からしたら良い人に見えていたり。
“良い“と“悪い“は対極していてそして紙一重のように思います。
うつ病になる前の私はいろんなことをこの2つで判断していました。
自分に対しては自分の良いところなんて何もないと思っていたため“悪い“と判断するばかりでずっと責めていました。
自分自身にそんな判断ばかり下されていたら苦しくなったり不安定になるのも当然ですよね。
そんな私はうつ病になって自分を“認める“ことを知りました。
「認める」ことの大切さ
うつ病を患うと今までできていたことができなくなったり日常生活を送ることが困難になります。例えば朝起きられない、外に出られない、家事ができない、お風呂に入れないなど、、、挙げればキリがありません。
そんなときにそういう自分を否定せずにただ”そうなんだ”と受け止めていきました。
突然の不安や焦燥感に襲われたときも”今は不安を感じているんだね””そうなんだね”と受け止めて自分で自分の胸のあたりに軽く手を当てたり肩をさすったりしていました。
起き上がれずに布団の中にうずくまっている時も、部屋の中を移動するのが億劫な時も、外に出ても体調が優れずすぐに帰りたくなる時も“そうなんだね“と、これが“今の自分の精一杯なんだ“と今の自分を否定せずにただ認めていきました。
この“認める“ということを繰り返していくうちに本当に少しずつではありますが、自分自身に受け止められている安心感を感じるようになりました。
うつ病が良くなった今ではこの自分でいいんだと自然と思えるように。
自分のことを良いとも悪いとも判断しない。これが自分にとって一番心地良いと気づいたのです。
「そうなんだ」は受け止める言葉
普段の日常の中で気に留めることなく使っているけれど、とても大事な言葉。
目の前にあるものを良いとも悪いとも判断せずにありのままを受け止める言葉。
判断せずにそのままを受け止めるって意外と”かなり”難しいことです。
何かができたから褒めるのではなく、何かができなくてもどんな自分でも否定せずにそのまま受け止めて認めることが自分を肯定するということなのかなと個人的には思います。
うつ前は自分にダメ出しばかりしていた私でしたが、今はもし何か失敗したとしても「まりもは〇〇のクセがあるからなぁ〜。仕方ないよね。自分こんなもんだよ。ちょっとずつ直していこう〜。」
そんな風に思うようにしています。
他人からどう評価されようとも、自分だけは自分に判断を下さない。
自分のどんな部分も否定しない。
良い部分も悪い部分もそのすべてがあって自分なのだから。
そのひとつひとつをそのまま受け止めて大切にしていきたい。
それが出来るのは唯一自分だけだから。
そんな風に自身を肯定していけたらと思います。
お読みいただきありがとうございました。
(今回は記事に見出しをつけることを覚えたので試してみました!)
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