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読書感想文

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辛口に書評しています。
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#毎日note

平凡 角田光代

角田光代さんは数少ないわたしの好きな女流作家のひとりです ドロドロしたのも面白いし、切ないお話も好き 実は平凡が一番難しいと昔から言われる 案外どの家庭にも何かしらの悩みがあったりするわけで、周りを見渡すと確かに何かしらの悩みとかトラブルとかどんな家にもあったりする 母には平凡が一番いいんだよ、と子どもの子から聞かされ続けてきた ただ、人生には大きな決断をする時が幾度となくあり 本当にコレで良かったのか、人生は一度きりなのでやり直しがきかない 自分の選択は正しかったのか

神の子 上 薬丸岳

こうやって振り返ってみると 上巻と下巻を読む間に何冊か別の本を読んでいた わたしらしい 多分図書館で予約していた本が先に入荷したのでまぁいっかと何冊か読んでいたのだろう 感想は下巻で記載したので割愛するが この上巻がめちゃくちゃ面白くて下巻を楽しみにしていたんだ 薬丸岳さんおもしろかったです 最近は全然読んでいないのでまた読んでみます === 本日は姫路と直島の予定〜 だったのだが、終日雨天の為変更〜 予定変更も旅行の醍醐味 備前焼のお店がある備前に 牡蠣おこも食べ

闇に香る嘘 下村敦史

盲目の主人公の語りなので 自分も疑似体験してるようなきになる し、恐怖を覚えた記憶がある 細かい描写は忘れてしまっているが 中国残留孤児の兄が偽物なのかと真相を追う しかしその先には深い愛があり ジーンと感動し読み終えた記憶だけは今も残っている

黒い羽 誉田哲也

誉田哲也といえば、ストロベリーナイトシリーズが有名だが わたくしもご多忙にもれず何冊か読んでいる この作品はホラー小説?とまではいかないが 少しばかりグロい作品 右肩にある瑕が激しい痒みと痛みなんてそれだけでも辛いわ その治療のために訪れた研究施設 前半はワクワクと読み進めていき 危険なナニカがまさかのG・・・だったとは! どうしてもテラフォーマーズを想起してしまうのは 漫画を読んだことがあるものなら仕方なし それなりに面白かったがラストはほぼ印象に残っていない グロイ作

フォルトゥナの瞳 百田尚樹

このお話も好きだった 人の命の長さが見えてしまう そんな話は他の小説だったか漫画だったかでもあった。 頭の上にその人の亡くなる年齢が浮かび上がっている、 とかローソクの炎の大きさなんてのも昔見た気がする  確か漫画かなぁ そんな持っていなくても良さそうな特殊な能力 はうれしくない 主人公は他人がどんどん透けて見えてくると寿命が近いということに気づく そして居ても立っても居られなくなり、 どうにかして助けようとする 助かると主人公には都度痛みが伴う  他人が目の前で亡くなるの

あなたが誰かを殺した 東野圭吾

東野圭吾の殺したシリーズ 殺したシリーズほぼ読んでいるはずだが コレって見たことないな?と調べたら去年出版だった これは読まなくては! と図書館に予約を入れ忘れたころに連絡が来るのが東野圭吾作品 長いと1年後くらいに連絡が来るので本当に忘れたころなのだ ご存じない方のために説明すると どちらかが彼女を殺した 私が彼を殺した という殺したというタイトルがある 今回も殺したとタイトルにあるので混乱したが念のため確認 さらに調べていくと 誰かが私を殺した なんてのもあったが、これ

神の子 下 薬丸岳

もちろん、上下で読んでいるが、 わたしのnoteは振り返り日記のため 過去に遡っている 従い先に下の画像が出ちゃうよね 薬丸岳という作家をこの時期に知り 読んだ中でも一番くらいに面白かった作品かも 特に上巻が面白すぎて一瞬で読めた記憶がある IQ高い人の話って自分とかけ離れてて まさに異次元の世界なので ただ主人公はそんな良い思いばかりではなく かなり複雑な運命だったと 下巻になると確か失速していったような 上巻が面白すぎて期待が高まりすぎたのかもしれない それでも数奇な

虚ろな十字架 東野圭吾

9年前に読んだことなので細かい描写は忘れてしまっているが わたしの中で衝撃的なシーンばかりが頭の中に残っている 東野圭吾お得意の犯罪との向き合い方みたいなところを掘り下げている作品 「手紙」もいい作品だったがこちらも読者に考えさせる 罪を償う手段として死刑が最善なのか、それとも虚ろな十字架を背負い贖罪するのがいいことなのか 死刑のいいところは犯罪者はその後、人を殺せなくなるというようなセリフがあった 確かに殺すのがやめられない人には最善の刑である 個人的には死刑か贖罪かそ

ナオミとカナコ 奥田英朗

わたしの好きな作家の一人に奥田英朗がいる 彼の作品は結構読んだ この、ナオミとカナコは中でも上位に着ける面白さだ わたしは読みやすい小説が好きで 頭の中で描写が容易になる ふたりでカナコの夫を殺害するが 読んでいるこちらも同情してしまい 犯罪を犯しているのだが それが悪いことなのだろうか 現在の法律がそうなだけで人を殺しても良い時もあるのではないか そんな話 ラストも秀逸奥田英朗っぽさがでてる これはドラマにもなり、後に広末涼子と内田有紀が演じていたが、 コレがまたピッタ

希望の糸 東野圭吾

連続で図書館から圭吾たんが届いたと連絡 2日で読了。面白かった。 が、割と早い段階でオチまでなんとなくわかってしまい、 新たな登場人物が出てくると、この人はどういう関係なのか? と考えてしまうので、圭吾たんファンとしては伏線回収も早々とできてしまった トータルして盛り込みすぎでは? 加賀さんのいとこまで出てきて別のふたつの糸を平行線で進めていったり、 最後のほうは詰め込みすぎてちょっとこれは如何なもんかとまで思えた 流行りのLGBTQはやりすぎではないかとか むかしもそん

白鳥とコウモリ 東野圭吾

東野圭吾で小説が大好きになったといっても過言でないくらい 読み漁った。 ほぼほぼ全部読んでいるが最近は図書館で予約し忘れたころに連絡が入り読む。というくらい 相変わらず今回もあっという間に読了 最近の作品の中では一番面白かったかな。 冒頭にあっという間に犯人が逮捕され、その逮捕劇は過去の話に似たような殺人だが、全文の四分の一くらいで逮捕されてしまい、 その後どう展開していくのか?それが気になってしまい 読みふけってしまった なるほど、なるほど、 被害者家族と加害者家族、白

祈りの幕が下りる時 東野 圭吾

冒頭、ある女性が加賀さんのお母さんと分かった時の感動ったらなかったのに・・・ 思わず、はー!!!って声上げ、夫が何事かと振り返るくらいだったのに・・ 読了後は・・・う~ん、、、残念。という感想でした。わたくしは。 お話自体はすごくミステリーだし面白いんだけど。もうね、圭吾たんに関してはほぼ全てくらい読破してるのでねハードル上げ気味なのです。 女性演出家と父との関係はそれは流石に泣いたわよ。 12か所の橋の意味が解明したときはそりゃ泣くわ こんな人生もあるのかと。 こ

野良犬の値段 百田尚樹

好きな作家は?と聞かれ、直ぐに名前がでてくるのが 東野圭吾、百田尚樹、奥田英朗、角田光代、乙一あたりだろうか 他にもいるがぱっと出てくるということは私の中でも印象に残っているんだろう 百田尚樹というひと その中で百田尚樹というひとは異質。 作家であり、放送作家であり、論客であり、最近YouTuberになったらしい笑 その歯に衣着せぬしゃべりが割と好きで、YouTuber百田もおもしろい。 言いたいことなんでもいってしまうところは幼児のようで、 たまにデリカシーに欠けるなと