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13.裏切り 上下巻 シャルロッテ・リンク

も〜!!!本当に大傑作!!!!出会えてよかった〜!!!たまたまTwitterで2作目の『誘拐犯』が面白いと見かけたので、図書館でパラパラ読んでいたら面白いんですよ。怖い。本当、面白い本はたったの数ページで掴んでくるよね。
2作目だと知って、どうせなら1作目を読んでからにしようと、誘拐犯を読むのを切り上げて1作目の『裏切り』を購入。

基本は図書館で借りるんだけど、この作家さんは絶対に面白いことが確定したので購入してしまった。本棚圧迫するからKindleがいいんだけど、どうしても小説は紙で買いがちなんだよね〜!!でも、次回作はKindleにしようかな


スコットランド・ヤードの女性刑事ケイト・リンヴィルが休暇を取り、生家のあるヨークシャーに戻ってきたのは、父親でヨークシャー警察元警部・リチャードが惨殺されたためだった。名警部だった彼は、刑務所送りにした人間の復讐の手にかかったのだろうというのが地元警察の読みだった。激しい暴行を受け自宅で殺されていた父。いったい誰が、なぜ……? 

あらすじ引用

まず、ちゃんと父親が拷問されて殺されるシーンが出てきて、さらに中年の女性までもが同じように惨殺される!!聞いてないよ!!!
女性が拷問されて殺されたという事実だけで辛くて読めない人ももしかしたら出てくるかもしれないので、これだけは。これ以上女性への殺人はない…。事件に関係してくるのかどうなのか、父親の殺人事件とは別に恋人にDVを繰り返している容疑者の男がいよいよ切羽詰まって、恋人や他の家族を殺すんじゃないかとハラハラもさせられ、ページを捲る手が止められない。
お願いします、どうかこの先に希望がありますようにと願いながらページを捲ることになる。

主人公は珍しく、仕事ができるわけでもないし、自分に自信があるわけでもない、恋人もいない39歳のスッコットヤード。唯一の肉親で心の拠り所であった父親を殺されて捜査員に当たったり自暴自棄になったりで、上巻は読んでいて主人公が動くたびに捜査が進まないんじゃないかと読者はソワソワさせられるんだけど、下巻が父親が自分が思っていたほど全く清廉潔白な理想の父親でないことに少しずつ受け入れ、最後はしっかりと決めてくれる。下巻は安心して読めます。


ネタバレ。
正直、最初は女性が拷問を受けた後に殺されたことがショックだったけど、後半で実は犯人の身内を轢き逃げしていたことが明かされる。それによって、私は少しだけ安堵できた。酷いことをした罰なのだと。しかし、この本怖いことに全く悪いこともしていない家族が酷い目にあうので、私はまた不安に駆られるわけです!!!因果応報ではない?!何も悪いことをしていないのに理不尽なことに遭うなんて!?と絶望する。

絶望と希望、主人公が少しずつ自分の人生を歩もうとしている姿が見えるよい刑事小説であった〜!!機龍警察以来のハマったシリーズなのですごい嬉しい!!!

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