肥料も農薬も使わないで、初心者がローズゼラニウムを露地の畑で育てる
前回の記事に引き続き、今回も初心者向けにしました。なぜなら、私が初心者だから(笑)
私の大好きなハーブの一つに、ローズゼラニウムがあります。ローズの代用品として重宝されたハーブですから、その香りはローズに似ていて、とても華やか。
香りがよく、美容にいいので、とてもおすすめのハーブだし、私もすごく活用しています。しかも育てやすい!
もともと南アフリカ原産で、ローズの代用品として利用するためにヨーロッパに持ち込まれました。
南アフリカ原産なだけあって、暖かい気候を好み、寒さに強くありません。そんなハーブですが、私は大好きで、一番最初に自ら栽培するハーブでたくさん育てたいと思った、想いのこもったハーブでもあります。
まずたくさん育てるには、種を撒いて苗を育てるか、苗を買ってくるか、苗から増やすかの選択肢があります。
ローズゼラニウムの苗づくり
最初だったので、苗を買ってきて、その苗から挿し木して増やしていくのが最初のプランでした。
挿し木も、このローズゼラニウムを通して学びました。
【ハーブ栽培を始めたころの育苗の様子】
上記の写真は、育苗を始めたころの様子ですが、何かおかしいところに気づきますか?
家の玄関前で、夏場に育苗していたのが懐かしいですね~
当時は、わからなかったんですよね~ どこを挿し木するかなんて(笑)
【ローズゼラニウムを増やそうと葉っぱを挿していました(笑)】
ローズゼラニウムの葉にあたる部分を挿していたんです(笑)今となっては笑い話ですが、当時はなんで挿し穂が全部枯れていくのかわからなかったんです。
で、色々調べたら、挿している部分が違うと(笑)
しかも今見たらよくわかるのですが、当時は水はけの悪そうな土に挿していたんだな~と。
ローズゼラニウムは、ただでさえ水はけの悪さや湿度を嫌うのに、よりによって、見た目にも明らかな水はけの悪そうな土(笑)
今では、ローズゼラニウムを一番たくさん挿し木をして苗を増やしています。かなり強い植物なので、ほとんどの挿し木が成功しますよ。
ローズゼラニウムの越冬
【12月10日のローズゼラニウムの様子。当時はいつ植えつければよいかわからず、こんな寒い時期に植えた結果、小さい株なのに周囲の葉が枯れ始めてしまいました(笑)】
あと、ローズゼラニウムは南アフリカ原産で耐寒性が強いとは言えない植物です。温暖な鹿児島県で育てていますが、強い寒気が来ると跡形もなく枯れてしまいます。もちろん、無事に生き残ってくれる株もありますが。
体験的には、5℃を下回る気温になると枯れ始める株がでてきます。鹿児島では0℃を下回ることがないので、わかりませんが、こんな温度になるとかなりのダメージがでることが想像できます。
そこで、念のため毎年秋に挿し木をして株が欠けた所を補うようにしています。秋に採取した元気なローズゼラニウムの挿し穂を挿して越冬させるのです。
室内で育苗して越冬させる場合、実はそんなに水がいらないんです。ローズゼラニウムは基本的に湿った環境よりも乾燥した環境を好みます。なので、冬場室内で管理しているため、成長がゆるやかになったローズゼラニウムはそんなにお水をあげなくてもいいので管理がとても楽です。
【9月の頃のローズゼラニウム。猛暑が終わり、葉が青々としています。8月頃は葉が焼け、茶色くなっている部分もあります。】
ちなみにこんな性質を持っているので、夏場は雑草の除去を怠ると株が弱ってしまいます。無農薬で栽培しているので、除草は草刈り機か鎌による手刈り。なので、ちょっと暑くてやりたくないか~と思った瞬間、ローズゼラニウムの株は弱ってしまいます(笑)ローズゼラニウムを育てるうえで、夏場の草刈りが一番の関門です(笑)あと、強い日差しでも葉焼けしてしまいますね。
まあ、それでもとても強い植物なので、他の植物に比べたら比較的手がかからないハーブですね。
【1月4日のローズゼラニウムの様子。寒さにあたり、周辺の葉がかなり茶色くなり萎れています。】
植えつけ
無事に越冬できた苗は暖かくなってきたら植えつけます。鹿児島では3月下旬ころ。私たちは最低気温が10℃を下回らないようになったら植え付けるようにしています。
無肥料
肥料についてですが、無肥料でやっているので特にありません。やっていることといえば、土の中の微生物が活性化するように、周囲の刈った雑草を株元積み重ねているだけです。いわいる草マルチですね。
無農薬
農薬も無農薬で育てているので特にありません。ローズゼラニウムはコンパニオンプランツとして野菜の近くに植えられるぐらい、香りが強く、虫を寄せ付けないようです。育てていても、確かに虫に加害された葉を見たことはありません。しかし、先ほども述べた通り、多湿による蒸れや限度以上の寒さにあうと葉の緑が損なわれ、ひどい場合には枯れてしまうので注意が必要です。
ローズゼラニウムの活用
私は、ローズゼラニウムを真空低温蒸留法にて植物エキスを抽出したり、アルコール抽出してチンキを作ったり、オイルで抽出したりしています。ハーブティーは?というと、活用していません。なぜなら飲んでも美味しくないのです(笑)なので、植物エキス、チンキ、インフューズドオイルを作り、主に手作り化粧品の原料として活用しています。
【ローズゼラニウムを使ってハーブコーディアルを作ってみました】
農薬も肥料も使うことなく、自然の畑で育てられるぐらい強いハーブです。香りも良く、美容にもとてもいいので、ぜひベランダでの栽培に挑戦されてみてください。何かに使うことがなくても、その香りに癒されるはずです。
【私たちの畑でローズゼラニウムを紹介している動画です】
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