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マレーシアNewsClip:たかが5セント(1円)で失った信用(2022/10/3)

今日はMalayMailから
Malaysian coffee joint comes under fire after 'mocking' five sen short-changing claims by customers
の話題です。

うちの近所も店舗があるマレーシアのコーヒーチェーン店ZUS Coffeeの対応がSNSで話題(炎上?)となっているとのこと。

ZUS Coffeeはマレーシア内に141もの店舗を持つコーヒーチェーンですが、今回はお客との間での5セントのお釣りの対応が問題となったとのこと。

Fdausさんが11.75リンギのコーヒーを買い、12.00リンギを支払ったのですが、その時にレジ係が5セントのお釣りを切らしていると言って、代わりに代わりに20銭のお釣りしか渡さなかったので驚いたという体験を呟いたところ大きな反響があったそうです。

5セントは約1円ほど(1リンギは100セントです)です。

ここでFdausさんが問題にしているのは、リンギットの価値ではなくて売り手と客の間の紳士的な原則で、「もしお客が11.75リンギのコーヒーを買うのに11.7リンギしかないと言われたらコーヒーを売るのか?」と言ったところレジ係はその後に10セントをお釣りに追加したということでした。

そういえば、私も最近近所のミニスーパーに20.7リンギのトイレットペーパーを買いに行ったところ、70セント小銭を出そうとしたらお釣りがなかったからかぴったりの20リンギでいいと言われて20リンギット払って帰ったことを思い出しました。

そしてなんと、Fdausさんの投稿は18,000以上の「いいね!」がついてFacebookで7,000回以上シェアされているそうです。

ZUS Coffee側もこの5セントのお釣り騒動については会社として「次回のメニュー更新では5センをすべて削除する」という行動計画を発表していました。

ただ、この時の声明の内容がまた炎上を呼んでしまったそうです。

“Based on the findings above, we can conclude that this was a case of customer highlighting despite a mere five Sen, …
「私たちは、この問題が、たかが5セントの差金であるにもかかわらず、お客さまに指摘されたケースであると判断します・・」

ここで「a mere」という単語なのですが、「たった」「たかが」とか「わずか」「ほんの」という意味となります。

この声明によって、ZUS Coffee側は顧客側を非難しているように聞こえて高飛車だと…ソーシャルメディアでは反発が起きているようです。

確かに店側に対して、「もしお客が11.75リンギのコーヒーを買うのに11.7リンギしかないと言われたらコーヒーを売るのか?」という問いかけをしたら、「売らない」と返ってくるのが普通ですね。
なので、今回の問題も、店側の問題でお釣りが切れていたのであれば、紳士的な対応としては20セントではなく30セントを渡すことだと思います。

色んな事に寛容で穏やかなマレーシアだと思っていましたが、こんなこともあるんだなと…ちょっとびっくりしたニュースでした。

本日もお読みいただきありがとうございます。

From Malaysia


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