【虹色のきものの作り方⑤】絹のリボンを染色する
こんにちは,マリッコです。
前回,7mm幅の正絹のリボンを精練しました。
今回は,これを反物の染色の時にあまった「みやこ染め」を使用して,娘の好きな色に染めてゆきます。
絹のリボンを手染めする 材料
・みやこ染め(コールダイオール/低温で染まるもの)
・割りばしやアイス用スプーンなど
・紙コップ
・深めのアルミ皿と,ポリ袋
・洗面器,できれば2つ
明るい色に染めたかったので,基本は赤・黄・青ですが,
ピンク・黄色・スカイブルーにしています。
混ぜればいろんな色が出るので,3色のみ。
絹のリボンの手染めのやりかた
染料を溶くためのお湯を沸かしておきます。
紙コップに染料を出して,お湯を加えて溶きます。
ダマにならないことを目的としているので,この段階では少し濃いめ。
ここでは色は混ぜずに,3色を1色ずつ紙コップに溶いて原液を作るイメージです。
次に,アルミの深皿にポリ袋をかけて,そこに原液と,ぬるま湯を入れて色を作ります。
酢を少々加えます。
1つ目の洗面器にお水を入れて,短く切ったリボンを浸して絞り,作った色に入れてみて,少し揺らしてみてから引き揚げ,もう一つの洗面器のお水に放ちます。
ここで,色を確認します。
濃ければ少しぬるま湯を足して,薄ければ原液を足して,また色を見ます。
色が決まったら,5mにしておいたリボンを4本に分け,そのうちの1本(つまり1.25mくらい)を1回として染めていきます。
①洗面器の水につけて絞る
②色水にくぐらせて色を付ける。素手だと手に色が付くので,ゴム手袋をするか,割りばしでしゃぶしゃぶのようにするかで
③洗面器の水(できれば①とは違うもの)に放つ
実際には,そのあとの工程で洗剤で洗ったりアイロンをかけたりというステップを踏むとどんどん色が薄くなるので,気持ち濃いめ,でもよいと思います。
色を混ぜるときには,アルミ皿の中で混ぜました。
あとは,同じ色でも濃くしたり薄くしたり。
この辺りは,娘本人に任せることに。
ある程度本数がそろってきたら,
④中性洗剤で洗う(いわゆる台所用洗剤)
⑤何回かすすぐ
⑥ネットに入れて脱水をかける(3分くらい)
⑦そのままアイロンをかける
で仕上げていきます。
色水につけた後の洗面器の水は,色が入りきらなかった分が出てきているようですが,他のリボンに色が移ったりということはなさそうだったので(薄いからかな),違う色のものも全部一緒に洗いました。
アイロンをかけるときには,アイロンは固定して,リボンだけ,ピーっと滑らせるようにするとうまくかかるような気がします。
アイロンをかけると,質感がつややかになるような気がします。
しわになりやすい気がするので,半乾きのうちにアイロンをかけないとしわが取れないようなきがしました。
同じ長さにしてあるので,このまま重ねていって,最後は真ん中を紐でくくれば,使いたいときに1本ずつ出すことができます。
鬼監督(娘)「また,リボン職人やりたい。」
とのことでお気に召したらしく,日をあけずにリボン職人再稼働です。
終わりに
順調に染め上がったリボンで,まず目立ちにくい両方のお袖の前後に刺繍をしてみました。
枝葉だけ,既製品で先に刺してしまっていたので,お花に比べて緑の色がやたら濃いのが気になりますが,袖を広げなければそうそう気づかれないことを祈ってとりあえずこのままいきます。
#虹色のきものをさがして
#虹色のきものの作り方