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サルヴァンガーサナ・ハラーサナからのマツヤーサナで多幸感を感じる理由 - 自律神経とホルモンの観点から

私の毎朝のヨガシークエンスの終盤には、必ず以下の3つのアーサナを取り入れています。これらのアーサナは例外を除き毎日の練習の中で欠かせないものとなっています。

• Sarvangasana(サルヴァンガーサナ)
• Halasana(ハラーサナ)
• Matsyasana(マツヤーサナ)

サルヴァンガーサナ、ハラーサナ、マツヤーサナ

この流れが私にとって最も好きな部分であり、これを行うことで深いリラックスを感じることができます。その理由を自律神経とホルモンの観点から説明します。

自律神経の調整とアーサナの順番の効果

自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っており、私たちの身体の機能を調整しています。ストレスが多い日常生活では、交感神経が過剰に働くことが多く、これが緊張や不安を引き起こす原因となります。以下のアーサナの順番で実施することで、自律神経のバランスを整える効果が得られます。

1. Sarvangasana(サルヴァンガーサナ)

このアーサナは、首や肩に圧力をかける逆転ポーズです。この圧力が 頸部迷走神経 を刺激します。迷走神経は、副交感神経の一部であり、心拍数を下げ、リラクゼーションを促進します。

また、血流が頭部に向かう ことで脳に新鮮な酸素が供給され、リフレッシュ感が得られます。これにより、副交感神経が優位になり、日々の緊張やストレスが和らぎ、心が落ち着きを取り戻します。

2. Halasana(ハラーサナ)

次に行うハラーサナは、サルヴァンガーサナをさらに深化させるアーサナで、背中や肩の筋肉が深く伸ばされます。

このポーズでは、内臓の圧迫と解放 により消化器系が活性化し、副交感神経がさらに優位になるため、深いリラクゼーションを感じられます。

3. Matsyasana(マツヤーサナ)

最後に行うマツヤーサナは、これまでの逆転ポーズで圧迫されていた首や胸を解放し、呼吸を深める後屈ポーズです。

このアーサナでは、胸を開くことで呼吸が深くなり、酸素が全身に行き渡る感覚が得られます。深い呼吸は、肺から心臓、脳に至るまでの血流を促進 し、副交感神経の活動をさらにサポートします。

この過程でセロトニンの分泌 が促される可能性があり、これが幸福感や安定感をもたらします。

ホルモンバランスの調整とアーサナの順番の効果

ホルモンは、体内のさまざまな機能を調整する化学物質であり、特にストレス、エネルギーレベル、感情の安定に深く関与しています。以下のアーサナを順番に行うことで、ホルモンバランスが効果的に整えられます。

1. Sarvangasana(サルヴァンガーサナ)

サルヴァンガーサナでは、甲状腺に圧力 がかかります。甲状腺ホルモンは代謝を調整し、エネルギーの生産と使用に重要な役割を果たします。

また、血流の逆転 により脳下垂体や副腎にも良い影響を与え、全体的なホルモンバランスが整えられます。脳下垂体は「マスターグランド(内分泌中枢)」とも呼ばれ、体内の多くのホルモンをコントロールする重要な器官です。この脳下垂体が適切に機能することで、全身のホルモンバランスが効果的に保たれます。

2. Halasana(ハラーサナ)

ハラーサナでは、サルヴァンガーサナでの効果がさらに強化され、甲状腺への刺激が深まります。

また、副腎の機能がサポート され、コルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが低下します。これにより、ストレスが軽減され、ホルモンバランスが安定します。

3. Matsyasana(マツヤーサナ)

最後に行うマツヤーサナで、甲状腺と周囲の器官が解放 され、血流が改善されます。この解放感が、ホルモンバランスをさらに整え、セロトニンの分泌が促進 されることで、リラクゼーションと幸福感が高まります。

結論:アーサナの順番がもたらす深いリラクゼーション

サルヴァンガーサナ、ハラーサナ、マツヤーサナをこの順番で行うことには、理にかなった効果があります。これらのアーサナが連続して行われることで、自律神経がバランスを取り戻し、ホルモンバランスが整えられ、心身ともに深いリラクゼーションを感じることができます。毎朝のシークエンスにこの流れを取り入れることで、一日の始まりを穏やかに迎え、心身の調和を実感することができるのです。

忙しい日々だからこそ自分自身のためのこの時間を大切にしたいです。毎日の生活に活力と平穏をもたらすことに役立っています。

朝日注ぐ湖畔でマツヤーサナを取るイメージをAIで描きました
足が伸びていませんが、よいしょ、とアーサナに入る瞬間ですね


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