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中学受験経験&指導経験から見た知育

今日も引き続き知育・教育ネタでお送りしております。

ダイソーネタが順番待ちしているんですけどね。

今回は音声で以前お届けした内容から、中学受験を経験し、かつ中学受験を10年ほど指導してきた私からみた「知育」についてお話します。

音声で聞かれる場合は以下↓

前回の記事はこちら


今回の知育記事を書くに至ったキッカケ

ワーママはるさんのVoicyの175回、

「幼児持ち家庭へ告ぐ 小1前にやっておきたいこと」

を聞いたことで、私の中で知育について色々考えるきっかけになりました。


絶望的にできない子とできる子の差

長年教えていると、できる子とできない子の違いってなんだろう?と考えるようになりました。いろんな違いはあるものの、一番大きいのは

文字情報を脳内で具体的にイメージできるかどうか

ではないか、という結論になりました。(私論)

とりわけ受験においてはペーパーに記載されている日本語の文章を読み、背景を理解し、何を問われているのか察し、それを相手にわかるように記載しなければいけません。

もちろん「受験」に限らず、文字で多くのやり取りをしている人間にとって、文字から推測し、頭で組み立て、行動に移すと言う意味ではその能力は誰にとっても必要なスキルだと思います。

それでは文字情報を具体的にイメージする、とはどういうことなのか、具体例を3つほどあげていきましょう。

文字情報を具体的にイメージするとは?

①立体図形

これは特に顕著にあらわれます。

受験問題で例をあげてみましょう。

一辺の長さが1cmの立方体を19個積み重ねて、ある立体を作ったところ、真上から見た図と正面から見た図は下のようになりました。この立体の表面積がもっとも小さくなるとき、その表面積は何c㎡ですか。ただし、この立体の底面には9個の立方体がすべてしきつめられています。
(渋谷教育学園渋谷中学校 2013年算数)

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このように前から・横から・真上から見た場合の「平面」表現を、実際の立体図形として脳内で変換する必要があるわけです。

ちなみにこの立体図形を実際に練習するグッズは私の愛するダイソーにあります。(商品名失念…)DIY用の木材ですね。

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②文章題

できない子は、文章題に出てきた数字を「とりあえず足したり引いたり」します。
その書かれた数字が何を意味しているのか、考えない、わからないのです。

「なんで今、6に3をかけたの?」と聞いても説明ができません。

文章から状況をイメージすることができず、文字を文字のままで認識し、そこにある数字をとりあえずなんとかしようとしてしまうのです。


③理科の知識系

植物の名前、分類など理科には前提知識として覚えるものが存在します。

見たこと無いワードだとただの文字の羅列、もはや外国語やお経を見ているかのような気持ちになります。


そこから考える、親として意識していること

では、そのように文字情報を頭の中でイメージしやすくするためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。あくまでも私と私の娘の一例ですが以下のようなことを意識しています。

①とにかく五感で体験すること

「経験したことがある」は最強です。

目で見て。手で触れて。鼻で嗅いで。

特別な玩具や問題集はいらない。

自然やスーパー、電車の中、工場見学など「生きる」ことに関連したなにげない日常で十分。

なんだろう?

から

わかった!

になり、?と!の化学反応。

わかるからこそ面白い、面白いからもっと知りたい、の好循環が回り始めます。


②概念の理解に親しませる

日常生活には実は「概念表現」が多数存在します。

日にち、時間、空間、重さ、長さ、比、分数、時計算、分数、比例、立体図形、食塩水の濃度。

でもそれって、実際に体感・経験をしないとその感覚を獲得することはできません。いくら問題を沢山解いてもできるようにはならない。①と対処法は似ていますが、実物に触れる経験を繰り返し、それを概念として理解する。その往復を繰り返すことで身についていくようになります。


③答えを先に言わない

「あ、たんぽぽだね」

「あ、もうすぐ◯◯しなきゃね」

親は良かれと思ってついついあれこれ言ってしまいます。

でも私は基本答えを言う前に

「あれは何だろうね?」

「あなたはどうしたいの?」

「じゃあどうしたらいいとおもう?」

とまず質問を投げかけます。

まずは自分で考えてほしいからです。

そして子どもが考えて出した答えは否定しません。(誰かを傷つける、危ないなどを除く)

考えた、という過程を評価したいと思っているから。

反対に、子どもから「なぜ?」と聞かれたら必ず説明するようにしています。

幼児に理解してもらえるように噛み砕いて説明するって、結構自分の脳トレにもなります。

忙しかったりどうしても答えられないときは、

「なんでだと思う?」と反対に聞いてみたり、

じゃあ家に帰ったら一緒に考えてみよう、などと言っています。(そして絶対に約束を忘れない娘!)

そのおかげなのかわかりませんが、娘は年中「どうして?」「なぜ?」を聞いてくるようになりました。


まとめ

以上、色々お話をしてきましたが、あくまでもこれは私の一例に過ぎません。そしてこれが必ず成功する道だ!とひけらかしたいわけでもありません。

ただ、自身が中学受験を受け、そして指導した経験としてなんとなく法則が見えたなと思ったのでお話をさせていただきました。

少しでも参考になれば幸いです。

またあした。

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