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あなたは飲み物に例えると何ですか?

唐突な質問で失礼します。

まずは家族に訊いてみました。ごきげんパパ♡はコーラかと思えばレモンスカッシュと本人が主張してきました。爽やかだからだそう。ごきげんママ♡はカフェ・オ・レまたは炭酸水と子どもたちは言います。上の子は冷たいウーロン茶かジャスミン茶(万人受け)、2人目はブラッドオレンジジュース(贅沢好み)、下の子は温かい緑茶(若いのに落ち着いた感じ。ちょっと渋い)かなぁ、なんて夕ご飯を食べながら話しました。

そうなのです。残念ながら我が家は下戸揃い。ワインの蘊蓄を聞いたり日本酒の利き酒のニュースを見ると、アルコールのある人生はまた違った世界が広がってるのだろうと羨ましくなります。もしかしたら自分がワインとかシャンパンとか獺祭とかと思われた方もあるかもしれません。ビールや焼酎ももちろん選択肢にあります。

ノンアルコールでもコーラ、ジンジャーエール、ポカリスエット、トマトジュース、カルピス、などなど。それぞれの人にそれぞれのカラーがありますよね。飲み物占いがあれば面白いかもしれません。

なぜそのような質問をしたかというとかつての上司に「上善は水の如し」の話をされたことを思い出したからです。とても印象的でしたから今もその時の光景、場所、鮮やかに思い出せます。改めて辞書を引くと

《「老子」8章から》最高の善は水のようなものである。万物に利益をあたえながらも、他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置くという水の性質を、最高の善のたとえとしたことば。

とデジタル大辞泉には書かれています。最高の生き方を水に例えています。万物に利益を与えるとは地面を潤し、植物を潤し、動物をも潤すこと。地球も7割が海です。また四角いマスに入れれば四角くなり丸いコップに入れると丸くなるのが器に従って形を変えるということですね。そして常に低い方に流れる=自然に逆らわないという意味もあるのでしょうか。

その時は、仕事で我を殺すことを求められていたのだと思いました。その職場では個性は不要なものでした。マニュアル通りに働いてほしいというお話、その時はそれだけにしか受け止められなかったのですが年月を経てとても良いお話をしてくださったと今更ながら感じ入っています。

無味無臭のお水って美味しいですよね。変な飲み物を飲むと余計に喉が渇きます。喉を潤すのはやはりお水。お水のように純粋になるのはとても難しいことです。邪念や雑味、あらゆるこだわりなどを取り除いたもの、という点ではヨガや座禅で目指す無我の境地と通じるところがあるように思います。

人それぞれ個性があることはとても素晴らしいことです。それとは別に水のようにさらさら流れる清らかな心の状態になる時間を持つこともまた大切なことだなあ、水が低いところに流れるように自然の流れに逆らわずに生きることがベストなのかなぁなどとその言葉「上善は水の如し」を解釈してみました。

朝のヨガのYouTubeの水の音、とても落ち着きます。子どもの頃、泳いだ川の水やその上流の滝を思い出します。私たちは水に生かされています。水のようにシンプルに考えて行動してみようと思います。


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