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エッセイ

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#家族

何歳までサンタさんを信じていたか問題

何歳までサンタさんを信じていたか問題

だいたいサンタさんを疑うきっかけになるのはお手紙。字を書く年齢になって労いのメッセージを枕元に置いて寝る子どもはサンタさんへの質問を書き添える。クッキーとミルクと共に来てくれてありがとう、だけじゃなくてサンタさんの好きな食べ物はなんですか?と返事を求めたりする。

25日の朝起きて、

「サンタさん来た〜クッキーもミルクも無くなってる!プレゼントあるし良い子にしてたから来てくれたんだね!」

なん

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婿殿のパジャマ

婿殿のパジャマ

たまに実家に帰るとタイムスリップする。
見てもらいたいものがあると言われて開かずの間に通される。
昭和の香りしかしない衣装ケースやビニールのタンスなどがまだあって、引っ越しをしない家とはそんな感じなんだと妙に納得。転勤族の暮らしとは大違いだ。

サーモンピンクやパステルグリーンのプラスチックケースの蓋を開けてみると…
中学高校生時代に自分が着ていたセーター類がきちんと畳まれていて40年が一気に巻き

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プロになるのに必要なもの

プロになるのに必要なもの

今週はワルシャワで5年ぶりにショパンコンクールが開かれていて寝不足になっている人も大勢いるかと思う。今回は特に5人も日本人のピアニストが二次予選を通過したこともあり大変な盛り上がりだ。昨夜の角野さんの3次予選演奏後のインタビューでは、

「自分が弾くというよりもただショパンがいる場所に自分がいる、ただ、いる、という感覚にどんどんなっていって(中略)緊張も全くしないし、ホールの中でショパンの音楽がた

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【富士登山のお土産】ガラクタと宝物の境目

【富士登山のお土産】ガラクタと宝物の境目

ウユニ塩湖で高山病にこてんばんにやられた私は富士登山を早い段階で諦めた。

標高4000メートルの世界の苦しさを二度と味わいたくないので、富士山は下から拝むのみにとどめている。そこに娘が挑むというので若さの無謀さをまぶしく感じつつ祈りとともに送り出した。

聞くところによると五合目までは新宿からバスが出ていて、山小屋はたくさんあってまだ予約が取れるところを押さえて頂上を目指した日はたまたま晴れてい

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そうこうしている間に秋が近づいている

そうこうしている間に秋が近づいている

お散歩していて子どもが

「空が変わったね。秋の空だ」

と言います。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

という百人一首の句がありましたが今年も立秋を過ぎました。オリンピックだ高校野球だと言っているうちに。

今朝は幾分涼しくて雨も降っていない過ごしやすいお天気だったので久しぶりにベランダにいすを出して音楽を聴きながら本を開きました。家族がまだ誰も起きてこないこの時間だ

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甘いものが好きな人は幸せになりたい人?

甘いものが好きな人は幸せになりたい人?

上記のセリフが先日観ていた韓国ドラマにありましたが、当たらずも遠からず、でしょうか。甘いものを口にすると瞬時に手軽に幸福感が得られるというのは甘党の人でなくても感じたことがあるかもしれません。

ある夜、

「ママに怒られるぅ」

と言いながらごきげんパパが仕事帰りに買ってきたのがこちらです。

翌日の在宅ワークのお供に購入したそうです。怒る、というよりは呆れて悲しくて気の毒になりました。

パパ

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人はこんなにも話し相手を求めている

人はこんなにも話し相手を求めている

ネットで流れてきた記事によるとイギリス人で犬を飼っている人のほとんどが家族や友人よりも犬に話しかけることが多いとアンケートに答えているそうだ。朝の挨拶に始まり、今日何着ていこうかしら、こんなことがあってうれしかったのよ悲しかったのよ…

わんちゃんがいなければ独り言になってしまうことの数々。家庭で飼われる犬というのはそれらをすべて聞き取り、飼い主に寄り添うことを得意としているらしい。道を歩いている

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古いアルバム整理でセンチメンタルジャーニーした話

古いアルバム整理でセンチメンタルジャーニーした話

家にお仏壇もなく、近くにお墓もないお盆休みはちっともお盆らしくなくて、家族の食事の世話に終始しそうになっていた時に出会ったnoteのおかげで昨日は一日とても楽しい旅ができました。

namisato さんがフォトスキャンのアプリを教えてくださったのです。お父様の雪山登山の写真などをデータで残されたことと、そのアプリの使い方などを詳しく記事にされていました。

このところ家の整理を手がけているごきげ

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母おすすめの韓国ドラマ『運命のように君を愛してる』

母おすすめの韓国ドラマ『運命のように君を愛してる』

我が家には勝負服が一着ある。次女のお見合い写真用に奮発したグレーのワンピースは女前を5割は上げる。長女に着せてもよく似合って、お結納の席にもそれを選んだ。先日は三女がピアノの発表会でも「こんないい服もったいない」と本人は尻込みしながら半ば強引に私に勧められて着て弾いたが結果大変よく映えた。ちなみに3人娘はあんまり似ていないし年の差は10歳もある。

「やっぱりママ♡のおすすめは間違いないよね」

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正しすぎること

正しすぎること

先日こんなことがありました。

ある一人暮らしの高齢の方が、無二の親友を亡くされました。60年以上も仲良くしてきた人の訃報に新幹線に乗って駆けつけました。ワクチン接種を2度終えて。

それを知ったお子さんはカンカンです。いくら2回目のワクチンが終わったからと言って首都圏に行くのは反社会的行動だとまで非難しています。万が一何かあったら自分にまで迷惑が及ぶと言わんばかり。こういう事態なのだから家で亡き

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わかったふりをしないのがいい

わかったふりをしないのがいい

朝から男子のハードル競技を見ていた。高いハードルが10個並んでいるのを全力で越えて走る選手たち。日本人も二人出ていた。最初に走った日本人選手は素晴らしいスタートダッシュを見せ並みいる海外人を差し置いてトップで越えていく。と思ったら中ほどのハードルに足がかかったのかもつれて転倒。5年間練習してきてどのような思いだっただろう。ほかの選手の倍くらいの時間をかけてゴール。

解説者がよかった。

アナウン

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400日投稿を続けて

400日投稿を続けて

朝にnoteに投稿をすることが日課となって400日が過ぎました。日によってテーマはまちまちですが気づいたことや感じたこと、楽しかったこと美味しかったこと思い出したことなどを文章にしてみることは私にとっては息をしていることのように自然でいつの間にか生活の一部になっています。

ところが今日は例外で、ちょっと遠出の予定があり昨夜からその用意もしたため、今朝は投稿が間に合いませんでした。夕方に書けばいい

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和室のこと

和室のこと

生まれ育った家は昭和初期に建てられたもので最初は和室しかなかったと思われる。生活スタイルの変化に伴ってリビングや応接間というものが途中造られはしたが私にとっては畳や障子やふすまはごく身近なものだった。今国語の講師をしていて都会の生徒たちには畳や障子やふすまを知ってますか、と確認してしまうほどマンション生活ではあまり見かけないものになった。

たまたま13年ほど前に購入した中古マンションには一部屋和

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家族の賞味期限

家族の賞味期限

にぎやかな五人家族を長らくやってきましたが気が付いたらそろそろ賞味期限が切れそうになってきたようです。それもとっても自然に。

高校のない離島などでは15歳から親元を離れるとテレビで見たことがあります。早いですね。きっとそのつもりで育てられたのでしょうけど寂しいだろうなぁ。

18歳で進学や就職で家を離れることはもっとよくあることです。それも早い!寂しい!

我が家の三人娘で最初に家を出たのは次女

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