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自分たちらしい、ワクワクする統合報告書を作りたい!社会人2年目とIR初心者の奮闘の記録

Marie Oshioka

こんにちは、マネーフォワード経営企画本部の忍岡(おしおか)と本木です。2021年7月15日、初めての統合報告書を公表しました。

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この記事では私たちが手探りで統合報告書を作り上げるまでの奮闘(七転八倒?)をご紹介しつつ、そこにある想いなどをもお伝えできればと思っています。

自己紹介

まず簡単に自己紹介をさせてください!

忍岡 真理恵
2018年マネーフォワード入社、「マネーフォワード おかねせんせい」(ユーザーに最適なお金の行動をアドバイスするサービス)の立ち上げや事業開発、社長室長を経て現在は経営企画部にて国内外のIRなどを担当してます。
2009年経済産業省入省、同年司法試験合格。特許法、民法(契約法)等の改正プロジェクトに従事。アメリカに留学してMBA修了したのち、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社。
座右の銘:ケセラセラ
本木 雅朗
2020年マネーフォワード入社、経営企画部とコーポレートディベロップメント室で、IR(主に資料作成)や国内の出資/M&A、経営に必要なデータの整備や分析などを担当しています。
大学では国際海運における環境政策について研究。卒業後はサービス/小売業の事業会社にて出資/提携やIT関連のプロジェクトに従事。
座右の銘:泣くは人生 笑うは修業 勝つは根性

そもそも統合報告書とは?

国際統合報告評議会(IIRC)によると統合報告書とは、

組織の外部環境を背景として、組織の戦略、ガバナンス、実績、及び見通しが、どのように短、中、長期の価値創造を導くかについての簡潔なコミュニケーション

とのこと。

別の言い方をすると、

戦略やビジョン、ESGへの取り組みなど数字に現れない情報をまとめ、会社として社会にどのような価値を提供していくかを伝えるレポート

だと考えています。

数字だけでは伝えきれない、マネーフォワードが届けたいもの

マネーフォワードは創業10年目の会社ですが、事業者、個人、金融機関向けに様々な事業を展開しています。一見すると「選択と集中」というセオリーに反するようにも見えることもあり、なぜここまで様々な事業を展開しているのか?というご質問を受けることがあります。

四半期ごとの決算説明会では売上やコストなどの数字面にどうしてもフォーカスが当たります。その裏にある、私たちの想いや、なぜそれをやっているのかといった定性的な部分をご説明する機会は実はなかなかありません。
また、1000人を越える組織になったいまでは、メンバーでもグループの全体像を捉えることは難しい面もあるかと思います。

このギャップを埋めるために、私たちがグループとしてどんな価値を届けたいと考えて、ひとつひとつの事業になぜ取り組んでいるのか、それを実現できる強みはどこにあるのかを、ストーリーとしてお伝えしたいという想いがありました。統合報告書はそのためにぴったりの方法だったのです。

タイトルにもある「Forward Map」という言葉には、まさに地図のようにグループの全体像をお伝えしつつ、この先続く冒険の道筋が見えるようなものにしたいという想いが込められています。

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私たちらしい統合報告書ってなんだろう?

統合報告書に取り組むのにあたって、最初にコンセプトを定めていきました。そのときから、せっかくやるんだからマネーフォワードらしい統合報告書にしようという想いがありました。

事業内容や戦略がきちんと伝わるのはもちろんですが、それに加えて

1) ワクワク感や未来への期待感、この人たちならなにかやってくれそうだ!と思ってもらえるデザインにする
2) マネーフォワードが大切にしているMission/Vision/Value/Culture(MVVCと呼んでいます)が伝わるものにする

ということを決めていました。

特に、MVVCを盛り込むのには社内外のデザイナーの方の力を借りて様々な工夫をしました。

会社の強さというのは単にどういう事業をしているとか、R&Dにいくら投資しているかだけでなくて、そこに働いているチームがどんなカルチャーや価値観をもって取り組んでいるかがとても大事だと思っています。

手前味噌ではあるのですがマネーフォワードの強さは実はそういうところにあるんじゃないかと考えています。MVVCを中心に、こういった部分もうまく統合報告書に載せていこうと取り組んで行きました。

具体的には、CEOメッセージを筆頭にしっかりMVVCに触れる、チームや経営陣の顔が見えるものにするといった工夫や、ユーザーの方が私たちと関わる中でどんな変化を感じていただいているかを盛り込み、それぞれの”想い”が伝わることをこころがけました。

また、直接内容には関係ないようにみえますが、広がりのある写真や未来を感じさせるキービジュアルも大切なコンテンツとして組み込んでいきました。

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どうやって作っていったか

以下は、今後統合報告書を作られる方に向けて具体的にどのように進めていったかをご紹介します。

スケジュール

通常、統合報告書は1年〜9ヶ月ほどをかけて作るものなのだそうですが、5ヶ月で駆け抜けることになりました・・・!

1) 2月、3月:準備期
2) 4月:コンセプト、デザイン
3) 4月末〜5月:google slidesでの作業、インタビューなど
4) 5月末〜7月頭:8回にわたるゲラ修正、写真撮影など

社内外を巻き込むプロジェクト

今回の統合報告書は、当社の決算説明資料の殆どを担当している社会人二年目の本木と、当時はまだ社長室長をしていたIR初心者の忍岡の2名が中心となってとりまとめました。

この2人だけでなく、デザインについてはCDO(Chief Design Officer)のセルジオデザイナーの花沢、全体のコンセプト等に関してはVP of Cultureの金井、各トピックや事業に関してはそれぞれの事業責任者、そして中身のチェックについては広報や管理本部のメンバーなど、社内の多くのメンバーに協力してもらいました。

さらに社内に限らず、制作会社のほか、創業当初よりマネーフォワードのクリエイティブの面でお世話になっている渡辺潤平社さんに参画していただき、本当に多様な方の力を借りて作り上げたのがこの統合報告書です。

具体的に何をやったか

1) 2月、3月:準備期
盛り込むべき内容や進め方について他社の担当者の方に教えていただいたり、書籍を調べたり、他社の統合報告書を調査するといったことから始めました。

2) 4月:コンセプト、デザイン
全体の骨子を決めつつ、デザイン方針を固めていきました。
特にデザインに関しては、読み手にとって読みたくなるワクワク感、マネーフォワードらしさがあるものを目指して進めていきました。

(この頃、なかなか全体像が見えず、もしかして間に合わないかも・・!?という恐怖にかられたことも。。)

3) 4月末〜5月:google slidesでの作業、インタビューなど
google slidesで仮のゲラをつくり、既存の資料を参考にたたき台の原稿を流し込む作業を担当者で行いました。
このあと最初のゲラができるまではこのスライドに各ドメインのコンテンツを書き、担当者に確認してもらうという形で進めていきました。
また、CEO、CSO、CFOインタビューを実施し、書き起こす形で原稿を作成する作業もこの時期でした。

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4) 5月末〜7月頭:8回にわたるゲラ修正、写真撮影など
大まかな形ができた段階でやっとゲラの作業です。ここから完成に向けて作業が加速していきます。並行して掲載写真の撮影なども行い、5月末から7月の頭まで、約8回のゲラを経て完成に至りました。

振り返り


振り替えってみて、いくつか学びになったポイントがあります。

1) ある程度コンセプトを決めたら、書きたいこと(プロトタイプ)を早めに書き出した方が良い。(今回で言えば4月末につくったgoogle slides)

理由:先にストーリーベースで書き出さないと資料としての一体感とか損なわれるし、後からあれもこれも、となってしまって、収集が付かなくなってしまいます。また、実際にプロトタイプがあることによって議論が具体化し、スピード感を持って進めることができます。

2) 一回目で完璧なものを目指すより、3年スパンで記載を充実させていく気持ちで進める。

理由:ストーリーを書いていく中で、うちの会社はこういう部分に関してもっと議論が必要なんだなと気づくことも有りました。それ踏まえて、次の年に向けて単に資料をブラッシュアップするだけでなく、社内での本質的な議論も活発に進めていくことも重要だと感じました。

3) 特に社外の方との役割分担を整理する。

理由:社内のことは自分たちが一番理解しているため、「何をどう伝えるのか」という内容面は自社でしっかりと考えておくべきことが多いです。一方、デザインや校閲は社外のプロの方にお願いすることでクオリティを高めることができます。この役割分担をしっかりと整理しながら進めることが大切だと感じました。

最後に

ドタバタと駆け抜けるように作り上げた統合報告書でしたが、グループの全体像や、私たちがどのような世界を目指しているのか、少しでもわかりやすくお伝えできれば本当にうれしいです。
是非お読みください!

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Marie Oshioka
2018年マネーフォワードにジョイン。「マネーフォワード おかねせんせい」(ユーザーに最適なお金の行動をアドバイスするサービス)の立ち上げや事業開発、社長室長を経て経営企画部。IR責任者。