『まりえちゃんが僕以上に僕の身体を大切にしてくれるから、僕も僕の身体を大切にしようって思うね。』
タイトルは、先日お客様に施術中ふと言われたひとこと。
【その人以上に、その人の身体に愛情を注ぐ】
施術をする上でわたしが決めていることです。
なので、それを言葉にせずとも受け取ってくださったこのひとことはすごく嬉しかった!
わたし自身、セラピストをはじめて最初から"自分の身体を大切に"できていたわけではありません。
セラピストである10年間、仕事大好きハッピー野郎なのは変わらず
やめたいと思ったことは一度もないです。
ですが、セラピストをはじめて2年目くらいに手荒れが発症。
日に日に重症化し、一時は肘から下ぜんぶが膿んで血だらけになりました。
気が狂いそうなかゆみで目が覚めて、掻きむしってしまい痛みで一睡もできなくなる夜をまる2年間過ごしました。
かゆみは人間の身体にとって、最もストレス。
睡眠もとれず体力もなくなり、心も身体もボロボロ。
よくないと思いながら、明日のお客さんの施術に入るためだけに毎日強力なステロイドを塗り続けました。
当時のわたしは、
施術が好きでお客さんが大好き。仕事を休みたくない。という気力だけで、
完全に無理をしていました。
ある日ついにドクターストップ。
施術不可能になるまで、自分で立ち止まることができなかったのです。
療養に入った瞬間、顔にも症状は出てボロボロ。顔の半分以上が膿んで『お岩さん』みたいに目も開かない。
生きてて痛い、という状態です。(壮絶!)
療養期間は合計4ヶ月。復帰後も再発を繰り返し、症状が出なくなるまでは5年くらいかかりました。
"自分の身体を大切にする"ことを実践していて、今では手荒れが出ることはありません。
当時を知る人は『手が治って本当によかったね〜!』と言ってくれます。
療養中。
膿んで痛みにドクドク脈打つ、赤と紫と黒を混ぜたような色の血だらけの手をみながら感じたことは
『こんなになるまで、無理させてごめんね。』
でした。
泣きながら何回も、自分の身体にごめんねって言いました。
そして、一緒にがんばってくれてありがとう、と。
限界を超えるまで、気付けなかった。
包帯をぐるぐる巻きにして血が滲んでいる両腕で
シャンプーも顔を洗うことも、もちろん料理もできず、手が使えなくなり日常生活ができなくなったその時も『大好きな施術ができないこと』が一番ショックでした。
今キレイな手でお客さんの身体にふれられていることは、わたしにとっては奇跡以外のなんでもなく、それだけで感謝で涙がにじむほど。
それもこれも、あたたかく見守ってくださっているみなさんと、動いてくれているわたしの身体のおかげです。
長くなりましたが、そんなわたしが伝えたいことは
あなたの身体が今この瞬間動いてくれているのは奇跡で、それだけでわたしは嬉しいということ。
誰の身体もがんばっていること。
あなたの身体への愛情が少しでも伝わって
『自分も身体を大切にしよう〜』と
思い出すきっかけになることが、わたしの施術のひとつのゴールです。
『まりえちゃんが僕以上に僕の身体を大切にしてくれるから、僕も僕の身体を大切にしようって思うね。』
このひとことは、とっても尊敬している方からもらったプレゼント。
めちゃくちゃがんばって戦ってても
しんどいときは休んでいいし、逃げていい。
今このブログを読んでくれているあなたの身体が健康で、笑顔でいてくれることがなにより大事。
今日もあなたの身体を大切にしてくれてありがとう。
自分よりも自分の身体を大切にしてくれる人にちょっと会いたくなったら、
わたしはいつでもあなたに会いたいです。
大切にします。(骨盤なども、ととのえます。)
Big hugs!
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