見出し画像

JAPAN⇄CANADA 5-5

カナダではハロウィンを境に雪が降り出したり(夜の)気温が氷点下まで下がったりと一気に冬の気配を感じるようになります。そんなある日、参加していた日本語文化サークル(JCC)で日本から来た友達が

「この時期になるとやっぱり鍋が食べたくなる」

と嘆いていました。日本から来ていた留学生やワーホリの友達は短期間しかカナダにいないしホームステイや寮生活だったので土鍋とガスコンロを買うことも出来ず、日本式のお鍋が食べれるお店もそうそうないので、食べられる日本料理に少しだけ制限がありました。反対に私は、家族で住んでいたり、ありがたいことにまみーが料理をしてくれたりと不自由なく食べたい日本料理が手に入っていました。


考えた私は、鍋パーティを開くことを提案しました。家の地下でみんなで夜ワイワイしても大丈夫だろうし、まみーもだでぃーもきっといいよって言ってるれるだろうと思いました。早速その夜、帰宅してから鍋パーティをしたいと親に相談をしました。今までそんな提案をしたことがカナダに引っ越して来てからなかったので少しびっくりされましたが、快くOKをしてくれました。私はすぐにLINEで友達に連絡をして、グループLINEを作り鍋パーティにJCCで知り合った日本人の友達たちを誘いました。


カナダに来てからお家に友達を誘うのもご飯を食べるのも初めてでした。日本で20歳いえば大学で知り合った友達と夜通しお酒を飲んだりワイワイご飯を食べたり、と賑やかにしているイメージを持っていました。もちろんカナダでもそうなのですが、カナダスタイルのパーティよりも日本のドラマなどで見るようなみんなでテーブル囲んで鍋をつつくようなことに憧れがありました。お酒を飲む行為というよりは、友達とくだらない話をして盛り上がったりまだ見ぬ未来の話で熱くなったり、そんなことをしてみたいなとぼんやり思っていたのです。そんな時に舞い込んで来た(?)鍋の話はぜひ実現したいと考えたのです。


決行日は11月15日、土曜日の夜。(携帯のカレンダーに記録してありました)。泊まっても問題ないように、次の日に何もない週末を選びました。まずは数人だけ有志を募っていたので、そのメンバーで買い出しを行いました。他のメンバーは待ち合わせ場所に集合したり、直接来てくれたり。最終的に私と弟を含めて11人が集まりました。みんな同じJCCで知り合った友達です。少しまみーに手伝ってもらいながら鍋の具材を準備して、いよいよ鍋パーティの開始です!このイベント、思った以上に盛り上がって、夜中遅くまで食べて飲んでしゃべってをしました。途中で帰った友達もいたけれど、声量に気をつけながら夜通し話をして、ついにはほぼオール状態で朝を迎えたのでした。同じものを観たり聴いたりした同年代の友達と懐かしいものを話題にあげあり、これからの目標やしたいこと、日本に帰ったらどういう計画なのかなど今までカナダに来てからしたことない話をいっぱいして、夢に描いた時間を過ごしました。それは凄く新鮮だったと同時になんだか懐かしくも感じました。


朝ごはんはお腹いっぱいだったので特に食べず、朝までお家にいたメンバーが地下の片付けを手伝ってくれた後、まみーがみんなをバス停まで送って解散となりました。(他のパーティーで朝を迎えたことはありますが、)鍋パーティーで朝を迎えたのはこの日が最初で最後だった気がします。もちろんその日はほぼ1日中寝て過ごしましたとさ。

-つづく-

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?