マリエ映茉(ライリエル Lailiel)

音楽家。歌・作詞曲・世界作り。音楽プロジェクト「ライリエル(Lailiel)」/自分の…

マリエ映茉(ライリエル Lailiel)

音楽家。歌・作詞曲・世界作り。音楽プロジェクト「ライリエル(Lailiel)」/自分の活動についてや、音楽・映画や演劇・アートの記録、日々の記録や走り書きなど。 http://lailiel.com

マガジン

最近の記事

2023年振り返り。

年だとか、記念日だとか世の中的なイベントだとかに、全くと言っていいほど興味がない。歳を経るごとにさらに興味がなくなってきている。私は自分の時間軸で生きていく。 とか思いつつ、 2023年は、とにかく密度が濃くて、やりたいことやって、様々新しいことが始まった年でした。総じてとてもいい年だった。 なので簡単に、振り返りというほどでもないですが記録を。 1月、髪をバッサリ短くしてスタート。 マリークワントと、アンナカリーナと、アリスプランに触発されて。 そしてやはり演劇音

    • ライリエルの《バター、トースト、ジャム》tete-a-tete(内緒話)〜5年越しのあの舞台から繋がる、ライナーノーツ。〜

      2018年1月。 「音楽監督か…舞台には出ないだろうし、主演みんな芸能人だし…(超失礼)…A席でいいか…」 そんな気持ちでチケットを取り、初めてのKAATにて3階席後方で見た、演出谷賢一×音楽監督志磨遼平の舞台『三文オペラ』 この作品を見た時、私は何か大きな雷に打たれたような、中学生の時に初めてロックを聞いた時のような(そんな経験を20代後半になってすることになるとは)、とにかくこの舞台は、そんな自分の中での大事件となる舞台だったのでした。 ※そして奇跡的偶然によりその後千

      • 1st EP「debut」 tete-a-tete(内緒話)【後編】〜露伴先生と、「カフェにて」のその後。そして〜

        大変遅くなりましたが……tete-a-tete【後編】をお届けします。 後編が大変遅くなったのには訳があって、そちらについても後ほど。 ▼前編はこちら 1. ジャケット&アーティスト写真について まず、EPのジャケットとアーティスト写真について。 こちらはさまざまな要素や意味合いが含まれているのですが、早速ネタバラシをすると、こういうことでした。 ポージングは完全にアドリブ(この露伴先生を真似たつもりはない)のですが、顔の角度などそっくりで、この画像を並べてみてびっく

        • 1st EP「debut」 tete-a-tete(内緒話) 【前編】 〜フランス映画とあの曲と〜

          0.はじめに このページにたどり着いてくれてありがとうございます。 1st EP「debut」聴いてくれましたか?ここで初めて出会ってくれた、まだの人は、こちらからぜひ。 「音楽とそのまわりの芸術の境界線を自由に飛び越える」というコンセプトのもと、映画や絵画からテーマを得て、音楽的にも様々なオマージュを加えながら制作しました。 ちなみに今回の裏テーマは「好き勝手に、自由に、まずはやる」。 イメージや作品の種はたくさん手元に湧いてくるのに、「もっとクオリティを上げてから世

        マガジン

        • マリエの日記
          14本
        • ライリエル
          10本
        • マリエの芸術録
          6本
        • マリエの走り書き
          6本

        記事

          【Lailiel】 Statement &Info 〜本格始動します。〜

          私はからっぽ、“かけら”の集まり。 だから、何者にもなれる。 私にはたくさんの「欠けているもの」がある。 たぶん、本能的に、運命的に、その隙間を埋めるように 音楽や芸術や空想が、私の身体を満たしている。 天才にも狂人にもなれずに どうしても捨てられないものを引きずりながら 道の真ん中を歩けない感覚が手に取るようにわかるのに ふらつきながらも道の真ん中を歩いて来ることができてしまった 私は中途半端。 でも、その道中で出会って集めた、そして自分の中の欠落から育った たくさ

          【Lailiel】 Statement &Info 〜本格始動します。〜

          #2『Le Fou』について【後編】〜画面を彩る小道具たちの話〜

          前編に続き 今回は素敵な小道具たちについての話を。 2枚の絵画壁に貼っている2枚の絵画は、山中康成氏描いてもらいました。 すでにたくさんの素敵な作品があり(instagramなどぜひ見てください) そのどれかを撮影に使わせて欲しい、とお願いをしたのですが、 まさかのこのMVのために新たに作品を描いてもらえることに…!! 撮影まで期間も短かったのにも関わらず、イメージにぴったりの素敵な作品を(しかも複数!!)描いていただきました。本当にすごい。 『気狂いピエロ』がイメ

          #2『Le Fou』について【後編】〜画面を彩る小道具たちの話〜

          #2『Le Fou』について【前編】〜生まれた経緯、ゴダール、二人の自分、などの話。〜

          ライリエル2作目の楽曲と映像作品を公開しました。 一人二役の映像。 今回も企画・コンテ作成は自分、撮影はオオハラさん、編集も自らで行うというDIY方式です。 アーティスト写真ももオオハラさん撮影。 前回同様、今作もとあるアート作品をモチーフにしています。今回は映画。 ジャン・リュック・ゴダール監督の『気狂いピエロ』という映画です。 主演はアンナカリーナ。以前、アンナカリーナの追悼企画で彼女の映画を見て、虜になりました。 前作は、完全に藤田嗣治の絵画から全てを膨らませ

          #2『Le Fou』について【前編】〜生まれた経緯、ゴダール、二人の自分、などの話。〜

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【後編】〜あの場所もなくなって〜

          ▼前編・中編はこちら 前編の記事にも書いていた、「なくなっていく場所」について。 この曲の歌詞「あの場所もなくなって」には色々な意味が込められていますが、 オリンピックを前にして、"再開発"の名の元どんどん無神経に壊されていく("むなしや 槌が鳴り止まぬ" です)、上京したての自分の心をとても躍らせた「東京」の風景。その後も、コロナの影響でどんどんなくなっていく、大切な場所たち。それをきっかけに生まれた歌詞です。 「無くなってしまう、しまった場所」を少しでも形に残したく

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【後編】〜あの場所もなくなって〜

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【中編】〜黒く潰した便箋と、花〜

          9/10に公開した1作目『Tokyo』についての続き。 3つの編の中で、一番重たいし、ここで初めて表に出すこともたくさんです。 ▼記事の【前編】はこちら 黒く潰した過去たちはテーブルの上の黒く滲んだ便箋には、私にしか読めない文字でこんなようなことが書いてありました。 私は恵まれた家庭に生まれた 夢はバレリーナで サウンドミュージックが大好きで 一人で遊ぶのが好きだった 弟が生まれた 父は病気になり 家からいなくなった 私はオーボエを吹くようになった 音楽が私を守った 誰

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【中編】〜黒く潰した便箋と、花〜

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【前編】〜前置きと、Foujitaの絵〜

          前回書いた「こんな活動をしていきたい」を元に まず作ってみた第1作目が『Tokyo(etude ver.)』です。 全部自分でやってみた=(etude ver.) 今回、まずは全部自分でやってみることにしました。 ・作詞作曲歌(は今まで通りですが) ・DAWで楽曲制作 ・MIX ・映像編集(撮影は信頼のオオハラさんにお願いしました。編集を教えてくれたのもオオハラさんです。大感謝。) 全部自分でできるぜ!とは微塵も思っていません。 たくさんの人の力を借りないと、そして匠

          #1 『Tokyo(etude ver.)』について 【前編】〜前置きと、Foujitaの絵〜

          ライリエル(Lailiel)、始動。〜solo PJ始まります、の話。〜

          ご無沙汰してます。マリエ映茉です。 この度、2021年3月まで4人体制バンドで活動していた「花散るライラ」を個人の音楽プロジェクトへ移行し、 「花散るライラ」改め「ライリエル(Lailiel)」として活動を開始します。 といっても、企画ライブが終わった4月から構想を始め、5月には制作を開始していたのですが、ライスワークに忙殺されたりもありながら(早く流れを変えたい)、やっと皆様にお披露目できるに至りました。 新しくつけた名前について少しだけ。「ライリエル」は前の名前の

          ライリエル(Lailiel)、始動。〜solo PJ始まります、の話。〜

          「終わりにしたい」から始まった3つの走り書き。〜深夜の独り言、の話。〜

          久々に、身近な人間から「終わりにしたい」と連絡がきた。 端的に言うと「しにたい」に近いやつだと思う。 来たな、と思った。 以前はこんなことがあると、私まで巻き込まないでくれ(下手すると私も持っていかれる)、という気持ちで、目を逸らしていた。 でも今は、連絡してくるなとも思っていないし、むしろ適度にちゃんと吐きだしてくれればいい、それにいい意味で適当な言葉を返すから、と思っている。 そして同じようなことを思っている人間は、たぶん他にもたくさんいるよ、と思ったりする。 前

          「終わりにしたい」から始まった3つの走り書き。〜深夜の独り言、の話。〜

          コロナ期間とミスiDと〜偶然と進化の話。〜

          2020年を経て、私はきっと、ものすごい変化と進化をする。 (と先に宣言しておく。書いてしまえば後戻りできない。) 2020.4〜の記録(或いはミスiDへの布石)きっと誰しもがそうだったと思うが、どうにもこうにもめちゃくちゃで心がダメになりそうだった3月〜5月(そしてその後も)。 でもその期間で本当にいろんなことを考えたり、感じたり、新しいことに挑戦したり、自分が進化するきっかけも多かったと思う。 (この時期のことは複数の別noteにも記録してある) 自分は何がしたいのか

          コロナ期間とミスiDと〜偶然と進化の話。〜

          錆びついた心が動いた音楽の話。〜あの3ヶ月の音楽についての記録〜

          2020年4月からの数ヶ月の間、 正直、コロナ以前の想い出が詰まった音楽は、積極的に手を伸ばせなかったし、通常な気持ちでは聞けなくなっていた。 あれだけ愛していたものが、それがもう元の形では戻ってこないかもしれないという事実に、とてもじゃないけど向き合うことはできなかった、目を逸らしていたかった。 大好きな音楽家の10周年記念ベストアルバムでさえ、最初に一度聴いて以降、通しては聴けなくなってしまった(たまに精神状態がいい時に曲を単発で聞くと、ものすごい破壊力である。)

          錆びついた心が動いた音楽の話。〜あの3ヶ月の音楽についての記録〜

          ミスiDに応募した理由〜自分を曝け出してみる、の話。〜

          改めて、こっそり、ミスiDに応募しています。 コロナで世界が変わって、"今までどおり"の愛するものたちが瞬く間に奪われていって、今にも壊れそうになりながらも、なんとか自分を見つめ直して前を向き始めていた時、5/31の明け方にミスiDに出会い、残り数時間で応募しました。 応募した理由は「晒け出せる」と思ったから。この期間、「自分とは?」「やりたいことは?」「そのために何をすべきか?」を今まで以上に突き詰めていった結果、 出た答えのひとつが「怖がらずに曝け出す」でした。 そ

          ミスiDに応募した理由〜自分を曝け出してみる、の話。〜

          タイピスト!の話。〜「マリエの部屋#2」公開してます〜

          『マリエの部屋〜Pièce de Marie〜』(私の好きなアート(映画や絵画など)を紹介し、それを音楽にする企画) 第2回目を公開しております。 今回取り上げる作品はフランス映画「タイピスト!」 とにかく可愛くて元気が出る作品です。 そして「マリエの音楽」コーナーは、渋谷系を意識した楽曲に挑戦。お気に入りです。 今回も作品に合わせた衣装でお送りします。ぜひご覧ください。 『マリエの部屋〜Pièce de Marie〜』を始めた経緯と 第0回動画はこちらから

          タイピスト!の話。〜「マリエの部屋#2」公開してます〜