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2012.09.06 考えてしまう。

最近、よく考える。
というか、考えてしまう。


「サッカーの本当の楽しさって何だろう?」


チームのレギュラーになること?
トレセンに選ばれること?
試合に勝つこと?
全国大会に出ること?
プロ選手になること?
これらはすべて、「上手くなること」の先に見えてくるもの。


じゃあ、「上手くなる」って?


自分が思いどおりにボールをコントロールできるようになること。
ボールで遊べるようになること。
ボールで遊べるから、自由なテクニックやアイデア、創造性が生まれる。

蹴って、走って、ぶつかって、とにかく必死こいてボールを追いかける。
そんなサッカーでも、相手やレベルによっては、試合や大会で勝つこともある。
試合に勝てば嬉しい、大会で勝ち上がれば嬉しい、分かる。
でも、上手くなくても目の前の試合に勝ってしまうこともある。
たまたま。偶然。
相手のレベルが、その時点での自分より低ければ。


その勝ちの意味は?価値は?
その勝ちの先に残るものは?


大切なのは、今の自分に挑戦すること。
現状に満足しないこと。
いつも自分自身と戦うこと。

日々の練習が終わる度に考えてみて。
昨日の自分より今日の自分は進化しているか?

試合に勝った時に考えてみて。
その試合で自分は何ができたか?

日々の積み重ねの先に、大きな喜びと楽しさがある。
試合や大会に勝つことは通過点であり、究極の目標じゃない。
練習や試合を通じて、自分自身が成長・進化すること。
それが本当の楽しさに繋がる。


自身の成長を本人に実感させてあげるのが指導者の役目。
そんな環境を用意できているか。
指導・教育という言葉を盾に、選手を「管理」してしまってはいないか。

「サッカーが好き」
「もっとボールに触りたい」
「上手くなりたい」
こんな選手がたくさんいるチームは魅力的だ。

明八中学はどうだろう?
明八高校はどうだろう?
そこに、サッカーの本当の楽しさはあるだろうか?


最近、いつも考えてしまう。




明光サッカースクール
毛塚さん blog

ブラジルでストリートサッカーをする子供達の画像だ。

ブラジルサッカーの原点がここにある。
場所は、スラム街の脇にあるアスファルトの道路。
全員が裸足でボールはパンクして既に丸い形すらとどめていない、ゴールは石。
上半身が裸なのは、シャツを着たチームと着ていないチームで分かれているのだろう。
なによりこの画像の中に居る全ての子供のたたずまい(開きがないその体の使い方からボールの持ち方やステップまで。。)から、そのサッカーを容易に想像できる。
そして表情、この環境の中で彼等は日々身近にある世界最高のサッカーをイメージしながら自由な発想を持ち誰の邪魔をされる事なく将来プロのサッカー選手を夢みてプレーをする。

日本の子供達は、この年代にサッカーを知らない大人に最悪のイメージを植え付けられ、自由を与えられず、そんな指導者達のロボットのようにプレーを強要される。

国の歴史や文化、経済状況や国民性、多くの違いは有ったとしてもサッカーにおいて彼等から学ばなくてはいけない事を謙虚に受け入れなくてはいけない。




勝つのは一瞬。
次の日になったらそんなの関係ない。
でも上手くなったり、凄くなったりするのは一生だ。
(井田勝通)




熱病フットボーラー OMA

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