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悪い予感は当たる

昔30年ぐらい前だったと思いますが、家の近くの本屋さんで立ち読みした「マーフィーの法則」という本に書いてあったことで、

「悪い予感は当たる」

という言葉に何気なく興味を惹かれてしまったのを思い出しました。

もちろん、その言葉自体が100%の真実というわけではなく、いわゆる、
「逆張り」によって読者の興味を惹く、一種のマーケティング的発想
のようなものです。

ですので、当然ではありますが、起こって欲しくないなあ、と恐れていることが全て現実になるよ、ということではありません。

例えは悪いですが、薬物中毒の禁断症状で、
「自分は命を狙われている。」
「だれかが自分を殺そうとしている。」
と妄想で確信している人がいたとしましょう。

じゃあ、その人はいつか殺されるのかというと、もちろんそんなことはほとんどないです。

「お金が無くなってホームレスになったらどうしよう・・・」
と常に恐れていても、ほとんどの場合現実にはなりません。

ですので、悪い予感が常に当たるわけではありません。

ただ映画のシナリオのように、起こるようになっていることが起こるだけです。

マーフィーの法則のその言葉が何を言いたいかというと、

潜在意識で信じていることは現実化しやすい

ということです。

ということは、
「悪い予感は当たる」
と言うのであれば、当然、
「良い予感は当たる」
とも言えるわけです。

ただ、これにもトリックがあり、心の本心本音の深い無意識の領域で望んでいないことは、そもそも潜在意識の力を使って現実化させよう、とは最初から思わないです。

ここは結構重要で、自分は、
「潜在意識で思い描いていたから実現したんだ。」
と思っているかもしれませんが、そもそも潜在意識で思い描くように最初から人生のシナリオが作られていたとしたらどうでしょうか。

何だか身も蓋も無い話になってしまいますね。

人生のシナリオでは、起こるようになっていることは起こるし、起こらないようになっていることは起こらない、ようになっているだけなので、私たちは今ここに安らぎ、全てを委ねて生きていれば大丈夫です。

私たち人間はエゴ(=自我)によって生きているため、無意識に「恐れ」を抱いて生きています。

無意識の「恐れ」があるからこそ、将来こうなったらどうしよう・・・と不安になったりします。
一種の防衛本能です。
人間は、他の動物に比べて脳の扁桃体が発達しているため、恐れによって防衛本能が発揮され生き延びてきたのです。

ということで、最後はまた話が脱線しましたが、話の要点はとてもシンプルで、
「結局全て大丈夫なようになっているのだから心配してても大丈夫ですよ」
ということです。

ポイントは、
「心配しなくて大丈夫」ではなく「心配してても大丈夫」
です。

だって、人間は心配するのが極めて自然な生き物なのですから。

今回はこれ以上書くことが思い浮かばないので終わりにします。


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