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恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第19回『運命の恋をかなえるスタンダール』水野敬也


今回ご紹介する本は、初の小説。
そして、あの「夢をかなえるゾウ」の著者である、水野敬也さんの本です。
水野さんって、天才ですよね!!

芸人さんですか?ってくらい面白い。


「夢をかなえるゾウ」では、ガネーシャという像の神様が、主人公をガイドしてくれていましたが、

今回、自分に自信がなくて目立たないように生きている女性の恋を応援するガイド役はスタンダールというおじさんです。

スタンダールとは、あの愛の三大名著の一つ「恋愛論」を書いた19世紀の小説家。

墓石には「書いた、愛した、生きた」と刻まれているということが有名な恋愛の大家。

そんな恋愛の大家スタンダールが、非モテで自信のない女性を素敵な女性に導いていく素敵なお話です。


恋愛において必ず迷うポイントを、上手にアドバイスしてくれていて、
恋愛に婚活に悩む女性は必読の小説です!


本気で人生を変えたければ、これまで自分がしてこなかったような思い切った行動を取らねばならない。

スタンダールが、恋をした自信のない女子にアドバイスをする中で
いくつか課題を出します。

そんな時、「ヴォレ!(飛べ!)」と言って、ひるむ女性の背中を押します。

本気で人生を変えたければ、これまで自分がしてこなかったような思い切った行動を取らねばならない。
思い切った行動を取れば『新しい自分になれる』という自信が得られる。
するとその自信がさらなる行動を呼ぶ。
これを繰り返していくことで、最初のころには思いもよらなかった成長を手にすることができるのだ。

「恋は甘い花のようなものだ。しかしその花を摘むには、恐ろしい断崖絶壁の縁まで行かねばならない」

そう、どれだけ自信のない子にとって、行動することが怖いことなのか
よくわかるところです。


草食動物だけが角を持つ


ヘアメイクを変え、職場の意地悪な女の子に、「これいじめ?」と思うような態度をされる主人公。

そこで、スタンダールおじさんはこう励まします。

「君はこのことを知っているか? 『草食動物だけが角を持つ』

「文学少女よ、角を持て! 本が好きだからといって、弱い存在に甘んじてはいけない。いや、むしろ本を読むことで『知識という角』を持った、強い女になりなさい!」

こうやって、自分を守るために、相手に反撃する方法を教えるのです。

今やググれば、いじめにあった時の反撃方法も学べるんですよね。

草食動物にとってのツノ!!これはものすごく心強いメッセージではありませんか?

私もスタンダールおじさんに励まされた気がして、すごく好きなフレーズになりました。


なぜ恋愛苦手な人ほどメイクやファッションの改善に後ろ向きになってしまうのか?


スタンダールおじさんから

メイクに関する本や雑誌を10冊読む
ファッションを変える

このような課題を出された主人公。
わかっていても、どうしてもお店にも行けず、怖気付いて帰ってきてしまう。

その理由をスタンダールおじさんは、とてもわかりやすく解説してくれています。

「『メイク』と『ファッション』。この分野に精通すれば、短期間で魅力を底上げすることが可能になる。だが、そのためには乗り越えなければならない大きな壁が存在するのだ」
「実は、美しさを磨くことを苦手とする者たちにはある特徴がある。

それは、思春期に周囲から美しいと認めてもらえなかったことだ。

思春期になると、自分と他人の美しさの違いに敏感になり、互いを評価し始める。

そのとき、顔が整っているとされた者や、姉や従姉妹などからファッションやメイクを学べた者は、周囲から『可愛い』『お洒落だ』と認められる。
すると彼女たちは『美人』というレッテルを手に入れ、さらに外見を磨いていきやすくなる。

逆に、『美しくない』という烙印を押されてしまった者は、あるとき突然ファッションやメイクを頑張り出しても、周囲からは白い目で見られたり叩かれたりする。

こうしてファッションやメイクを頑張ることが嫌いになってしまうのだ」


そう、初めの一歩は本当に怖いものですね。周りの目をどうしても気にしてしまう。
これは、男性も女性も関係ありませんよね。
こういう壁がみんなの前に立ちはだかるわけです。

なんだか理由がわかるだけでも、スッキリしませんか?


ラストは、ヒューマンドラマ的な要素があって、涙がほろりと出てくる感動ものです。


「絶望は幸福への伏線である」

この言葉が私自身も人生の糧にしたい言葉になったのですが、
これが誰の言葉だったのか?
この答えに感動が隠れています。


こんな感じで、普段本を読まない人にも読みやすい、馴染みやすい小説です。

やっぱり水野敬也さん、天才的に面白い!!

それでは今宵はこの辺で・・・


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<記事を書いた人>

クレーン 美幸(Miyuki Crane)

・結婚したい人のコミュニティー マッチモア アカデミー校長・クレーン式コミュニケーションスクール主宰

神戸・東京の企業にて人事採用・教育研修業務に長年従事、2006年にイギリス系日本人男性と結婚。現在結婚14年目。

大学卒業後、神戸のアパレル企業、東京の教育人事制度コンサル、英会話教室など大手企業等に勤務。人事・教育研修、マーケティング、広報などの仕事に従事。

7年間結婚相談所を運営し、会員のほとんどが約6ヶ月の婚活期間での成婚を出してきた。

「大学中退の人は嫌です」「転職が多い人は嫌です」「ご両親が離婚している方は避けたいです」「年収が●●万円以上でないと嫌です」というような、その人の本質を見るよりも、条件での結婚相手選びの環境提供をしていることに違和感を感じたことで「条件ではなく、その人の価値観や本質を見ていく婚活」を勧めたいと決意。

新しい時代にあわせて、令和スタイルに恋愛観をアップデートした結婚の新しい価値観をつくっていくことを目的に、結婚したい人の結婚コミュニティーを運営中。


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