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レナさんは繁殖リタイア犬

ホワイトシュナウザーのレナさんが我が家に来て5ヶ月が経ちました。
レナさんは繁殖リタイア犬です。「繁殖リタイア犬」を検索して頂くとおわかり頂けるかと思いますが、繁殖の為にずっと7年間過ごして来ましたので、躾が全くされていませんでした。
犬らしい仕草もなく、遊ぶ、という事も知りません。
普通、犬でしたら、例えばオモチャやボールなどを投げると、喜んで走って取りに行くものですが、オモチャを投げてもレナさんは戸惑うばかり。
おそらく繁殖の時以外はずっと、ケージに入れっぱなしだったのかもしれませんし、楽しみといえば、唯一、ご飯を貰う時だけだったのでは、と思います。
人間を警戒し、怯えて懐かない、とのことで、夫の知り合いから「繁殖リタイア犬の女の子7歳がいるんだけど、一緒に居ても懐かないし警戒していて可哀想で、どう扱っていいのかわからなくて。トイレも全く覚えないし。」と相談を持ちかけられました。
夫と二人で様子を見に行きましたら、お部屋の隅で顔を下に向け、目を合わせず怯えた様子のレナさんがいました。
私はレナさんに気持ちを集中させて「レナ」と、優しく呼びかけました。
ずっと下を向いていたレナさんがふと、顔を上げ、私をじーっと見つめました。
すると、私にゆっくり近寄ってきましたので、私は嬉しくて、レナさんを抱っこしました。
我が家にいる動物家族は皆、レナさんのように事情のある子達ばかりで、はじめて抱っこした時はそれぞれ、感じるものがありますが、レナさんには特別悲しく辛いものを感じました。
繁殖の為だけに、頻繁に子供を産まされ、7年間、犬らしい生活をして来られなかったのではと思います。ずっとケージの中に入れられ、遊びも知らず、特に大きな声に怯える所がありますので、怒鳴られたり虐待された過去があるのでは、と、思ってしまう事もあります。
未だにふと私が立ったり、手をあげる仕草をすると、萎縮して身構えます。
それでも私に抱っこされ、すがるような眼差しで私を見つめるレナさんを見ていると、これからは安心して過ごして貰えるよう、人間との信頼を取り戻せるよう愛情を沢山注いであげたい、と、自然に思えるようになり、
「大丈夫、心配しなくてもいいのよ、今まで沢山、赤ちゃん産んでお母さん頑張ってきたね、辛かったね、怖かったね、悲しかったね。でもこれからは私がお母さんになるから、レナのお母さんになるからね、安心して、私に沢山甘えていいのよ。」
と、我が家の家族として迎える事にしました。

最初の頃は新しい我が家に慣れるまで、とても怯えて、尻尾も丸めて固まっておりましたが、私は勿論、我が家の猫さんフェレットさん達に温かく迎えられ、緊張もどんどん解れ、一週間後には漸く初めて「ワン!」と、吠えて主張するようにもなりました(^-^) 先代のルナさんと同じく、警戒心が強く、余所者?が来る気配を感じると、吠えるようになったのです。ルナさんとは吠え方が少し違い、時に遠吠えのように吠えるのがカッコイイなあなんて思います(^-^)

躾が全くされていませんので、座れや伏せ、待てはできません。
トイレもわからず、あちこちで粗相をしてしまいました。
色々想像するととても可哀想になり(出産の影響で、歯もボロボロ、前歯が1本抜けていて、隣の歯や、奥歯もグラグラなのがあります)ずっとレナさんにつききりで、抱っこの毎日でした。
そうしているうちに、レナさんは私に甘えてべったりになり、私の事が大好きになって、信頼してくれるようになりました。
もう今更、座れも伏せも待ても、できなくて良いので、せめてトイレだけ覚えてくれたなら、私がちょっと外出する際にもハウスに入れなくて大丈夫なのになあと、根気よく頑張って、1ヶ月程集中的にトイレを教えましたところ、完璧にトイレを覚えてくれたのでした😂 一生懸命頑張った甲斐がありました!娘や息子のトイレトレーニングを思い出す程、嬉しかったです♬
それまでは、ちょっと目を離した隙に、琵琶湖のようなオシッコをしていたり、ウンチ爆弾を投下していたり(笑)だったのですが(オシッコは相当我慢して我慢しきれず粗相、という感じでした)、粗相しても叱らず(更に我慢して膀胱炎にでもなったら大変ですので)綺麗にお掃除して、トイレでの排泄が成功した時は沢山褒めて、レナさんの大好きなビスケットをご褒美にあげていました。
ですが粗相は続き、諦めていたところ、何とか覚えてくれましたので、
ちょっと出かける時に、嘗てのルナさんのようにそのままお部屋に放してお留守番して貰う事ができるようになったのです(^-^)
レナさん、やっぱり賢い!7年間躾も何も成されていなかったのに、知らない環境で、大人になってからの事ですから、レナさんも混乱したとは思いますが、きっと、猫達やフェレットのミミちゃん、皆も頑張ってレナに教えてくれたのだと思います。
特に綺麗好きなナイトさんは、レナさんが粗相をすると、一生懸命隠そうと、猫流に、カリカリ床掃除をしようとするので(汗)、レナさんの粗相がすぐにわかるのですが、ナイトさんを即行バスルームへ💦
色々ありましたが、レナさんのトイレも覚えてホッとしました。

今ではレナさんも私の心強い味方。私の事を一番に思い、一生懸命守って下さっているようです。レナさんと折角築き上げた信頼関係を壊す事のないよう、今後も他の子達同様、レナさんに沢山の愛情を注いであげたいと思っています❤️

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