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31 沢山咸(たくざんかん)

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31. 沢山咸カードsmallest

~感化、感応、求愛、官能、調和、夫婦 ~

− 和合感応の象 ~ 鶯吟じ鳳舞う −

☆卦辞:咸。亨。利貞。取女吉。(かんはとおる。ただしきによろし。おんなをめとればきち。)

☆彖伝:彖曰、咸、感也。柔上而剛下。二氣感應以相與。止而説男下女是以亨、利貞、取女吉也。天地感而萬物化生。聖人感人心而天下和平。觀其所感而天地萬物之情可見矣。(たんいいわく、かんとはかんずるなり。じゅうのぼりてごうくだり、にきかんのうしてもってあいくみし、とまりてよろこび、だんじょにくだる。ここをもってとおり、ただしきによろしく、じょをめとればきちなるなり。てんちかんじてばんぶつかせいし、せいじん、じんしんをかんじててんかわへいなり。そのかんずるところをみて、てんちばんぶつのじょう、みるべし。)

☆大象伝:象曰、山上有澤咸。君子以受人。(しょうにいわく、さんじょうにさわあるかんなり。くんしもってきょにしてひとにうく。)

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三陰三陽の卦、恋愛の卦、男女の交わり、色情問題、以心伝心、感謝、相助ける、感激、心酔、速やか、妊娠 など

☆序卦伝:「天地有りて然る後に万物有り。万物有りて然る後に男女あ有り。男女有りて然る後に夫婦有り。夫婦有りて然る後に父子有り。父子有りて然る後に君臣有り。君臣有りて然る後に上下有り。上下有りて然る後に礼儀、錯(お)く所あり。」
この卦から下経となります。上経は三十卦、下卦は三十四卦あって、何故、分けられたのか、につきましては諸説があり、ある説では上経は天地を説いて、下経は人間を説く、といわれ、そうかもしれませんが、私個人の解釈としましては単純に、易経は長いので、半分の切れの良いところで、インターミッションを入れたのでは、と、勝手に想像しています。 離の次にこの咸の卦が来る流れにつきましては、麗(つ)く者は若い男女の事で、なので之を受くるに咸を以ってす。咸とは夫婦の道なり」というような続きが来るのではと思います。序卦伝の一説は、天地がありその後万物ができ(万物とは人間を含む動物草木生きる物全て)、その後に男女があると言っています。男女とは人間についてですが、男女があって、その後夫婦がある、といっています。夫婦が定まり後に父と子となり、(確りとした婚礼を定め、父子となる、ということで、母親が誰だか、父親が誰だかわからない、というようなあやふやな事が大昔には起きたようですが、しっかりと婚礼を定める事で父と子という関係ができるのです)後に地位の高い低いの区別が出来て、君と臣との決まりが出来、上と下の等級の決まりができて、後に礼儀が行われるようになり、上には上の、下には下の礼儀が施設されるようになった、という事を言っています。錯=交わると読みますから、交錯を表し、礼儀は一方的なものではなく、こちらから礼儀を行えば、それに答えるように相手からも礼儀が行われる、往来、相交わるので、錯といっています。このような、上下のれに定まる基本、根本は男女、夫婦の道で、夫婦の道の大切さ、重大さを説いています。 この卦は、男女相感じ相愛する道を説いています。

★解説&運勢★

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