退職エントリ&これから

実は、先日3年弱所属していたシンプレクスを退職しました。文系エンジニアとして就職したわけですが、最近、私と同じように文系(又はプログラミング未経験)の就活生や後輩から「未経験でのエンジニアってどんな感じ?」という声をよく頂くので、退職したこのタイミングで自分の経験、学びをまとめてみることにしました。

なぜ退職したのか

最近良く聞かれるので、退職した経緯を書きます。前職をやめた理由は決してネガティブな理由ではないということを、はじめにお伝えしたいです。端的には、「自分のやりたいことの輪郭がはっきりしてきて、その分野の理解を深めたり、経験を積む時間を取りたかったから」です。「やりたいこと」の詳細は、このノートの最後で触れているのでここでは割愛します。

入社の理由は?

シンプレクス(https://www.simplex.ne.jp/)は、簡単に言うと金融業界向けシステム設計及び開発、コンサルティングを行う会社です。金融業界の中でも主に、銀行、保険、証券(FX,株式,先物等)、併せて最近では仮想通貨業界向けにtoC・toB向け双方のビジネスを展開しています。
ここで働こうと思った理由は、以下の3点です。

1. 課題を的確にとらえて、論理的に解決策を導き出せる力をつけたい
2. 解決策を提示するだけでなく、自ら手を動かして実行に移せる人材になりたい
3. 質の高い成果物の作り方やチームでのPJ遂行等、仕事における基本作法を高いレベルで習得したかった

どんな仕事をしてきたの?

【内定から入社まで】
Javaのテキストや会社の基礎問題を渡され、基本的な構文を学ぶ日々。入門書としては個人的に以下がおすすめ。(https://sukkiri.jp/books/sukkiri_java)

【入社から夏まで】
夏まで研修期間。SQLを学ぶとともに、簡単な取引アプリをJavaで開発。配属後の実務に備えて、各種設計書、WBSの作成方法から、開発、テスト設計まで一通り経験した。

【配属後】
FXおよび仮想通貨の証券業者向け取引システム開発に携わる部署に配属。サーバ、クライアント両方の新規開発、保守開発ともに経験しました。

■具体的な業務
・画面の設計、開発
・取引ロジックの修正
・システム負荷監視ツールの修正
・海外取引所との接続
・定期ジョブの追加、修正
・リリース、定期メンテナンス
・障害対応
・海外Technical Supportとのやり取り、一部システムの英訳補助
・タスク管理ツールの運用改善
・障害対応時の業務フロー見直し
等やっていました。

■ツール、言語、開発環境等
Linux, Java, SQL(Postgres, Oracle), VBA,ShellScript, Python, Ruby, JIRA, eclipse, Jenkins

良かったこと

・資料の作り方やコミュニケーションの作法、論理的思考等、抑々の仕事への取組みの姿勢の基礎を叩き込まれたこと
→金融業界が相手ということもあり、単語一つの違いが誤解を招き得ることから、きっちりした書類作成や説明の経験が積めた。
→中長期的にはこういうスキルを持った人材になりたい、という所からブレイクダウンしてタスクを行ったり、各タスクごとに目標を持って取り組む等、能動的に仕事を選んで行う癖がついた。

・一つのサービスの開発にとらわれず、色々な経験ができた
→メインのJavaを使ったクライアントや取引ロジック開発以外にも、PJや部署レベルでのJIRA運用の検討やVBAを使った社内ツールの改修、保守・障害対応のフロー改善等の業務効率化に関わることに関われた。

・新しいツールや言語に素早くキャッチアップする訓練ができた
→上で少し書いた通り、開発で用いるフレームワークやライブラリやツール等、良いものは積極的に取り入れる環境であり、自分自身JavaやDB等アプリの中核に相当するもの以外のツールやライブラリの案件に多く携わり、業務上必要十分なレベルのキャッチアップを素早く行う経験が積めた。

・年次に関わらずフラットなコミュニケーションが取れる
→年次が若くても、分からないなりに声を上げればちゃんと反映される環境がある。また、頻繁に面談を行い、自分の今季の課題や長所を把握した上で適切にアサインされる。

・チームの生産性を上げる為の組織のあり方について関心をもつ人が多い
→チームのスキルセットや忙しさ、タスクの難易度を加味して色んな方法を体験出来たのは貴重な経験で、次の所でも試したいと思えた

これからやりたいこと

前職での学びは多かったのですが、これからやりたいことがあり、退職の選択をしました。「次は何する予定?」と聞かれることも多いので、以下にざっくりと書いておきます。

ずばり、
「人の生活水準を上げて、より良く生きられる環境を作る」ために、ヘルスケアテック業界で働きたい! です。

なぜ「より良く生きられる環境を作りたい」と思うのか
どんなに高い能力を持っていても、生まれ育った環境が原因で、その能力が発揮出来ないことがある、機会の不平等に疑問を感じています。環境に関わらず、誰しもが同じ土俵に立てる社会の創造への貢献のために働きたいのです。

なぜヘルスケアテック業界なのか
端的に言うと、以下が理由です。
・環境や貧富の差に関わらず、万人にとって必須なサービスだから
・親戚の疾患や後遺症、医療アクセスの貧弱な地域への渡航から、治るはずの病気が治らない、将来の機会が失われるケースを目の当たりにしたこと
・前職でシステム開発や業務効率化に携わった経験から、そういったノウハウがヘルスケア業界で活きる余地が多くあると思ったから

ヘルスケア業界の中でも、以下の課題に対して医療現場と技術側をつなぐ役割として貢献したいと考えています。

・人々の疾患が手遅れにならないように、各人が自分の健康状態を手軽に把握でき、情報を得られる仕組みづくりをする
・診察をより効率的で高精度のものにするために、データを用いたアプローチをする
・現場の業務の一部を自動化し、医療従事者の負担を減らすためのプラットフォーム(SaaS等)を提供する

・・・ということで、ヘルスケアテックの領域に貢献する、というのがこれからのキャリアのテーマになりそうです。ヘルスケアテック領域で働いている方とお茶したり・イベントに顔を出したりしながら、転職活動にも動きつつあるところです。(もし身近に、公衆衛生・ヘルスケアテック領域で働いている人がいたら紹介してくださると嬉しいです…!)
前職では開発側にいたので、次はそれに限らず、現場の声を吸い上げてサービスに反映したり、技術者と顧客、ビジネス側の架け橋になれるような働き方をしたいなあと考えているところです。

今まで忙しさにかまけて動けていなかった分、フットワーク軽く色んな人の話を聞いたり、見たりするのにも時間を充てたいです。

では、ここまでご一読ありがとうございました~!





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