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すきな人を前にしてジェノベーゼパスタを注文できる日が来るのだろうか…

このまえランチで訪れたとあるカフェ。

カウンターで「なにを食べようかな〜」なんてメニューをじっくり見ていたのですが、どれも美味しそうに見えるし、「あれもこれも食べたいな〜」なんて思いながら、後ろに待ってる人もいなかったので「もう少し迷っちゃおーっと」なんて贅沢な時間を過ごしつつ、ふと、「あ、今日ひとりじゃん。ジェノベーゼ食べよ!!マスクしてるし!!」と思い、うっきうきでジェノベーゼパスタを注文しました。

セットのドリンクはアイスのカフェラテね。



席でジェノベーゼを待っている間、いろんなことを考えていました。


「外でジェノベーゼ食べるの久しぶりだなー」

「最後にジェノベーゼ食べたのいつだろ?」

「すきなパスタなのにこれまでなかなか注文しなかったのはなんでだろう?」


ひとりなんでとことん考えますよねーwww


「あ、いつも外食でパスタ食べる時、必ずといっていいほど食べたいパスタを選んでいないかもしんない」

「白い服を着ている時は間違いなくカルボナーラかペペロンチーノだし〜」

「でもおひとり様じゃないとニンニク入ってるものは選べないしな〜」

「でもだいたい頼むのはトマトソース系かな」

「ジェノベーゼのバジルとか和風パスタの刻み海苔とかたらこパスタのたらこは歯に挟まるからなーwww」

「え、イカスミとか論外www」



すきなもの食べればいいのにね!

なにに気をつかっているのさ!




幼い頃のレストランの思い出はハンバーグ。

父親があまり外食を好まず、ごはんはもっぱら母親の手作りだったので、年に数回の外食にわくわくドキドキしていました。

メニュー表を見てもぜーんぶおいしそうに見えるし、珍しくてキラキラして見えるし、ぜーんぶ食べたくなるけど、頼めるのはもちろんただひとつ。

でも、いつもだいたいハンバーグ。

ハンバーグはおいしいし、なんか特別感あるし、家でも滅多に食べられないごちそう!

あの頃のあのドキドキ感。わくわく感。

忘れられないなー。



さてさて、いまの自分はどうなのさ。




白い服を着てるからボロネーゼを諦め、

口臭気になるからペペロンチーノを諦め、

口周りが気になるからイカスミを諦め、

歯に挟まるからジェノベーゼを諦めてきた…。


今日は、おひとり様だし、コロナ禍のマスクのおかげもあって、ジェノベーゼを選べたようなもんよ。



所詮は、条件付きジェノベーゼなのよ。





ぜんぶぜんぶぜーーーんぶ

周りを気にしちゃってんのよ!





食べたい時に食べたいものを選べるのは、勇気のいることなのかな!?

食べたい時に食べたいものを選べるのは、素直に生きることなのかな!?


『素直に生きること』がモットーであるわたしが、まさかモットー違反していたなんて…




こんな状態では、すきな人の前で何を食べたらいいのさ…。



ラーメンにニンニクをマシマシしても、

チョコミントのアイスを食べて舌の色がおかしくなっても、

たこ焼き食べて青のりが歯に挟まっても、

納豆食べて口周りがネバネバになっても、


それでも、「おいしいねっ!」といって微笑むわたしを、すきでいてくれる人は現れるのでしょうか……。





さーて、U.F.O.に青のりぶっかけてたーべよーっと。

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