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mari@リハビリ中ライター
2019年3月17日 22:53
青い空に、一筋の飛行機雲が流れていた。「そろそろ行くわよ」 母親に言われて振り向いた。両親の離婚のため、俺は母親に連れられて母親の実家に行く。中学進学の時期に合わせて引っ越しするのだ。そこにはあんまり会ったことがない婆ちゃんが住んでいる。「田中君に挨拶したの?」「ううん、後で電話する」「そう」 俺のつまらなそうな口調に合わせるように、母親も口をとがらせた。田中とは小学校の6年間、ずっ