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キオクのもと

自分のこころにあるものを形にして残そうと決めたけど、深刻ではないにしても、どうも暗い。そして重い。

もっとポップで明るく、楽しげな話はないものか。色々と思いめぐらせたら何にも書けそうな事が無かった。私の生活や性格が暗くて重いから?いやいや、全くそんなことはなく、どちらかといえばスナック菓子片手にテレビでお笑い番組を観て、ヘラヘラ笑いながら毎日を過ごすようなお気楽すぎる暮らしなんだけど。

私のなかの風景。それをなぞるように線にして色をつけたら、その時に忘れてきた何かを見つけられる気がした。だからひとつひとつ、出来るだけ丁寧に記憶を辿ってみる。目に見えるものに変えて、その色や形、匂いまでちゃんと感じてみたくて。

暗くても、重くても、いまの私を作った時間。そんな時間の中にも、こっけいでちょっぴり笑える小さな光がいくつもあった。縁日にあったようなキラキラのスーパーボールみたいな光を手に取って眺めて抱きしめたら、何かが変わるんじゃないかって思ってる。

苦しいばかりじゃなかったと、愛されていたと、愛していたと、ありがとうって言える気がしてる。そのキオクタたちに、わたしは幸せだと伝えられる気がしてる。

記憶のもと。わたしのスーパーボールを探しに。

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