めをつぶれますか
ほぼ出来上がっている? 新国立競技場の外観を見ると
東京オリンピックがじわじわ近づいているのを感じる。(3月9日撮影)
オリンピックといえば、筋書きのないドラマの数々。
中でも特に好きなエピソードは、前回の東京オリンピック、
の次に行われたメキシコ・陸上 走り高跳びでの話。
それまで、走り高跳びの跳び方には二通りあった。
腹を下にして、両手・頭・胴の順で跳び越える「ダイブ」
ハードル跳びのように片足ずつバーを跳び越える「はさみ跳び」
しかし、ある跳び方が革命を起こした。今では当たり前の「背面跳び」。
発明して実践したのは、アメリカのディック・フォスベリー選手。
ライバルより高く跳ぶには、従来のスタイルでは無理だと考え、
人体の構造をよく観察し、背中をバーに向ける画期的な跳び方を
編み出した。
実は、フォスベリー選手、もとは医学生だったという。
人に見られないように練習を重ね、五輪の晴れ舞台で披露して
金メダルまで獲得した。
それまで常識とされた方法に目をつぶり、自分の頭で新機軸を
考え出して掴んだ勝利だった。
世界の度肝を抜いた背面飛び…
跳躍の瞬間をとらえたのがこの写真。
「いったいどうやって跳んでいるのか?」
海の向こうから送られてきた写真に日本の人たちは想像を巡らせた。
で、1968年当時の気分でよく見ていただきたい。
フォスベリー選手が履いているシューズの色。左右で異なっている。
人々は「靴の色の違いに跳び方の秘密があるに違いない!」
と、噂したという。その余談が一番好きだ。
沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です