義理チョコあげますか

「義理チョコ禁止」のお触れ出ている企業が増えているようだ。

今年から全面禁止になったという会社を訪問したところ
女性社員の方からクッキーをいただいた。
「チョコレートではないので」という訳だ。

チョコにせよ、クッキーにせよ、法の網の中で絞り出した
気遣いがありがたい。

ある会社では、禁止にしているにも関わらず、義理チョコが習慣化しているため
「今年から社内で渡されるチョコは本命とみなす」というお触れを出したところ、
パッタリ止んだという。
あげる方、もらう方、両方の心理を捉えたナイスな洞察だと思う。

だいたい、頭ごなしに「…するな」と言われると素直に従いたくなくなるもんだ。

ある学校で、イキっている男子生徒が、制服のワイシャツの裾を
ズボンから出してみっともないというので学校が一計を案じた。

学校指定のワイシャツの裾、ベロの部分に、大きく名前を記入する欄を設けた
ところ、シャツ出し男子はいなくなったという。
後ろから見たら氏名が丸見えって訳だ。

こちらの意図・希望をストレートに伝えたところで「伝わらない」ことは
往々にしてある。どうすれば、相手が嫌な気持ちにならず、自然と行動を
起こせるかを考えるのは至難の技だが、成功すると爽快だ。

子どもの頃、「暗くなるとお化けが出るよ」と言われ、
夕日が沈みそうになると一目散に帰った人は、結構いるんじゃなかろうか。