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好きな本でわかる自分ーその2

今年の夏に書いた1つめの記事の続きです。

今回は、その第2弾。

1冊目です。

翻訳100%で仕事していた時期が長くありました。一日座りっぱなしなのですが、自分にはしっくり来てたと思います。翻訳している時の集中の仕方や没入感が、とてもよいのです。日本語と英語の間で一人旅をしているような。

最近は、ビジネス系や日常会話などで機械翻訳やAIが進出してきています。でも、そもそも言葉は人が使うもの。原文を書いた人の意図、言外の意味、感情、ニュアンスなどをなるべくそのまま翻訳するのは、今はまだ人力翻訳で無ければ伝わらないと個人的には思います。原文から翻訳物が完成していく過程は、複雑な柄のタペストリーを機織り機で織り上げていくようです。もちろん、翻訳者だけで織り上げるのではなく、原文を書いた方へ内容を確認したり、翻訳のチェッカーさんなど複数の方の目と頭がなければ完成しません。

さて、この本の中では、同じ日本語をどう英語に訳すか的な、翻訳比べ的なものもあります。村上春樹さんも登場してます。

この本はたまたま書店で見つけました。私はこの特集で、MONKEYという雑誌を知りました。この翻訳の回、正直マニアックだなあとニヤニヤしてしまいます。私は現実逃避したい時や翻訳沼にどっぷりはまりたいときに手に取って読んだりします。翻訳に興味ある方にとっては、楽しく読み進められる本だと思います。

また今度、翻訳者あるあるみたいな記事を書いてみようかなと思います。

もう1冊です。

私が川上さんご本職の小説作品達を読むきっかけとなった一冊です。(って、順番!)

恥ずかしながら、川上さんが芥川賞受賞作家であることを、この本の最後に書かれているプロフィールで初めて知った私です。

この本を図書館で偶然見つけ、パラパラ立ち読みして、面白そう、、、♪と、ここからどんどんと川上さんワールドにはまりました。多分私の入り方は、一般的なルートとは違うと思いますが、これが川上さんの文章との出会いでした。

川上さんの小説作品も好きですが、なによりこの「東京日記」が好きです。読むと、ほわっとした気持ちになります。東京圏で出版されている雑誌の連載をまとめた本のようです。

(私もこの感覚わかる~)と同感するところも多々あったり、思わず笑ってしまったり、適度に謎な箇所が出てきたり。ほっこりするイラストやイラストの配置も相まって、この本の温度や湿度が心地よいのです。

カワカミさん、大好きです!

読んだ時は1冊目と2冊目が別だったのですが、この2冊を1冊に最近まとめられたようです。ちなみに、続編もあります。

今回は、そんな感じです。

1つめの記事も貼ります。




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